京都府に、国宝の建造物は51件72棟、重要文化財は299件663棟が登録されている。(2019年現在)
 
国宝・重要文化財
 本願寺
 世界遺産登録17社寺の1つで、東本願寺と区別するため西本願寺と呼ばれる。国宝が6棟、重要文化財も6棟ある。
  →世界遺産 「古都京都の文化財」 参照
2003.6 唐門(国宝)  2015.3 飛雲閣(国宝)
 教王護国寺(東寺)  
 世界遺産17社寺の1つ。国宝5棟、重要文化財は11棟ある。
  →世界遺産 「古都京都の文化財」 参照
2011.4 五重塔(国宝) 2011.4 金堂(国宝)
2015.3 御影堂(国宝) 2015.3 蓮花門(国宝)
 二条城
 世界遺産17社寺の1つ。二の丸御殿は、6棟の建物がつながっていて、6棟すべてが国宝。
  →世界遺産 「古都京都の文化財」 参照
2018.1 遠侍と車寄(国宝) 2018.1 大広間(国宝)、式台(国宝)
 上賀茂神社(賀茂別雷神社)
 世界遺産17社寺の1つ。本殿と権殿が国宝になっているが、見ることはできない。重要文化財は34棟。
  →世界遺産 「古都京都の文化財」 参照
1997.5 楼門(重文) 1997.5 四脚中門(重文)
 下鴨神社(賀茂御祖神社)
 世界遺産17社寺の1つ。東本殿、西本殿の2棟が国宝だが、見ることはできない。重要文化財は31棟。
  →世界遺産 「古都京都の文化財」 参照
1997.5 舞殿(重文) 1997.5 幣殿(重文)
 清水寺
 世界遺産17社寺の1つ。「清水の舞台」がある本堂が国宝で、重要文化財は15棟。
  →世界遺産 「古都京都の文化財」 参照
 1994.4 本堂(国宝)
 東福寺
 1243年、九条道実の発願により創建されたもので、奈良の東大寺と興福寺から1字とって名付けられた、京都五山の1つ。明治時代に多くの建物が焼失したが、それでも日本最古の三門と方丈建築(龍吟庵)が残る。今では東福寺の顔となっている通天橋は戦後のものだが、紅葉は確かに見事だった。また、虹の苔寺といわれる光明院、特別公開の時期だけ見ることのできる龍吟庵なども負けず劣らずの素晴らしさで、じっくり見る価値のある所である。
1991.11 通天橋の紅葉
2015.3 三門(国宝) 2015.3 法堂(再建) 
2015.3 浴室(重文) 2015.3 東司(重文) 
2015.3 禅堂(重文) 2015.3 六波羅門(重文) 
2015.3 仁王門(重文) 2015.3 月下門(重文) 
2015.3 偃月橋(重文) 2015.3 愛染堂(重文) 
2015.3 龍吟庵方丈(国宝) 2015.3 龍吟庵表門(重文) 
2015.3 常楽庵開山堂(重文) 2015.3 常楽庵楼門(重文) 
 妙法院
 天台宗の名門寺院。特別公開の際のみ見学できる。国宝の庫裏は安土桃山時代のもので、秀吉が千僧供養を行った際の台所と伝わる。大書院と玄関も重要文化財となっている。
2015.3 庫裏(国宝) 2015.3 玄関(重文) 
 蓮華王院本堂(三十三間堂)
 蓮華王院は後白河上皇が創建したもの。13世紀の大火で焼失し、1266年に本堂のみ再建された。これが三十三間堂で、洛中に現存する建物としては千本釈迦堂の次に古い。建物の長さは118mもある。
2015.3 三十三間堂(国宝) 2015.3 南大門(重文)と築地塀(重文) 
 知恩院  
 法然上人の弟子によって1234年に開創したといわれる。平成4年に修復された三門は日本最大、また鐘も日本三大梵鐘の一つである。清水寺から平安神宮や南禅寺の方へ向かう途中にあって巨大な三門がいつも目に付くが、まだ入ったことはない。
1994.4 三門(国宝)
 南禅寺
 1291年に亀山法王の離宮を禅寺に改めたことに始まり、たびたび火災にあったが江戸初期に復興された。南禅院はその離宮跡である。また方丈は秀吉が御所に献上した清涼殿を移築したもの、三門は藤堂高虎が寄進した日本三大門の1つである。紅葉の名所で、同じ季節に二度も訪れた。
1991.11 方丈(国宝)  1991.11 三門(重文)
 大徳寺
 鎌倉時代にはじまり、一休禅師が再興して信長の葬儀も行われた。南から勅使門、三門、仏殿、法堂が一直線に並び、その北に庫裏や方丈がある。方丈、玄関、唐門は国宝で、通常は非公開。特別公開に合わせて訪問したが、撮影は禁止されていた。
 
2020.3 勅使門(重文) 2020.3 三門(重文)
2020.3 仏殿(重文) 2020.3 法堂(重文)
2020.3 庫裏(重文) 2020.3 寝堂(重文)、廊下(重文)
 大徳寺の塔頭の中で、最も有名なのは大仙院。室町時代を代表する枯山水庭園があり、特別名勝となっている。通年公開されているが、撮影は禁止である。また、本堂も最古の方丈建築の1つで、国宝となっている。 
2020.3 大仙院本堂(国宝)
 大徳寺には、他にも数多くの塔頭がある。重要文化財の建物が数多くあるが、通年公開は少なく、特別公開のみが多い。国宝の書院がある龍光院は、特別公開も行っていない完全非公開の塔頭である。
2020.3 黄梅院庫裏(重文) 2020.3 龍源院方丈(重文)
2020.3 聚光院庫裏(重文) 2020.3 瑞峯院山門(重文)
 仁和寺  
 世界遺産17社寺の1つ。金堂が国宝、重要文化財は14棟ある。
  →世界遺産 「古都京都の文化財」 参照
1991.11 五重塔(重文)  2019.10 金堂(国宝)
 高山寺  
 世界遺産17社寺の1つ。高雄では唯一の国宝がある。
  →世界遺産 「古都京都の文化財」 参照
1991.11 石水院(国宝)
 醍醐寺  
 世界遺産17社寺の1つ。国宝は下醍醐に2棟、上醍醐に2棟、三宝院に2棟の計6棟ある。
   →世界遺産 「古都京都の文化財」 参照
1994.4 五重塔(国宝) 2016.10 金堂(国宝)
2016.10 三宝院唐門(国宝) 2016.10 薬師堂(国宝)
 北野天満宮
 大宰府で亡くなった菅原道真の霊をなぐさめるため947年に創建されたといわれ、現在では学問の神様となっている。本殿は江戸時代初期のもので、本殿と拝殿を石の間でつなぎ、さらに拝殿の両側に楽の間があるという複雑な構造である。
2019.10 拝殿(国宝)
2019.10 左から 楽の間、拝殿、
石の間、本殿(合わせて国宝1棟)
2019.10 廻廊(重文)
2019.10 三光門(重文) 2019.10 東門(重文)
国宝
 慈照寺(銀閣)
 世界遺産17社寺の1つ。銀閣と東求堂がともに国宝である。
  →世界遺産 「古都京都の文化財」 参照
 1991.11 銀閣(国宝) 1991.11 東求堂(国宝)
庭園(特別名勝・特別史跡)
 豊国神社
 豊臣秀吉を祀る神社。家康により廃絶となったが、明治天皇により再興された。国宝の唐門は南禅寺金地院から移築されたもので、その前は二条城にあったものである。
2015.3 唐門(国宝)
 大報恩寺本堂(千本釈迦堂)
 鎌倉時代初期の創建。本堂は、創建後間もない1227年頃のもので、現存する洛中最古の建物である。
2019.10 本堂(国宝)
 広隆寺  
重要文化財
 妙心寺
  臨済宗妙心寺派の大本山。もとは花園御所があった所で、花園法皇が御所を禅寺に改めた。室町時代に足利幕府から寺領を没収されたことがあり、また応仁の乱で多くの伽藍を焼失した。現在残る建物の多くは江戸時代の再建である。
2018.1 勅使門(重文) 2018.1 南総門(重文)
2018.1 三門(重文) 2018.1 仏殿(重文)
2018.1 法堂(重文) 2018.1 大方丈(重文)
2018.1 玄関(重文) 2018.1 庫裏(重文)
2018.1 浴室(重文) 2018.1 経蔵(重文)
  妙心寺も、大徳寺と同じように数多くの塔頭が集まっている。ほとんどが非公開で、阿吽庭の大心院、余香苑がある退蔵院、侘の庭の桂春院、ナツツバキで有名な東林院の4ヶ所のみ通年公開されている。
2018.1 退蔵院方丈(重文) 2018.1 霊雲院書院(重文)
 八坂の塔
  正確には法観寺五重塔だが、法観寺は五重塔以外の建物がほとんどないため、街の中に八坂の塔だけが建っているように見える。1440年の再建で、東寺、興福寺の五重塔に次ぐ高さである。
2020.3 八坂の塔(重文)
 高台寺
  秀吉の死後、北政所ねねのために家康の援助で建てられた、秀吉ゆかりの寺である。
1994.4 観月台(重文) 1994.4 傘亭(重文)
 歓修寺  
 平安中期に創建された。醍醐寺のすぐそばだが、ここは睡蓮の咲く庭が美しいので、別の機会に訪れた。期待通りの風景で満足できた。
1997.5 書院(重文)
 松尾大社
 平安京以前からある秦氏創建で、下鴨・上賀茂神社とともに王城鎮護の神となった。 
1996.5 本殿(重文)
 梅小路蒸気機関車庫
 1914年に建設された、扇形車庫。1972年の鉄道開業100年を記念して、蒸気機関車の動態保存を目的とした梅小路蒸気機関車館となり、2016年から京都鉄道博物館にリニューアルされた。20両を収蔵できる。 
1986.8 梅小路機関車庫(重文) 2022.10 梅小路機関車庫(重文)

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