自衛隊広報行事チケットの売買
観閲式、観艦式、航空観閲式、総合火力演習、自衛隊音楽祭、など、自衛隊の広報行事は、近年、見学希望者が増え、高倍率となって来ている。
その為、チケットが高値で売買される姿をよく目にするようになった。
これらチケットは「非売品」である。
非売品とは、発行元が無償で配付する物である。
また、これら行事は、広報行事であり、そのチケットの売買によって利益が生まれるということにもいささかの問題はある。
その為、「非売品」を明示し、一部に「売買禁止」を記載している。
ただ、「売買禁止」というのは、法的根拠はなく、あくまで広報行事であるという主催者側の主旨によった物で、売る側への牽制よりも、むしろ、「非売品という無償の物を、値をつけて買うな」という意味である。原価が無料の物を数万円で購入する馬鹿馬鹿しさに訴えるわけだ。
チケットの売買によっての利益であるが、抽選の場合、相当数の葉書を使っている。
このコストは仕入原価になるのだろうか。
とすると、100倍の倍率の場合、ハガキなら\5000であるから、これを超えない限り、利益にはならない。
逆に言えば、この倍率相当金額以下での購入なら、理に適ったものといえる。
チケット転売は、ダフ屋行為ともされる。
ダフ屋行為とは、転売目的でチケットを入手した段階から成立するらしい。
ただし、自治体条例なので、全国統一ではないらしい。
ちなみに、チケット屋は、古物商などの営業許可を受けている為に、一般にダフ屋とはならない。
売買が成立するというのは、そもそもその物件に十分な価値が有る為である。
近年の、行事の人気がそれであり、為に過剰に応募する傾向が拍車をかけている。
一部のマニアの中で、売買禁止を叫ぶことのみが、なにか正しいことをしているかのごとき錯覚はおかしいのだ。
応募は一人一通と制限しているわけではないが、財力に任せて大量に応募することが正しいことかどうかも考えなければおかしかろう。
まして、本来「広報行事」なのである。
期間中、一人が毎日参加するということは、それだけ実際に理解をしてくれる人数が減っているということだ。
2日なら2枚のチケットが必要だが、1人で2日見るなら、広報効果は1人分だ。
ここらあたりの事情も考えるべきなのだ。
非売品のチケット1枚を3000円で売買することを非難しても、10000円分の葉書を出すことは問題ないのだろうか。
法的制度的な問題とは別に、そもそもの、広報行事という主旨に照らして考えてみたい物だ。
とある掲示板に掲示があった。
買って、買われて、自由でしょ。 投稿者:2ちゃんねる 投稿日:10月14日(火)12時39分24秒
売りたい奴がおるから売る!
買いたい奴がおるから買う!!
商売の原則!!
ゴチャゴチャ言うのは、負け犬の遠吠え。
それとも、無料で券を手に入れたいケチな奴。(藁)
まさに市場原理を言ったものだ。
禁制品などの違法物品を売買するのは別だが、それ以外のものに市場価値がつくのが自由主義経済である。
そして、その市場価値を高めるのが、人気度ということだ。
あたら倍率を高めるだけの応募が健全であると言う発想は改めるべきなのである。
新規作成日:2003年10月8日/最終更新日:2003年10月14日