記憶装置の色々
- ブラウン管メモリ
1954年のコンピュータTAC(Todai Automatic Computer)に使用されていた。
.
.
- コアメモリ
初期のコンピュータに使用されていた。
リングと配線により、物理的に記憶させるもので、読み取りのために電流を流すことによって一旦記憶が消えるため、破壊読出しとも呼ばれる。
.
.
- コアロープメモリ
アポロ計画のコンピュータに使用されていた。
コアメモリと異なり、配線による、情報固定のROM。
リングは、磁方向による記憶ではなく、読み取り時の変圧器として使われている。
リング1個あたり最大64本の配線が可能で、コアメモリの約60倍の記憶容量のおかげで、小型軽量化が可能となり、宇宙ロケット用に使用されたが、記憶させるのは、手作業による「配線」。
- 半導体メモリ
IC LSI などの半導体による記憶装置。
- 磁気ドラム
初期のコンピュータに使用されていた。
円筒の表面に塗られた磁性体に対して記憶させるもの。
エジソンの開発したレコードのような形式。
.
- 磁気ディスク
円盤の表面に塗られた磁性体に対して記憶させるもの。
積層化することにより、大容量化が計れる。
.
.
.
- 紙カード
初期のコンピュータに使用されていた。
紙カードに穿孔することによって記録する。
穴の空き方によってあらわすため、人間の目による確認も可能ではある。
また、OMR方式のものもあり、カードに示された位置をマーキングすることによって穿孔と同様に判別する。
一旦穴を開けたカードの書き換えは出来ないが、手書きOMR方式のものは、鉛筆書きの修正はできる。
- 紙テープ
初期のコンピュータに使用されていた。
紙テープに穿孔することによって記録する。
穴の空き方によってあらわすため、人間の目による確認も可能ではある。
一旦穴を開けたテープの書き換えは出来ない。
- MT 磁気テープ
録音テープ同様、テープの表面に塗られた磁性体に対して記憶させるもの。
データの書き換えも可能ではあるが、一列となったテープであるため、順処理であり、他の媒体のようにランダムに処理できないため、一括書き換えでない場合は効率は悪い。
.
.
.
.
.
- FD フロッピー
円盤の表面に塗られた磁性体に対して記憶させるもの。
当初8インチのものが作られたが、5インチ、3.5インチと小型化し、両面使用、密度も倍化、などとなって、1.44MB程度の容量を持つようになった。
- ZIP
フロッピーを更に高性能化させたもの。
アメリカではかなり普及したが、日本ではMOの勢いが強かった。
実容量:100MB?
- PD
フロッピーを更に高性能化させたもの。
欧米ではかなり普及したが、日本ではMOの勢いが強かった。
実容量:600MB?
- MO 光磁気ディスク
レーザー照射によって高温化させた瞬間に磁気を記憶させることによって、高密度化を計っている。
128MB、230MB、540MB、640MB、1.3GBなどのものがあるが、640MB以上の容量のものは、セクタの単位が異なっている。
- CD-ROM
円盤の上にピットという窪みを作ることによって記憶させるもの。
読み取りにはレーザー照射を用いる。
- CD-R
円盤の上に塗布された皮膜に対してレーザー照射を行い、化学変化によってピットという窪みを作ることによって記憶させるもの。
読み取りにはレーザー照射を用いる。
実容量:640MB、700MB
⇒CD-Rの品質
- CD-RW
円盤の上に塗布された皮膜に対してレーザー照射を行い、化学変化によってピットという窪みを作ることによって記憶させるもの。
読み取りにはレーザー照射を用いる。
CD-Rと異なり、データの書き換えが可能である。
実容量:640MB、700MB
- DVD
CD-ROMなどを更に高性能化させたもの。
同様に、DVD-R, DVD-RWなどがあるが、更に規格は細分化されている。
二層化によって、容量を倍増させたものもある。
二層化は、皮膜を二層とし、レーザー照射のフォーカス位置により、その化学変化に必要なエネルギーが、集中するか分散するかによって、各層の使い分けを可能とするもの。
実容量:4.7GB、8.4GB
⇒DVD-RAM
.
.
- HD DVD
DVDを更に高密度化させたもの。
2006.春頃に市場流通の見込み。
2008 撤退の方向決定。
- Blu-rey Disk
DVDを更に高密度化させたもの。
2006.春頃に市場流通の見込み。
新規作成日:2005年10月8日/最終更新日:2018年1月6日