神へと至る道
第7話 束の間の日常
「にしても、退屈な話だった。校長め、余計な話でオレの貴重な時間を無駄にしやがって」
「……あんたの行為に比べればかわいいもんだわ」
「で、でも、こればっかりはしょうがないよ」
「そうですね、無駄とわかっていても変えられない……見事にこの国の問題点の縮小図になってます」
「国の話は発展させすぎだよ、茜。まぁ、気持ちはわかるけどさ」
始業式が終了し、浩平達は、自分達の教室に帰る道すがら、口々に愚痴をこぼしていた。
古今東西、始業式とはそういうものではある、と誰もが思ってはいるが、それでも不満が消えるわけではないのだ。
結局のところ、何を言ったところで変わるものではなく、僅かばかりのストレス発散程度しか期待できないのだが。
と、そこで浩平が、思い出したように口を開く。
「にしても、水瀬は結局間に合わず、か」
「冬休み明けだからかな?」
「休み明けに限ったものでもないでしょ? 名雪の寝坊は」
「やはり、七瀬の鉄拳で目を覚ましてやるべきだったんだな。全く気の利かないやつだ……」
やれやれ、と言わんばかりに目を閉じて首を振る浩平。
どこか呆れ加減、という雰囲気を醸し出すのがポイントらしい。
「何が鉄拳よ! 乙女に向かって」
「……乙女? お前が?」
心底驚きました、と言わんばかりの表情の浩平。
それが彼女を沸点へと導いた。
ゴスッ!
やけに鈍いそんな音が廊下に響く。
「……はぁ、いつもごめんね」
「何で瑞佳が謝るのよ? もう……」
「ねぇねぇ、そういえばさ、祐一君どこのクラスになるのかな?」
「さぁ? 別に何処のクラスでも、問題はないと思いますが」
廊下に横たわる浩平から、他の面々がどんどん離れていく。
結局、廊下に沈められてから、瑞佳以外には完全に無視されていたその姿は、どこか悲哀が漂う。
けれど、それ以外の人間も表情一つ変えていない。
その顔から窺えることは一つ。
“いつものこと”
もはや日常の風景に溶け込んでいることは、幸福なことなのか否か。
意見は分かれるところだろう。
「……何やってるの? 折原君」
と、そんな浩平にかけられる声があった。
声質からして少女のようだ。
その声に聞き覚えがあるのだろう、浩平は声の方向を確認することなく返事をする。
「見てわからんか?」
「芋虫みたいに床に這い蹲ってるところを見ると、とうとう人間をやめてしまうつもりなのかしら?」
「……相変わらず毒舌だな」
「そうかしら? むしろ控えめに言ったつもりなんだけど」
「一体なんて言うつもりだったんだ?」
「聞きたい?」
「……遠慮しとく」
「賢明な判断ね」
そこで、ようやく浩平が床から起き上がった。
少しふらついているところを見ると、どうやらダメージが大きすぎたせいで今まで起き上がれなかったらしい。
だからか、軽く頭を振りながら愚痴を口にする。
「くそぅ、七瀬のやつ、どんどん化け物じみていきやがる」
「あなたが彼女をからかわなければいいだけでしょう?」
「何を言う? あいつをからかわない? それじゃ何のために学校に来るっていうんだ?」
「……」
「……頼む、その哀れみの視線はやめてくれ。胃に悪い」
そこで零れるため息。
廊下に横たわっている浩平に躊躇することなく話しかけ、また言い負かしたこの少女の名は、美坂香里。
ウェーブのかかった少し色素の薄い髪が目を引く才女である。
「はぁ……まぁいいわ。折原君に用事があったのよ」
「何だ? もしかして愛の告白か?」
「うちのクラスに転入生が来るの。だから、机とイスが足りないのよ。で、誰かが倉庫までとりに行かなきゃならないわけ。ここまで言えばいくらあなたでもわかるでしょ?」
そこまで言うと、彼女は踵を返して教室に戻っていった。
浩平の言葉に、一切反応することもなく。
一人残された浩平。
「……ツッコんでくれよ」
そんな寂しそうな呟きは、冬の空気に溶けて消えていった。
彼の周囲には、極寒の空気が漂っているようにさえ見えた。
「はぁ、はぁ……ちくしょう、ようやく着いたぞ、くそっ」
机とイスを持って浩平が教室に着いた時、クラスメイト達は、久しぶりの再会に会話を弾ませているところだった。
休み明けの光景としては至極自然なものだったが、浩平からすれば不愉快なものに見えてしまう。
何しろ、彼が一人で蚊帳の外という状況だったからだ。
当然彼の怒りの矛先は、その原因を用意した人物に向けられる。
「おいっ、美坂。お前、オレ一人にこんな重いもの運ばせて、心は痛まないのか?」
「全然」
それが自然の摂理よ、とばかりに、香里が表情を変えずに答える。
ぴたりと動きを止める浩平。
「……それから七瀬! さっきはよくもやってくれたな!」
香里には勝ち目がないと判断したのか、攻撃の矛先をあっさりと変える。
これも、香里に言わせれば、賢明な判断ということになるのだろう。
けれど。
「あんたが悪いんじゃない」
「浩平が悪いよ」
「自業自得ってやつだね」
「……因果応報という言葉を知っていますか?」
その攻撃の矛も、多方面からの援護射撃により、簡単にへし折られる。
特攻精神だけでは越えられない壁もあるのだ。
がっくりと肩を落とす浩平。
と、そこにかけられる声があった。
「何だ? 折原。また七瀬さんにいらんちょっかいをかけたのか?」
「おう、住井か。ちょっかいをかけたわけじゃないぞ。水瀬の寝坊を何とかしてやれ、と言っただけだ」
住井という少年の言葉に、肩を竦ませながら答える浩平。
それに対して、住井は若干呆れながら口を開く。
「どうせ、鉄拳でとか言ったんだろ?」
「うむ、その通りだ」
「バカかお前、言うに事欠いて、鉄拳はないだろう、鉄拳は」
「何? お前は七瀬の怪力を過小評価するのか?」
浩平の言葉を聞いて、留美の表情が動く。
徐にスッと立ち上がり、掃除用具入れに向かう……額に青筋を浮かべながら。
そんなことにも気付かずに、男二人は話を進める。
「バカ、そうじゃないだろ? 七瀬さんのことを、もっとよく考えてみるんだ」
「七瀬の特性か?」
「そうだ。わかるだろう?」
「住井……」
一つ頷きあう。
そして。
「武器を使わなきゃ、もったいないだろう?」
爽やかに、そんな言葉が紡がれた。
「なるほど、確かに、武器を使った方が効率もいいな」
「そうだぞ。七瀬さんは拳一つで終わるような小さな存在じゃあない」
「おぉっ、まさに。すまん、住井。オレが間違ってたよ」
そうして二人の間で結論付けられたのも束の間。
「あんたらの存在がそもそも間違ってんのよぉっ!!」
そこに、留美の叫び声と共に、箒が一閃。
乾いた音が、ざわめく教室内に高らかに響き渡る。
木製であるために、それはもう痛い。
問答無用に容赦なく痛い。
「「ぐおおぉぉぉ……」」
殴られた箇所に手を当てて、床に突っ伏しながら、うめき声を漏らす二人。
どうやら留美の行為や発言に突っ込む余裕もないらしい……当たり前だが。
そんな様子を実に冷めた視線で見るクラスメート。
冷めていると言うよりも、興味がない、と言った方が正しいかもしれない。
目の前で惨劇が繰り広げられているにもかかわらず、皆が変わらぬ調子で憩いの一時を楽しんでいる。
休み明けであるためか、あくびをしている人間までいる始末。
のたうちまわる二人に視線を送る者は、ほとんどいない。
「……はぁ」
ただ一人、瑞佳だけは、いつものごとく深い深いため息をついていたが。
ともあれ、今日も教室はいつも通りの光景だった。
そう、ここまでは。
「よーし、全員席につけー」
担任の石橋が教室に入ってきた。
全員が席に向かう……未だ床で呻いているを除いて。
「ん? 何やってるんだ? 折原、住井。ホームルームだ、とりあえず這ってでも席に戻れ」
頭を押さえて苦しむ二人を見ても表情一つ変えず、淡々と言う石橋。
心配や原因究明などは必要ない、と考えているらしい。
そんな様子からも、これがもはや日常となっていることが窺い知れる。。
「えー、今日このクラスに転入生が入ることになった。ちなみに男子だ」
クラスに小さなざわめきが生じた。
期待や不安といったものが若干含まれる、そんなざわめき。
歓声や怒声にまで至らないのは、やはり実物を見てから評価すべき、と考えているからだろうか。
「じゃあ、入ってきてくれ」
ざわめきを気にすることもなく発せられた石橋の声と共に、全員の意識がドアに集中する……やはり二人を除いて。
この集中力と静寂が授業中にあれば、と石橋が密かに思ったりしたのは秘密である。
転入生がドアを開け入ってくると、女子からは興味と好奇心に満ちた視線が、男子からは微妙にやっかみをのせた視線が注がれる。
しかし、入ってきた彼は、そんな視線にも露ほども動じることはなく、ゆっくりと教卓の傍まで行き、教室を見回した。
「相沢祐一です。おそらく短い間でしょうが、よろしく」
そして、簡潔な自己紹介。
軽く微笑んでいることに如何な意図があるかはわからないが、それにより、女子の好感度は多少高まった。
男子の好感度は若干下がったようだが……もちろん二人を除いて。
どうやら、まだ回復には時間がかかるらしい。
「あー、相沢、とりあえず席は窓際の一番後ろだ」
「わかりました」
祐一が席に向かうと、そこには見知った顔が集中していた。
祐一の前には、瑞佳と浩平がおり、その上、留美も茜も詩子もかなり近いところにいる。
「相沢君、一緒のクラスになったんだ。すごい偶然だね」
「あの寮の人間が集中してるってのは、確かにすごい偶然だね」
「そうなのか……ん? 名雪は違うのか?」
「まだ来てないのよ」
聞いたことのない声に、祐一は思わず声の方向に振り返る。
そこには、先程浩平を口で負かした少女、美坂香里がいた……もちろん祐一はそんなことは知らないのだが。
「はじめまして、相沢祐一君」
「いちいちフルネームで呼ばないでくれ」
「名雪から聞いてた話だと、折原君に近い雰囲気なのかな、と思ってたんだけど」
「折原と? 冗談でもやめてくれ」
さも心外だ、という表情で祐一が言う。
「みたいね。まぁ、どうでもいいけど」
「で、誰なんだ? 名雪の友人っぽい言い方だったけど」
「あたしは美坂香里。一応、名雪の親友ってことになるかしら」
「何で一応なのか、とか、何で半疑問形なのか、とかが気になるが……美坂、か」
「別に香里でいいわよ」
「そうか。んじゃ、俺も祐一でいいぞ」
「私は遠慮しておくわ、相沢君」
「そうか、まぁ好きにしてくれ」
香里の様子から、口では何だかんだ言っていても、名雪とは本当に仲がいいんだろうな、と祐一は感じた。
同時に、同学年とは思えないほど落ち着いた雰囲気から、何かを背負っているのかもしれない、とも。
そう、自分達と同様に。
「……あら? どうやらやっと来たみたいね」
「ん?」
祐一が席について一息ついたところで、香里が窓の外を見やりながらそう呟いた。
前を見ると、瑞佳も窓の外を見ている。
何か気になって、祐一も窓の外に目をやってみた。
「……うわっ」
思わず顔が引きつる祐一。
寮の方角から、盛大に土煙を巻き上げて、何かが爆走してきているのが見えたのだ。
それがどうやら人らしい、と気付いた時には、もう目の前に……
「って!」
そう、目の前の窓枠を乗り越えて、その人物はあっという間に教室に到着していた。
幸い、祐一は間一髪席から飛び離れ、ぶつかることはなかったが。
その人影は、窓枠に手をかけて減速し、教室の床を端まですべることで、ようやく静止した。
その後、何事もなかったかのように、祐一の隣の席まで歩いてくる。
「……名雪、お前、何やってるんだ?」
祐一が、呆気にとられたような表情で、それだけをやっと口にする。
ちなみに、他の人は誰も、眉一つ動かしていない。
動揺の欠片さえも、そこには感じ取ることはできない。
「あ、祐一。一緒のクラスになれたんだ。良かったよー」
「良かったよー、じゃない! 今のはなんだ?! ってか、何で窓から飛んで入ってくるんだ? 危ないだろうが。何考えてんだよ、お前は?」
「大丈夫だよ、ブルマ履いてるから」
「んなこと聞いてるんじゃない!」
「名雪の能力よ、今のは」
話が進まない、と判断したのか、香里が横から口を出す。
親友を標榜するだけに、その辺りの見極めは見事だった。
「名雪の能力?」
「あ、うん、そうなんだよ。すごいでしょ?」
「すごいっていうか……何か著しく使い方を間違えてる気がする」
どうにも微妙にズレた発言しかしてくれない従兄妹の少女を見ながら、祐一が静かに呟く。
その言葉に頷く香里。
「それは同感だけど、しょうがないわよ、名雪だもの」
「なるほど。確かに、名雪だからな」
「……よくわからないけど、なんかバカにされてる気がする」
「そんなことないぞ」「そんなことないわよ」
「うー、怪しいよ」
その後もうーうーと唸る名雪を適当になだめ、祐一は再び席に戻った。
どうやら名雪は祐一の隣の席らしい。
隣だよー、となぜか嬉しそうにはしゃぐ名雪を見て、祐一は小さくため息をつく。
「……これから大変そうだな」
そっと呟いた言葉は、これから間違いなく現実のものになる。
一騒動あったものの、ホームルームはすぐに終わり、放課後となった。
教師の話が終わるや否や、くるりと首を横に傾けて、名雪が祐一に話しかけてくる。
「祐一、これからどうするの?」
「んー、そうだなぁ……お前らはどうするんだ?」
名雪の言葉に、少し考える仕草を見せる祐一。
と、それから寮生全員の顔を見回しながらそう尋ねた。
「わたしは部活だよ」
「ちなみにあたしも部活よ」
「名雪は陸上とか言ってたしな。で、香里も部活か。何部なんだ?」
「秘密」
「……まぁいいや。で、他の皆はどうすんだ?」
「わたしも部活だよ。吹奏楽部でチェロを弾いてるんだよ」
「……私達は、浩平の奢りでワッフルを食べに行くつもりです。一緒に行きますか?」
「待てっ! いくらなんでも、相沢にまで奢るのは無理だぞ!」
どうやら、浩平が、留美、茜、詩子の三人にワッフルを奢らされることになったらしい。
その場にいなかった祐一にも、何が起こったのかは容易に想像がついた。
「……お前、本当に懲りないな。どうせまたアホなことやったんだろ?」
呆れの色を隠さず、むしろこれでもか、と呆れの色を前面に押し出しながら祐一が言う。
それに対して、反発しようとする浩平。
「何を言う……いや、まぁ、その、な」
留美の手が机にかかったのを見て、浩平の言葉から勢いが消えた。
さすがに、間を空けずに殴られ続けるのは勘弁、ということだろう。
だったら余計なこと喋らなきゃいいのに、と祐一は思ったが、言っても無駄だとわかっているからか、口に出すことはなかった。
「まぁ、俺は今回はやめとくよ、さすがに折原がかわいそうだし」
「そうですか」
「えー、つまんなーい。どうせなら、この機会に徹底的に浩平君の財布にダメージ与えたかったのに」
「……それ、いい考えね」
「柚木、七瀬、それは勘弁してくれ」
浩平の平謝り……どうやら、現状彼の財布の中身は、相当切羽詰まっているらしい。
見ていればそれなりに楽しめるかもしれないが、甘いものがそれほど好きでもない祐一は、同行する気はなかった。
「んじゃ、俺は適当に街をぶらついてみるよ。店の場所とかも知っときたいし」
そう言うと、祐一は鞄を持ち、ドアに向かう。
別れの挨拶をしてから、彼は教室を出て、下駄箱へと向かった。
所変わって商店街。
場所は名雪に聞いていたので、祐一も特に迷うことなく辿り着くことができた。
「ふーん……あんまり変わってない、かな」
少しだけ感慨深げな祐一の声。
商店街の入り口から見える景色は、七年前とそう変わっていないように見えた。
あの頃とは視点の高さが違ってはいたが、それを除けば、ほとんど変わらないと思える。
整然と並ぶ店も、通りに植えられた街路樹も、道行く人々のどこか幸せそうな表情も、記憶の中にあるそれらと綺麗に一致する。
「思い出の違い、かな」
ふと、駅前で名雪を待っていた時のことを思い出す。
あの時は、この街が変わってしまった、と感じていたはず。
「ふぅ……」
一つため息をつくと、商店街を歩き始めた。
今日は商店街の店の位置と、扱っている品物の確認に来たのだから。
「……露骨すぎだな」
小さく呟く祐一。
歩いている最中、微かに視線が自分に注がれているのを感じたのだ。
これで隠そうとしているのだとしたら、よほどの無能である。
少なくとも、監視の仕事はやらない方がいいだろう。
そうではなく、あるいはプレッシャーをかけるために、わざと気付かせようとしているのかもしれないが。
たとえそのどちらだとしても。
「……ほっとくか」
そう結論付けざるを得ない。
気にならないわけではなかったが、現状手を出してくることはないだろうし、それなら意識するだけ無駄だ。
できることなど、何もなかった。
気を取り直して、街並みに目をやる。
今後行くことになる可能性がある店は、きちんと頭に叩き込んでゆく。
そうしてゆっくりと歩きながら、商店街の中心部辺りにまで来た時、突然祐一の背後から大きな声が響いた。
「そこの人っ、どいてっ!」
何事か、と祐一が振り返ると、女の子がものすごい勢いで自分に向かってきているのが目に映った。
というより、もう衝突寸前だった。
“え? え? 何だ? 何で女の子が? って、ちょっ……”
祐一の心の呟き。
彼も、突然の事態に少なからず混乱してしまっていた。
どうやら、思い出の地も、彼に安息を与えてくれることはないらしい。
続く
後書き
香里登場。
しかしホント長いな……こういうのを冗長と言ったりするんでしょうか?(汗)
ただ、個人的には長い方が書きやすいんですよね。
短い話をすぱっと書ける人が、ものすごく羨ましかったりします。
要努力とはいえ、これはなかなか難しいですし、いずれは……って感じで(泣)
最後に名雪の能力について書いておきます……これで陸上部ってのは反則に思えるのですが、この世界では能力ありですから。
どのスポーツも、能力者が思いっきり活躍してる、と思ってください。
水瀬名雪(タイプP)
能力名 :
一陣の風
効果 : 自身の生命エネルギーを強化し、脚に集中させ、驚異的な脚力を実現できる。
その結果、瞬間最高速度で、時速100kmに達する。
垂直跳びでは、10m以上跳ぶことができる。
なお当然のことだが、そんな速度や加速に耐えられるように、全身も強化している。
ただ、腕力はそれほど強化できないので、砲丸投げなどは苦手だったりするのだが。