+++ブラッドフォード大学平和学科留学体験記+++

不定期な日記
(意外と毎日書いてます)

2003年11月
*ブラッドフォードに来てから3ヵ月後にやっと日記を書き始めました。。*

2003/11/30(日) 物忘れ、べんきょー、再会、パキスタン風ピザ

朝の9時半に起きる。目覚ましを8時にセットしたような気がしたんだけどな…。

毎日の日課、メールチェックをする。日本のNGOの連絡用MLがたくさーん送られていた。今は関係する仕事をしてないので、とりあえず読んでボランティアスタッフのみんながどんな状況なのかを把握するに留める。

朝食はトーストにチョコレートクリームをベッタリつけて食べる。日本じゃあんまり食べてる人を見たことないけど、欧米ではポピュラー。僕もこれが好き♪でも、残りが少なくなってきたので、買い足しに行かなくては。。

今日は、昨日と違って天気が良かった。なので、寮の自室ではなく図書館でべんきょーの続きをすることにする。で、図書館に着くと、昨日催促のメールが来て、今日返すつもりだった本を忘れたことに気が付く。物忘れをした・・・。でも大丈夫。明日までに返せばいいのだ。でも、明日忘れたら、恐怖の罰金刑が待っている・・・。

僕が日本で所属してる大学では、本を返し忘れても、罰金は取られない。それよりも、図書館の入り口に実名と一緒に“返しなさい”というお達しがデカデカと張られる。

シビアにお金を取るのとさらし者になるのと、どっちがマシかな?なんて思ってしまった。

べんきょーはダラダラと時間を使ってしまった。自分のノートと読んだ資料をパソコンに起して、まとめてるだけだから、結構退屈で単純作業だった。3時間ほどして、お腹が空いたので、図書館を出る。

図書館の出口で、夏に英語コースで一緒だった台湾人のChristineに出会った。Management School のMAだから、キャンパスが違うので全然会わない。でも今日はManagement Schoolの図書館が休みだから、こっちに来たらしい。へぇー。ちょっと話をして、解散。お腹すいたんだもん。ごめんね、Christine・・・。我慢できなかったんだよ…。

寮近くの最近オープンしたハンバーガーやフィッシュ&チップスなどを売ってるに行く。今日は、料理するのは面倒くさい。だから、買い食いすることにする。

なんとなくピザが食べたかったので、てきとーに頼んでみる。“キーマ・カー・ピッザ”とかいうピザを頼む。ミディアムサイズで£3.5。見た目はなんの変哲もないフツーのピザ。食べてみると、とってもアジアンテイスト。。香辛料が利いている。でも、一人じゃ食べきれない・・・。明日の朝ごはんへの転用が決定しました。

きーま・かー・ぴっざ食べた後は、メールを書いたりしてから、また勉強を始める。FTPで大学のネットワークに接続して、図書館のパソコンに保存したファイルをダウンロード。。うーん、なんて便利な世の中。ペーパーレスとはこのことデス。でも、こんなことしてるのは僕ぐらいかも。なんてオタクなんだ…と思う今日この頃。

2003/11/29(土) NGO支援、カニ鍋、おさらい、羊のステーキ+ひきこもり

目が覚めたら朝の10時だった。目覚ましを8時にセットしたような気がしたんだけどな…。

メールチェックすると、またまた日本のNGOの知り合いからメール。なになに、“クロアチアでお世話になった平和活動をしてる現地NGOスンツクレットが財政難”とのこと。“何か援助活動を始めよう!”だって。現地からの要望によれば、子供たちが使う遊び道具などが必要だとか。お金も必要だけど、モノでもいいらしい。

8月の出張でクロアチアに行ったからなぁー。なんかしてあげたい。なので、とりあえず、プロジェクトの議事録を送ってもらうことにする。その旨をメールで返信する。

で、そのメールには、今晩はNGOのボランティアスタッフ同士で“北海道カニ鍋大会”と書いてある。ちょうど、イギリス時間の朝は、日本時間の夜である。日本に電話してみた。

すると、ガヤガヤとかなり多くの人が集まっている様子が聞こえてきた。狭いアパートに10人以上いるらしく、一人一人がご丁寧に電話に出てくれた。一緒に旧ユーゴに行った人たちだ。”彼女できたか?”とか“カワイイ子いるか?”とか“勉強楽しい?”とか“来年までカニを残しておいてあげる”とか言われる。日本はまだ9時前だというのに、既にテンションが高く、アルコールが回っているようだった…。中には、“お金が必要になったらロンドンに行って下さい。うちの父親が援助しますから!”なんて、お父さんが某新聞社のロンドン支局長をしてる子から言われる始末…。

そんなことで目が覚めて、昨日の夕飯の残りのカレーを食べてから勉強を始める。昨日のうちに終わらせるハズだった「人権」の過去10週間分の授業のおさらいが終わっていなかったので、それを終わらせることが今日の目標。でも、図書館から本の返却要求が来ていて、まだ読み終えていなかった本を読まなくてはならなくなった…。時間がないので、必要そうな章の「結論」だけ読む。急いでいる時はこれで十分(と、思っている)。で、一冊本を読み終えた(つもり)。

それから、人権についてのおさらい。とは言っても、これまで読んだ資料をまとめるだけ。マーカーで塗った要点を拾っていく。昨日は、当初手書きでノートに書いていたが、面倒臭くなったので、パソコンで書き始めた。途中、“economic and social rights”についての議論が理解出来なかったので、手元にある本を片っ端から調べてみる。“市民的・政治的権利が重視されて、社会経済的権利は軽視されがち”とのこと。ふむふむ、なかなか面白い議論だ。と、途中脱線するものの、3時間くらいで、とりあえず終了。3時間もかけるほどの量でもないのに、ダラダラと時間を使ってしまった…。

出来上がった「まとめ」を読んでみると、それまで断片的だった知識が概念がそれぞれ結び付きあってきたような気がした。あとは、これを1月の試験の本番で書ければ…。大変だ。。

今日は、昨日壊れた時計を直しに行くつもりだったけど、外を見ると雨。風が音を鳴らして吹いている。外は薄暗い。気がめいるので、今日は引きこもることにする。

このサイトの情報を更新したりして、なんとなく時間が過ぎていく。既に「平和、紛争、開発」の授業のおさらいも終わった。「人権」も終わったから、残りの一科目にも手をつけようかと思う。1月にある試験の前に2週間の旅行を計画してしまったので、今から準備をしておかないといけない…。

ラム肉夕飯は、羊のモモ肉。近くのスーパーNettoで買った冷凍の肉。これが美味い!こっちに来てから好きになった。ポテトをゆでて一緒に食べる。前回このステーキを焼いたときは、キッチンを煙で充満させてしまし、警報を鳴らし、寮の住人全員を外に非難させてしまった。だから、今回からオーブンを使う。ヒトは学習する動物デス。意外とステーキが美味しく焼けて、満足♪

寝る前に、本を2冊パラパラと読んでみる。眠くなってきたので、寝る。本は、時に睡眠導入剤のような効果を持つ。副作用なしの良い薬だ。。

2003/11/28(金) 今日は・・・

授業がない。

朝9時に起きて、いつも通り、メール確認。すると、BEO(ブラッドフォード大学の日本事務局)からDMが届いていた。読んでみると、“ブラッドフォード大学入学の語学要求点数が上がりました”とのこと。IELTS6.0から6.5に上がったそうだ。ちなみに、他の大学も同様の変更があり。横並びですね。

最近、留学生から多額の授業料を徴収して財政に充てている大学は、一般の学生からも得る授業料の値上げ(Topup)を決定した。9月のオリエンテーションで副学長が“政府の学費値上げ政策には反対デス”と言っておきながら、やっぱり上げたんじゃん。

結局、英語の出来ない外国人を無理やりにでも入れて収入を得ようとする政策が不要になったのかな。IELTSの点数の基準引き上げの理由は、“留学生が授業について来られないから”。そんなこと分かってて入れてたんだろがっ!と思った。あくどい商売かも。(とそんなことにまんまと引っかかって、高い授業料を払っているのは、自分なんだけどね…)

あと、3日前にボランティアをしている日本のNGOの知り合いから頼まれて送った写真展のチラシのフィードバックが来ていた。自分がアドバイスした通りに直っていた。

壊れた時計お昼過ぎに図書館に行く直前になって、腕時計が壊れた。時計本体とベルトの間の金具が折れた。直さないと。部品がバラバラにならないようにビニール袋に入れる。証拠品みたいになった。

ビーフカレー夕飯はビーフカレー。こっちで売ってる缶詰。パキスタン系の移民が多いので、何十種類ものカレーが買える。でも、味付けが気に食わない。だから、自分で少し味を変えてみた。美味しくなった。

ご飯を食べた後は、また勉強を始める。お腹がいっぱいで眠ーい。

2003/11/27(木) ディスカッション -広島・長崎・原爆−

日記を書くなんて、三日坊主の自分には無理。
以前、そんなことを他のサイトでやっていたけど、断念した。
なので、そんなものはWebで2度と公開しようなんて思わなかったけど、
今日は書きたいことがある。だから、これを機会に公開してみようかと。
なので、たまに見に来てください。

今日は、「平和学入門」という授業があった。全部で12週あるうちの10週目。
トピックは広島・長崎の原爆投下についての是非。

担当教授のオリバー・ラムズボサムはとても気さくなおじさんだ。
平和学科のHeadだけど、そういう威厳が無い。いい意味で庶民的なのだ。
で、授業が終わると、よく質問とかしていた。毎回親切に答えてくれるので、
ナイスガイである。今日で彼の講義は終わり、来週からは有名なポール・ロジャーが担当。

で、何が書きたいことだったかと言うと、彼の原爆投下への意見。
日本人として、授業中に何か質問とかした方がいいような気もしたけど、
本当に自分が知りたかったことは、オリバーの考えだった。

講義中、彼は中立で、学生の意見を聞いて、まとめているだけだったので、
彼自身の意見は言わなかった。だから、講義の後に聞いてみた。

“僕は反対だよ”

それが答えだった。

理由はないけど、なぜか安心した。

聞いたのはそれだけ。

以前、日本のNGOの活動で、長崎・広島の記録ビデオの翻訳をして、
クロアチアでプレゼンをしたことがあった。そんな経験もあったから、
とっても関心のあることだったのかも。それに日本人だしね。

最後にオリバーと写真を撮った。とっても良い人だ。。