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世界政府は頻発してしまうドールテロに対抗すべく、最強の部隊を創設する。
テロリストに対して先制的に攻撃できる部隊を。
集団の正しさを証明する純白の装甲。
イニシエの聖人の名前を冠した部隊名。その名も聖ジョージ部隊。
その部隊に関してはやはり賛否両論を巻き起こしたのは言うまでもない。
ただ、その部隊は一度作戦や戦闘を行えば絶対に負ける事は無かった。
裏の社会にその名前を鳴り響かせる。
他には、闇、裏の社会で平定者といわれる集団が出来上がった。
代表者はYOUと呼ばれ、それ以外に情報はない。
この集団は政治的な事は一切請求はしない。
ただ、子供や孤児をドールの操縦者や兵士として育てることを中心にエリアや企業に警告を出す。
受け入れられ、それが解体され、その後のケアもしっかりすれば、何もしない。
受け入れられずにそのまま続ければ、その施設は破壊され防衛に回った部隊さえも殲滅されてしまう。
漆黒の集団は平定者と呼ばれ、その存在は驚異的な武力を持っていた。
曰く、相沢祐治の亡霊がそこには棲んでいるっと。
もっとも、この2つの集団が認知されるまでには時間が掛かるが。
しかし、誰も漆黒の装甲と純白の装甲を使おうとは考えなくなる。
擬態したとしても、徹底的に反抗するからだ。
どちらの集団も容赦が無い。ならば戦って死のうという意識がある。
襲われない様に注意し、襲われたら徹底的に反抗する。
それしか対処法が無い。だから勘違いされないように装甲の色を避けるのだ。
純白と漆黒を。
色をまねた為に、勘違いから全滅してしまった集団がそれらを生み出した。
それらは一種の常識なのだっと。
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神の居ないこの世界で−A5編− |
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