澪は、階段をやや急ぎ足で駆け上がっていく。
留美は今、下の階で激闘を繰り広げている。
凄まじいほどのエネルギーがぶつかり合っていることが、びりびりと伝わってくるのだ。
留美は、上をお願い、と澪に言った。
すぐ上の階にいる存在を、彼女に任せたわけだ。
自分が下の階の敵を叩くから、と。
となれば、その期待を裏切るわけにはいかない。
その信頼に応えなければならない。
その思いは、表情にしっかりと出ていた。
スケッチブックを抱えながら、油断なくエネルギーを展開しつつ、敵のいる場所へと近づいていく。
いつでも、能力を発現できるように。
きょろきょろ、と廊下を見回す。
階段を上りきっても、なお敵の現れる気配はなかった。
けれど、間違いなくこの階にいる……それがわかるから、澪の足はこの階から離れない。
息を潜め、慎重に足を運ぶ。
敵もまた、息を潜め、機会を窺っているのかもしれない。
こくり、と小さく喉がなる。
一歩ずつ確かめながら、廊下を歩いていく。
きょろきょろとあちらこちらを見回しているような仕草は、まるでただの迷子のようにも見える。
だが、ここは紛れもなく敵地。
なれば、相手が澪をそういう風に見てくれることなど、あるはずもなかった。
神へと至る道
第54話 限界の無い弾丸の嵐
何の前触れもなく。
衝撃は突然に。
まるで機関銃を乱射するかのように、角を曲がろうとしていた澪の前方から、弾丸が降り注ぐ。
「……!」
声は出ずとも、彼女の口が、悲鳴を上げた風に動いた。
と同時に、慌てて後退する澪。
胸に手をあて、呼吸を整える。
その後数秒間続いていた機銃掃射だったが、澪が出てこないからか、一時中断した様子。
場に静寂が戻る。
だが、それも束の間。
「どうした? 逃げるのかい?」
明らかにからかいの調子を含んだ男の声が、澪の耳に届く。
さすがにカチンときたのか、彼女は頬をふくれさせる。
ギュッとスケッチブックを握り締め、ペンで何事か書いていく。
「来ないのなら、こっちから行ってあげようか」
声が聞こえるや否や、澪が曲がり角から跳び出した。
キッと相手の顔を睨みつけるようにしながら、迷いなく駆け出す。
その姿を目にした男は、少々驚いてみせるも、すぐに余裕の面構えに戻る。
男は、くいと銀縁の眼鏡を上げていた指を下ろし、そのままその右手を澪に向けてくる。
その相貌は、細面に細い目、薄い眉が印象的な、どこか鋭い刀を髣髴とさせる造りをしていた。
身体もまた、全体的に線が細く、フォーマルな服装も相まってか、パッと見ではただ華奢なだけの男に映る。
だが、澪に向けられた腕は、決して弱さを感じさせはしない。
込められたエネルギーも、秘められたエネルギーも、決して弱弱しくはない。
そして、眼鏡の奥から覗く冷たい眼差しからは、男の本性が垣間見える。
怜悧冷徹……この男もまた、十分脅威に値する能力者だ。
右手を澪に向けたまま、男が薄く笑った。
右手には何も持っていない。
もちろん、左手にも。
澪が、男が無手であったことに疑問を持つ間もなく、それは起こった。
「!」
男の右手が、突如光を放ち出し、その指から光の弾が無数に飛び出したのだ。
五本の指から次から次へと放出されるエネルギー弾。
その一発一発が如何に凶暴であるかは、先の乱射により深く抉れた後方の壁が物語っている。
一発とて、まともにくらえば無事では済むまい。
くらえば、の話だが。
「何?」
今度は、男が驚く番だった。
澪に吸い込まれるように放たれた光の弾丸は、けれど彼女に突き刺さる直前に、何かに遮られたのだ。
いや、何か、ではない。
「……ボディガードってところなのかな?」
それは、一体の騎士……その身を楯にして、澪を襲うはずだった弾丸を、余す所なく受け止めたのだ。
男の言葉どおり、それはさながらボディガードのように。
『勝負はこれからなの!』
言外に、バカにするな、という意味合いを込めて、澪がそんな言葉を示す。
現れた騎士は、澪を守るために、彼女の前を離れない。
それを見ながら、男が軽く笑う。
「ふん……守られていなければ戦えないような小娘が、何を言っているのやら」
はっきりと見下す視線を向けてくる男。
そんな目と言葉を受けて、澪が黙っていられるはずもない。
『小娘なんかじゃないのっ!』
常日頃、自分の身長などを気にしている澪にとって、これは許せない言葉だったらしい。
キッと睨みつける視線は強く、それは彼女からすれば怒りの表現なのだろう。
だが。
「ははは、小娘を小娘と言って何が悪い?」
悲しいことに、澪には迫力が足りない。
どうしても可愛らしさが前面に出てしまい、怒りの表現さえも、どこか微笑ましく見えてしまうのだ。
男からすれば、子供が駄々をこねているのとそう大差ないようにしか見えないのだろう。
『また言ったのっ! 許せないのっ!』
最大級の怒りの表現を見せる澪。
睨みつける視線はさらに鋭く、ペンを持つ手は微かに震えている。
「ほう、許せない、ね。なら、どうするんだい?」
相変わらず見下した視線。
余裕の表情。
男はまだ、それを崩すことはなかった。
『こうするのっ!』
この瞬間までは。
「なっ……!」
余裕をもった表情から一転、驚きの声とともに、男がその場を飛び退く。
遅れて、轟音とともに床に突き刺さる大剣。
後方に飛んだ男は、着地した足元が微かに振動するのを感じた。
「……一体じゃないのか」
男が舌打ちをする。
彼の目の前には、鈍く輝く甲冑を纏う騎士が二体。
一体は変わらず澪を庇うようにして立ち、もう一体は男の目の前で大剣を構えている。
澪がスケッチブックをかざした瞬間に、男の眼前にもう一体の騎士が突如として現れたのだ。
余裕綽々だった男も、さすがに顔色を変え、飛び退いた今も警戒の色を隠さない。
二体の騎士……いや、あるいはもっと出現させられるのかもしれない。
いずれにせよ、この場にとどまって戦うのは、男にとっては得策ではなかった。
『覚悟してほしいの』
澪の見せるスケッチブックに書かれたその言葉が、男の心を苛立たせる。
自分が戦っているわけでもないのに、何を偉そうに……男は心の中で悪態をつく。
「ふん……覚悟するのはどっちかな!」
言うや否や、今度は両手による機銃掃射。
右手からも左手からも、凄まじい勢いで光の弾丸が飛び出していく。
それはまさしく光の奔流。
まるで空間を埋め尽くすかのような銃撃に、二体の騎士が揃って防御にあたる。
騎士達は並んで澪の前に立ち、一部の隙も見せず、全ての弾丸をその身で止める。
それを見て取った男は、小さな笑みを浮かべた後、突然身を翻し、廊下を駆け出した。
男の行動に呆気に取られたのも一瞬のこと。
澪もまた、すぐにそれを追うべく駆け出す。
二体の騎士を先頭に、その後ろについて。
男は、走りながら考える。
操る人間自体は大したこともなさそうだが、あの騎士は曲者だ、と。
彼の能力にさえもまるで怯むことなく、また楯の機能を果たすほどの防御力。
当たらなかったものの、間近に迫ったあの大剣の威力もまた、申し分ない。
まともにくらえば、自分のエネルギーの障壁程度では防ぎきれないだろう。
だが。
――それでも、無敵というわけではない――
両手による銃撃。
確かに全て止められたが、エネルギーの乱れを感知できた。
タイプMにより創り出された騎士……その耐久度にだって、限界はあるのだ。
そして、騎士さえ破壊できれば、恐れるものなど何もない。
『逃げるなんて卑怯なのっ! 男らしく戦うのっ!』
ブンブンと振り回されるスケッチブック。
走りながら書いたのだろうか……なかなか器用なことだ。
そこに書かれている言葉を見て、軽く笑う男。
「逃げてる……ねぇ。それはどうかな?」
そう言うと、左手だけ後ろに向けて、エネルギー弾を発射させる。
両手の時に比べれば、格段にその弾幕の密度は薄い。
これもまた、騎士に阻まれ澪には届かない。
駆け続ける男と澪と騎士。
「ふふ……足元がお留守になってるよ」
と、男は笑みを少し深くすると、向けている左手の人指し指だけを下に向ける。
それは深い角度で床に当たり……
「……!」
跳ね返ってから、騎士の股の間をくぐりぬけ、澪の右足に命中する。
瞬間飛び散る血。
骨が軋むような音……澪の表情が、苦痛に染まる。
次の弾丸は、それに気付いた騎士に阻まれたものの、すぐさま折り曲げられた薬指から、再び床を介した後、生じた隙間を縫って、澪の左足を抉る。
声は出ない……が、その痛みに、口が悲鳴を上げているように動く。
微かに滲む涙。
両足に受けた衝撃のために、とうとう転んでしまう澪。
それを庇うようにしてしゃがみこむ騎士。
「ははは、忠実だね、君の騎士は」
澪と騎士が止まったからか、男もまた足を止めて、蹲っている澪の方へと視線を向けた。
向けたままの左手で騎士を牽制しつつ、さらに言葉を続ける。
「でも、注意が足りないね。跳弾も考慮に入れてなかったのかい?」
くい、と右手で眼鏡を上げる男。
その奥から覗く目は、やはり冷たい輝きを帯びていた。
「さて、これで終わりなのかな? それならさっさと死んでほしいんだけど」
『まだまだなの』
ゆっくりと立ち上がる澪。
痛みに顔を顰めながらも、その痛みを堪えて、強い目で男を見据える。
両足は痺れるように痛い……けれど、命中したのはたったの二発。
それくらいで立ち止まってどうするのか。
仲間達だって、みんな傷つきながら戦っているのだ。
たとえ何発その身に浴びようとも、身体が動く限りは、戦い続けなければならない。
「それじゃあ、追いかけっこ再開かな?」
男の声には、やはりからかいの色が滲んでいた。
それを聞く澪は、不快の表情を隠そうとしない。
睨み合う両者。
駆け出したのはほぼ同時。
男が逃げ、それを澪が追う展開が、再び繰り広げられる。
前を走る男の速度はやはり速く、また時折銃撃を浴びせてくることもあって、追う澪はなかなか差を詰められない。
その間、直接狙ってくるだけでなく、跳弾までをも織り交ぜてくるため、澪は無傷では済まなかった。
「!」
今度は、天井からの跳弾が、澪の肩を抉る。
がくんと下がる澪の肩。
爆ぜる光。
散る鮮血。
走る鈍痛。
だがそれでも、澪の速度が落ちることはない。
それからしばらく、そんな追いかけ合いが続いた。
時に階段を駆け上りながら、時に駆け下りながら。
男は、床や天井などの縦方向だけでなく、曲がり角などの横方向を利用した跳弾も織り交ぜて、澪を攻撃してくる。
騎士も懸命に防ごうとするのだが、多角的な攻撃であるため、どうしても防ぎきれない。
結果、澪の身体にもダメージが蓄積していく。
「ふむ……」
走りながら、そして時に銃撃を繰り返しながら、男は考え続ける。
なかなかに粘る……と。
澪にしても、もう何発も弾丸をその身にくらっているが、まだ止まらない。
騎士にしても、相当に攻撃しているのに、まだ倒れない。
少しだけ、評価を改める。
だが、それでも。
――あと、少しだな――
騎士は、目に見えて傷ついている。
おそらく、あと少しで破壊できるはずだ。
そうなればこちらのもの。
たとえ他に何体か存在していたとしても、同じ事を繰り返せばいいだけだ。
こちらは男、あちらは女……基礎体力を考えても、追いかけ合いでは彼が有利。
騎士を破壊し尽くせれば、間違いなく。
澪の体力が尽きれば、これも問題なく。
自分の勝利は揺らがないと確信し、内心ほくそ笑む男。
とにかく、今は壊れかけの騎士を破壊するのが最優先。
振り返り再度銃撃……そのほとんどを受け止めた騎士の鎧は、はっきりと歪んできている。
完全破壊まで、もうあと僅かだろう。
男は、次で終わらせるべく、両手にエネルギーを溜める。
「ではさようなら」
男は再び、走りながら左手で機銃掃射を浴びせかける。
そして、澪と騎士達の足が止まったところで、急ブレーキをかけて振り返ると、両手から弾丸を乱射した。
目が眩むような銃撃の嵐。
迸るエネルギー。
光の奔流が、容赦なく騎士達を削ってゆく。
そして、ついにその時がきた。
パァン……という音が静かに響く。
限界までダメージを負った騎士が弾けとんだのだ。
まずは一体……そう考えながら、男はさらに銃撃を強める。
もう一体もまた、壊れかけなのだから。
と、何を思ったのか、残った騎士が、突然男の方へと駆け出してきた。
弾丸の雨の中、その流れに逆らうようにして、騎士は男に向かって突っ込んでくる。
玉砕覚悟の特攻だろうか?
だが。
「はやらないね、そんなのは」
広げていた両手の指を閉じるようにして、広範囲へと放っていた銃撃を、その一体に絞り込む。
結果、その騎士は銃撃の全てをその身で受けることになり、たまらず動きを止めてしまう。
胸部と腹部を抉っていく、容赦のない光の嵐。
一瞬後、やはり耐え切れずに、その騎士は弾け散った。
「?!」
騎士が弾けて消えるその瞬間に、男は、自身の間近で強烈なエネルギーが展開されたことに気付いた。
男が騎士の特攻に気を取られていた隙を利して、何かが接近してきていたのだ。
展開されたエネルギーは、先の騎士の内包していたそれよりもさらに強大。
想像もしていなかった状況。
この上何が出現したというのか?
驚愕の表情で振り向いたその先にいたのは、甲冑に身を包んだ騎士ではなく、新たに出現した何かでもなかった。
男の目に映っているのは、小柄な少女が一人。
それ以外に何もなく、それ以上に何もなく。
男の背筋を凍らせたエネルギーの高まりは、間違いなくその少女から発せられていて。
彼女は、騎士に身を守られているだけの少女だったはず……男が持っていたその認識と現状のギャップが、彼に一瞬の停滞を生み出す。
そしてそれは、致命的となり得る時間。
接近していた少女――澪は、高められたエネルギーを左手に宿し、飛び上がりながら、それをそのまま男の顎へと突き出した。
防御する暇も回避する暇もない、高速の掌打。
男の目には、一瞬彼女の左手がブレたようにしか見えなかった。
一直線に空気の壁を突き破ったそれは、男の顎に突き刺さり、彼の頭を大きく跳ね上げる。
激しく揺さぶられる脳。
何があったかもわからずに、男の体はただ傾いでいく。
完全に無防備な状態。
その機を見逃す手はない。
宙に浮いた状態から、傾きつつある男の首を、澪は右手で強く掴む。
そこから、強化した自身の力と重力を利して、男の頭部を床に叩きつけるように振り抜いた。
一瞬後、床が揺れるとともに、嫌な音が場に広がる。
叩きつけられて床に沈む男と、反動で宙に浮かぶ澪。
澪が着地した時には、男の頭部から溢れ出す血が、床に広がり始めていた。
「なぜ……だ?」
朦朧とした頭で、けれど澪に疑問の目を向ける男。
最後の攻防は、彼にとって納得のいくものではなかった。
こんなに非力そうな少女のどこに、こんな力があったと言うのか。
せめて死ぬ前に、その疑問の答えが知りたい……その一念で、彼は生にしがみつく。
『私は、騎士に守られるお姫様なんかじゃないの』
ささっと書き上げたスケッチブックの文字を見せる澪。
パンパン、とホコリを払いつつ、それでもきちんと返答するあたり、結構律儀なようだ。
「じゃあ……ここまでの、やり取り、は……」
途切れ途切れの言葉。
掠れた声。
最期の時は近いらしい。
『油断させる作戦なの』
澪は、指をピッと立てて、顔の前に掲げる。
口の端に浮かべた笑みは、自分の作戦が成功したことへの満足からか。
事実、騎士がいなくては何もできないように見えた澪の行動が、男の油断を招いたようなものだった。
結局、彼の敗因は、澪本人を侮っていたことに尽きる。
澪の言うように、あれだけの騎士を自分のエネルギーで創り出せるのならば、彼女がそれ以上に強くても何らおかしくはなかった。
見た目と振る舞い、そして戦闘時の行動に騙された、そんな男の思考が、自身に死を招いた。
「ふふ……なるほど……甘く、見ては、いけな、かった、な……」
たかが小娘と侮った自身を嘲笑うかのように、男が小さく笑い、そして目を閉じた。
血はまだ流れ続けていたが、男の目に光が宿ることは、二度となかった。
澪が小さくため息を零した。
と、次の瞬間、今まで忘れていた痛みに気付き、彼女は顔を顰める。
肩が痛い。
足が痛い。
腕が痛い。
少し涙を浮かべながらも、ゆっくりと中央部にある階段へ向かう。
ひょこひょこと少し頼りない足取りだったが、ゆっくり歩けば、それほど痛くはならないようだ。
どうやら、骨などに異常はないらしい。
そのことに少しだけ安堵し、彼女は廊下を歩き続ける。
たどり着いた階段で、ちょこんと座って、留美が上がってくるのを待つ。
呼吸を整えながら、周囲を警戒しながら。
少しでも体力を回復できるように、静かに。
「……あっ! 澪、大丈夫?」
階段を上がってきた留美が、座っている澪の姿を目に止めるなり、駆け寄ってきてそう尋ねる。
それに対し、澪は、満面の笑顔で答えた。
その様子を目にして、留美も安心したような表情を見せる。
「よかった……あ、ケガしてるじゃない。ちょっと待ってね」
澪の肩や腕、足などから流れている血を見て、留美が懐から包帯などを取り出す。
効果がどれほど期待できるかわからないが、それでも何もしないよりは余程いいだろう。
てきぱきと処置を終えると、彼女は再びそれを懐にしまいこむ。
『留美さん、ありがとうなの』
ペコリ、と頭を下げて、感謝の意を示す。
それに対して、どういたしまして、と返す留美。
二人小さく笑うと、一つ頷き合う。
まだ戦いは終わりではない。
上階には、まだ何者かの気配が感じられるのだ。
その能力者を叩かないことには、まだ終われない。
そして、それをクリアしても、他の棟の面々の様子もわからないのだ。
結局、全てが終わるのは、まだまだ先のことになる。
けれど、それをぼやいていても始まらない。
とにかく、自分達にできることをやるしかないのだ。
当面の目標は、この棟の完全制圧。
とはいえ、事はそう簡単には運ばないだろう。
上に待つ存在が一筋縄ではいかない相手だろうということを、二人は既に肌で感じ取っていた。
続く
後書き
能力を隠すのではなく、逆に誇示することによって隠せるものもある、ということで。
彼女もまた、能力者なのです。
さておき、ここでまた場面転換して、次回は別の棟に。
二人の出番はまたもう少ししてから、となります。
そろそろ戦闘も激化させていきたいなぁ、と思ったり。