まるしんの米の用語辞典?

えいようそ(栄養素) その1 稲の生育に必要な栄養素

 植物は根を通して、水分と無機成分を取り入れ、葉から二酸化炭素を吸収し、栄養としている。窒素・リン・カリウムは植物の三大栄養素。主に、窒素は成長・生育全体に、リンは植物の体作りに、カリウムは根・実に必需。その他、カルシウム・マグネシウム・鉄・イオウ他微量要素も植物の生育に欠かすことはできない。

 植物の根は直接有機物を直接栄養素として取り入れられない。有機質を分解する微生物なくして健全なる生育はできない。篤農家による近年有効微生物を利用した栽培が盛んである。(例・EM農法・BWA農法など)

 植物の根は直接有機物を直接栄養素として取り入れられない。たとえBSE(狂牛病)に汚染された骨粉を肥料として蒔いても、有機物質は根から吸いこむことはできず、微生物により分解され無機質されて、やっと根から吸収され栄養素になる。したがってBSE(狂牛病)に汚染された骨粉を蒔いても作物には影響ないし、作物にBSEの毒素はない。あえて言うならば、BSEの骨粉を蒔いた時の生産者の健康の方が心配。(すべての農薬散布に言えるけれど)
えいようそ(栄養素) その2 米に含まれる栄養素

米100g(お茶碗二杯分)
玄米 七分搗き米 白米
エネルギー 351 356 356
水分 15.5 15.5 15.5
タンパク質 7.4 6.9 6.8
脂質 3.0 1.7 1.3
炭水化物・糖質 71.8 74.7 75.5
       繊維 1.0 0.4 0.3
灰分 1.3 0.8 0.6
無機質
カルシウム 10
リン 300 190 140
1.1 0.7 0.5
ナトリウム
カリウム 250 140 110
ビタミンB1 0.54 0.32 0.12
     B2 0.06 0.04 0.03
ナイアシン 4.5 2.4 1.4
えくあどるちゃまい(エクアドル茶米)

 着色米のひとつ。米の褐変は、土壌中に広く分布する枯草菌の一種 Bacillus subtilis Eq. (エクアドル茶米菌)が米粒内に溶出した物質(スブテノリン類似物質)に 因るもの。

 カビが着色汚染した粒と違って、この細菌汚染玄米の外観は健全粒と 全く区別が出来ない。、とう精によりこの菌が糠と共に除去されても 生産された物質は精米中に残っている。

 汚染精米は、空気中に放置されることにより、また水中で炊飯加熱されることにより、褐変現象が生じるのは、生産された物質と酸素との結合によるもの と考えられている。 被害重度のものは、とう精後、空気に触れることによって徐々に発色することが ある。被害軽度のものは、水に浸せきあるいは炊飯時における過熱により水中の酸素 と結合して発色することから、この時点ではじめて発見される。 従って、流通上におけるクレームの持っていきどころが難しい被害粒。

 この枯草菌が作り出す物質は、毒性は無いと判断されている。
エコファーマーナー(エコファーマーナー)

 エコファーマーは、「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」に基づいて、都道府県知事から、たい肥等による土づくりと化学肥料や化学合成農薬の使用の低減を一体的に行う農業生産方式を導入する計画について認定を受けた農業者の愛称。農業改良資金の特例措置が受けられるなどのメリットがある。
えすびーえす(SBS)
 Simultaneous Buy and Sell(売買同時契約)の略。ミニマム・アクセス(MA 最低輸入量)のうち、輸入業者と卸売業者が連名で政府への売りと、政府からの買いを同時に申し込むもの。政府に落ちる差益(マークアップ)が高い方から順に落ちる競争契約。単に政府が輸入するより、民間の需要が反映されやすい。平成七年度から始まった。
(商経アドバイス・コメ関連用語解説より)
えっちゅうおんなこめいっき(越中女米一揆)

 日本の民衆運動史に特筆される大正の「コメ騒動」。それは1918年(大正7年)7月下旬から8月初めにかけ、富山県魚津町、水橋町などの漁師の妻たちがコメの県外移出に抗議し、港からのコメ積み出し作業を拒否した「越中の女一揆」から始まりる。

 前年からじわじわと上がり続けていた米価が、この年の春以降、シベリア出兵の特需を見越した米商人や地主たちによる投機、売り惜しみ、買い占めで一気に暴騰。7月に入ると連日、最高値を更新し、「米価狂ふて天井なし 事態既に危険区域に入れり 重大なる社会問題現はれん」(8月1日付読売新聞)という、一触即発の状態になる。

 そこに届いた「越中の女一揆」の知らせ。それは、油の海でマッチをすったようなものだった。米商人、役場などに米の安売り・放出を求める自然発生的な大衆行動は、富山県下から関西・中部地方一円に広がり、8月10日から15日にかけて、瞬く間に日本全国に波及した。

  青森・岩手・秋田・沖縄を除く各府県で相次いで騒動が発生し、八月中旬がピークになった。警察署が襲われるなど警察官では押さえきれなくなったので、軍隊が出動して鎮圧にあたった。

 戦争がらみの米価の乱高が米騒動という結果を招いてしまった。これを危機感に政府は、大正十年に米穀法という法律を設定し、初めて本格的な米穀統制に乗り出していく。その後、昭和八年に米穀統制法という法律に生まれ変わり、戦時下の昭和17年に食糧管理法(食管法)が制定され、平成の米騒動後、平成7年にて、その役目は終わる。

えばなのうほう(江花農法)

 微生物農法のひとつ。江花菌を培養・拡大させてる。江花菌とは、糸状菌(カビ菌)と放射菌(青カビ菌)の二種類の連合体。糸状菌は土を肥やす菌、放射菌は全ての雑菌を食べ殺してしまう協力な菌。その力を利用して土の中の病害虫の防除に役立つ。本来ならば放射菌は糸状菌も殺してしまうのだが、有効活用するのが江花菌のすごいところである。

 当店の新潟産コシヒカリの契約栽培の丸山さんの米はこの農法により栽培されている。
えるにーにょげんしょう(エルニーニョ現象)

 東太平洋の赤道付近の海域が広範囲にわたって暖かい海水で覆われている状態をいう。冷夏・低温による不作の原因とされる。また、暖冬の要因とされる。これと、反対なのはラニーニャ現象。太平洋高気圧が大きく発達し、夏らしい夏。猛暑の要因とされる。ここ数年の夏の猛暑はラニーニャ現象とされ、高温障害が報告されている。
えんこまい(縁故米)

 本来、自分で消化するべき農家保有米を縁戚・知人にお米を無償・有償で送ること。(自ら販売目的ため生産・産直販売とは異なる) 最近は縁故に頼った販売や兼業農家が勤めている会社の同僚に販売したりする。ひとりひとりの農家の数量は小さくても、すべての農家が行っておりまとまる数は多い。米穀店で年間販売する数量よりも縁故米として世でる数量の方が多い。(のではないか?)

 業界紙にある米屋が「米屋にとって最大の敵はスーパーでも、ディスカウント店でもなく、農家だ」のコメントが掲載されていた。まさに、その通り。縁故米がますます米屋を廃業への道に追いつめている。以前は新米時の季節のあいさつ程度の出回りであり、一ヶ月もすればほとぼりさめたのだが。今や年中恒例化になっている。

縁故米が出回る事により米の米価の低下に繋がり、結局米農家が自分で自分のクビをしめている。
えんすいせんばつ(塩水選抜)

種モミを選抜するために行う。タマゴが浮かぶくらいの塩水に種籾をつけ、浮き上がった(中身のない)種籾を排除する。

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