ほうさくにうりはなし・ふさくにかいはなし(豊作に売りなし・不作に買いはなし) 有名な相場の格言。平成14年産の米相場は、まさにこの言葉通りになった。 気象条件が良くて豊作になれば、供給過剰を見越して売りが殺到する。反対に作柄の低下で減収が確実と見込まれれば、供給不足に備えて買い進むことになる。したがって、常識に考えれば「豊作は売り、不作は買い」になる。 しかし年産格差を注意しなければならない米は、前記のような単純な理屈通りの展開にならない場合が多い。豊作見通しが産地の売り圧力を強め、出来秋に値が下りが続けば、新米需要の裾が広がり、新米の消化のペースは上がる。先安を見込む消費地の販売業者は在庫を圧縮して回転をあげていくことになるが、最終的に豊作が確定したあとになって追加で手当てしようとすると、豊作に反して浮動玉は少なくなっており、相場が上昇することがある。また調整保管やJAS表示法問題等も側面の材料になり、豊作時のコメ不足をもたらした過去の事例は多い。 逆に不作が見込まれて、供給不足を見越した数量確保の買い、在庫手当が多くなれば出来秋のハシリ相場は高騰する。しかし、高値を付けた新米の消費そのものは古米などの代替品に席を奪われ減退していくことになる。買い進んだ消費地販売者の新米在庫に余裕が生まれ、例えば「売れず、下がらず」の状態が続いた後、相場が折り返し点を向かえ、一気に大崩れへと向かうケースがある。 (商経アドバイス・コメ関連用語解説より) |
ぼかしひりょう(ボカシ肥料) 油かす、魚粕、骨粉、鶏糞など各種の有機質肥料を混ぜ合わせて、水分を加えて好気的に発酵させた肥料。稲作の他、果菜類でも活用されている。土と有機質肥料を混合し、摂氏50〜55度以上に温度が上がらないように切り返しを行いながら、1〜2ヶ月をかけて堆積発酵させる。 |
ぽじてぃぶりすとせいど(ポジティブリスト制度) 02年産に中国産冷凍ホウレンソウから基準値を超える残留農薬が相次いで見つかったことなどを受けて、03年の食品衛生法で導入が決まった。 食品に残留する農薬・飼料添加物、動物医薬品は、従来283品目についてのみ残留基準を定めていたが、これらを含む799品目に残留基準を設定。それ以外にも、一定0.01ppm(1kgあたり0.01ミリグラム)の基準を設けた。原則として、全農薬米類が規制対象となり、基準を超える残留があった食品の販売を禁じる。 朝日新聞 キーワドより |