新札 1000円,5000円,10000円
平成16年頃に、1000円,5000円,10000円札がデザイン変更により発行されると言う。
偽造対策と経済効果を狙ったものだと言うのだが。
かつて、2000円札を発行した際も、経済効果を狙った物だと言っていたのだが、結局、大して流通せず、迷惑なお札となっている。
経済効果。
とんでもない。
自動販売機で、新札を使用できるように改造する必要が出るだろう。
これにより、メーカー需要が有ると言う。
しかし、これは、ホントニ必要な事だろうか。
民間に不必要な出費を強いているだけではなかろうか。
その負担はだれがするのだろうか。
一つは金融機関であろう。更に自動販売機に依存しているもの。鉄道、飲食物などなど。しかも、そのつけは預金者、利用者にのしかかってくるのだ。
現在でさえ、5000円札は、不要に成りつつある。これを改訂する必要もあるとは、とても考えられない。
実際、ATMで入金は出来ても、5000円札で引き出す事は出来ない。
流通性の薄い貨幣は必要なのだろうか。
1000円札が野口英世、5000円札が樋口一葉に改訂されるが、10000円札は福沢諭吉のままと言うのも意味不明だ。
小泉首相と、塩川財務大臣の出身が、慶応義塾大学である為ともいわれる。
一私学の長に、どれほどの価値が有るのだろうか。
偽造対策。
色々考えているようなのだが・・・。
かつて現行紙幣が発行された際も、偽造対策について万全と豪語した。
にもかかわらず、たちまち偽造紙幣が出回った。
偽造対策を言うなら、もっと頻繁な改訂も必要であろう。
そもそも、財務省印刷局(旧 大蔵省印刷局)と言えども、一つの印刷機関である。
この世に印刷装置が存在する以上、その精度の差こそあれ、いくらでも印刷できるものである。
また、旧紙幣も当面利用できるわけで、新札発行により神経の行き届かなくなった旧札の偽造対策はどうなるのだろうか。
2002.8 ほぼ2年を超えるのだが、しかし、2000円札、見かけない。
貨幣と言うのは、流通して始めて貨幣である。そういう意味で、貨幣とは認めがたい。
政治経済の手腕に乏しい政権は、この程度の発想しか出来ず、情けない次第だ。
国債の格付けが、債務国以下となるのもうなずける。
⇒ 2000円札
新規作成日:2002年8月3日/最終更新日:2002年8月3日