河内国は現在の大阪府東部で、石川、錦部、古市、安宿、大県、高安、河内、讃良、茨田、交野、若江、渋川、志黄、丹比の14郡。室町時代はおもに畠山氏が守護となった。江戸時代は狭山、丹南の2藩がおかれている。 
特別史跡
 百済寺跡
史跡
 千早城(日本百名城)
 金剛山の支脈、標高673mにある山城。ここで、楠木正成が僅かの軍勢で鎌倉幕府の大軍を翻弄し、鎌倉幕府滅亡につながったところである。ほとんど平らな土地はなく、歴史を動かすような戦があったとはとても想像できない。
2015.2 千早城跡
 下赤坂城
 千早・赤坂の戦いにおける楠木正成の前衛の城。山の麓にあり、防御が弱かったため2度落城したが、この城をおとりに使って時間を稼いだともいえる。遺構はほとんど無く、城跡には棚田が広がっている。
2015.2 下赤坂城跡の棚田
 小室山古墳・大鳥塚古墳等
 いずれも、古市古墳群にある古墳で、2019年に「百舌鳥・古市古墳群」として世界文化遺産に登録された。誉田御廟山古墳(応神天皇陵)や市野山古墳(允恭天皇陵)などの陵墓推定値は、皇室財産のため史跡の指定を受けていないが、その他の古墳の多くは史跡となっている。 
 →世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」 参照
2022.10 小室山古墳 2022.10 大鳥塚古墳
重要伝統的建造物群保存地区
 富田林寺内町 
 戦国時代に、興生正寺別院を中核として築かれた寺内町。江戸時代には南河内の商業の中心として栄えた。碁盤の目の街に多くの町屋が残っている。 
2023.12 旧杉山家住宅(重文) 2023.12 城門筋
その他
 枚方
 京と大坂を結ぶ大坂街道の宿場町として、また淀川の水運で栄えた街。今ではベッドタウンというイメージしかなかったが、かつての街道沿いは驚くほど古い建物が残されていた。 
2008.8 2008.8

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