神の居ないこの世界で−A5編−


→すれ違いにすれ違いを重ねて。いつかすれ違わないと思いたくて。

     名雪と香里が話していた同じ時間帯。暗い営倉。月もでていない為にあたりは暗い。  蛍光灯も既に切れそうになっていて、ちかちかとついたり消えたりを繰り返している。  小池はそこで壁をぼんやり見上げて考えていた。  これからの事、自分の事、高橋の事を。  どんな処罰が下るか解らないが、とりあえず次の日の朝には何らかのアクションがあると割り切っての行動だった。 「はぁ……」  小池は溜息しか出てこない。  冷静になって考えてみれば、高橋はどこに行ったのかも解らない。  どんな状況で、どんな事をしているのかさえも解らない。  知らない状態で、いきなり駆け出そうとしたのだ。   「これから、どうしようか……」  知ったとしても行動に具体性がでるだけで多分やっていることは変わらなかった確信がある。  だって、あれだけ追い詰められている高橋を見たのは2回目だったからだ。  1回目は身代わりになった人が死んだとき。  あの時と同じ位、追い詰められていた。その時も何も出来なかった。  その時はみんなが自分の事で精一杯だったから。   「前回とは……違うよね」  前回とは高橋が追い詰められたとき。あの時は隊長代理を選出し、前衛を選出した。  あのときの高橋の血の滲む様な努力をみんな知っている。  壊れそうな精神状態も。もっとも、その時の精神状態はみんな似たような感じだったが。 「今回も何も出来なかったんだよね……もう、終わったのかなぁ」  天井を見上げて、溜息を吐く小池。  こつん、と何か音がして小池は視線をそちらに向けた。そこには高橋が立っている。  その表情はなんだか、奥歯に何かが挟まったような表情だ。 「ただいま……」 「……お帰り、幸尋」  こんな場所でお帰りもただいまも無いだろう。  そうお互いに思っていた。 「あのね、今回は自分を試したかったの。自分がここに居て良いか、知りたかったの」 「だから……一人で作戦を請け負ったの?」 「うん。ちゃんと香里小隊長には許可を取ったんだよ?」  まるで言い訳をするように高橋はあった事を話す。その事実を余す事無く。  相手が3機で自分が1機だった事。  自分が何かを掴めた事、作戦は機体を大破させたもののうまく行ったこと。  高橋の話した事実が小池にショックを与えたことには高橋は気が付かない。  その後、2人に降りたのは無言の空間だった。 「典史は私を褒めてくれないんだね……頑張ったねっとも言ってくれないんだね……」  全てを言い終わってから、高橋は小さな溜息を吐いた。  小池は何と言って良いか判らずに小さく呟く。 「……ごめん、僕は今回の事はうまく口にできないと思う」 「そっか……」  居心地の悪い空間が出来る。  お互いに無言。それを破ったのは、小池だった。  その時、小池が口にしたのは本当に軽い気持ちだった。 「ねぇ、幸尋……」 「なに?」 「この部隊を一緒にやめない?」  ただ、こうなれば良いなぁと思った事を口に舌に過ぎない小池の一言に高橋は凍りついた。  数瞬、いや、数秒たって高橋が声にしたのは微妙な疑問が声になっただけである。  本人が何かを感じて声にしたかったわけではない。  声帯に空気が通り、勝手に吐き出された音。 「ぇ?」 「幸尋、一人なら僕が守ってみせる。絶対に……だから―――」 「……典史、何言ってるの? 言っている意味を理解してる?」  信じられない物を見るように、高橋は震えながら口を開いた。  こうなると、小池が理解できないとばかりに、声がでる。  何故、こんなにも変な反応が返ってくるのか。小池の出した音は純粋な疑問の音。 「え?」 「ごめん、典史の言っていることがよく判らない……判りたくないよ……」 「僕は、幸尋のことが心配だから―――」  その声は高橋の叫びにかき消された。  理解できない、いや理解したくない。そんな叫びに。 「どういう事!? ワタシは、役に立たないってことなの!? だから、みんなを捨てろって言うの!?」 「ち、違う! 僕は、幸尋のことが!」 「みんな、私が必要じゃなくて! 要らないって言うの!? 私の居場所はここに無いの!?」 「違うってば! 僕はそんな事が言いたいわけじゃなくて!」  小池は対抗するように声を張り上げる。  しかし、高橋は止らない。 「違わない! 何で、典史はそんな事を言うの!? 私達はみんなを裏切らないって約束したじゃない!  ここが最後の居場所だって、みんなで言ってたじゃない!? 何でそんな事を言うの!?  私は役立たずじゃないのに! 私はみんなに必要な存在じゃないって言うの!? 私は要らないの!?  何で、今、そんな事を言うのよぉ……なんで今なの? なんで?」  檻に手をかけ呪い殺さんとばかりに睨まれる小池。  その時になって、ようやく自分が高橋の大事にしているものに傷を入れたことに気がついた。  本当に軽い気持ちでいった言葉が、相手の大切な物に傷を入れたと。 「ごめん……」 「ごめん、ワタシ……私には典史がしたいこと判らないよ……裏切り者!」  言うだけ言うと、高橋はすぐに走り去る。  この場には居たく無いという感じであった。 「裏切り者……かぁ……痛いなぁ……痛すぎるよ……」  少ししてからかも知れないし、かなり時間が経ってからかもしれない。  小池には時間の感覚がわからなくなっていた。 「典史」 「え? ア……友宏」  そこに現れたのは藤川だ。  扉を開けて、出てくるように促す。 「処分があるんじゃないの?」 「今回は処分はない」 「……どういう意味?」 「意味も何も、問題ないと判断されたんだ」  そう、と頷く小池。しかし、外に出ようとはしない。  藤川もそれがわかっているのか、扉を開けたまま立ち去ろうとする。  思い出したかのように足を止めて藤川は口を開いた。    その表情は小池からは見えない。 「先ほど、高橋に詰め寄られた。私は要らない存在じゃないよね、私はここに居ても良いんだよねってな」 「ぇ……」 「酷く錯乱してた、取り乱し、いつもの高橋じゃない」  藤川のその言葉に凍りつく小池。  加えて、小池には藤川が感情を極力抑えている事も判っていた。 「今、高橋に抜けられては困るし、高橋の居れる場所はここにしかないことは知っているよな?  この立場から、エリアOには帰れない。他のエリアも受け付けてくれるか解らない。  仮定の話で、もし受け入れられたとしても、何を要求されるか解らない状態だ。  だから、そんなはずは無いと言った。それでも納得しなかったのか、他のメンバーに聞きに行ったと思う。  俺には高橋が今、一番不安定なのは知っていると思っていた、小池にもそれが判っていると思っていた」    藤川は必死になって感情を抑えている。  殴れるものなら殴りたかったであろう。  感情に任せて殴りかからないのは友宏らしいと、殴ってくれれば、気持ちも楽になるのに。小池はそう思っていた。 「お前が高橋の一番近くで支えれる存在だと思っていた。支えてくれると思っていた」 「……」 「そんなお前が高橋に止めを刺してどうする? ……隊を辞めたいのなら言え、真っ先に辞めさせてやる」  止めていた足を再び動かす藤川。  小池は動けない。いや、体を動かすことが出来ない。 「見損なった」  吐き捨てるように藤川は言う。その一言が小池に突き刺さる。  小池は脱力するように粗末なベットに腰を落とした。  ぎしぃ、と軋んだ音を立てるベット。 「……自分の馬鹿さ加減にホトホト愛想をつかせているんだ」  小池は自己嫌悪の嵐に襲われていた。  どうしようもない事をしてしまったと。
    ▲▽  ▲▽  ▲▽  ▲▽  ▲▽
     いつもなら苦戦しない作戦だったはず。  それが思いのほかに苦戦していた。苦戦と言っても機体が破壊されるわけでもない。  いつもならば、もうそろそろ終っているはずなのだが終らずにだらだらと続いている。  お互いの小隊がお互いの足を引っ張り合っている。  不用意な動きをβ小隊が見せ、α小隊が困惑する。  徐々にリズムが乱れて、それが決定的になった。  高橋機がβ小隊の援護の弾丸を被弾して右腕が完全に吹き飛んだのだ。  それでも、高橋は頑張っている。あの動きを着実に自分の物にしつつまだ戦っていた。  β小隊はそのことが切欠で完全にリズムが崩れてしまった。  しかも、名雪の示した作戦通りに動いてくれない。 「α、βは撤退」 『まだやれるわ』 「香里、いい加減怒るよ」 『お言葉ですが……水瀬隊長、まだ私達はやれます』 「あなた達が普通に動いてたらもう終ってるよ。自分達の変調に気がついてないの? 撤退。文句は終ってから聞く」  最後の方で、名雪は口調を堅くした。  それで、名雪の意志が固い事を知る香里に藤川。  状況は確かに厳しいが負けるわけではない。まだ、フィフティフィフティだ。  戦力的には若干敵のほうが上。機数で換算すれば向こうの方が圧倒的に上。数にして2倍の16機である。  でも、経験と各自の実力の差がその差を埋めている。 『でも、このまま放っておく訳にも行かないでしょ』 「……勘違いしないで」 『しかし……』 「撤退する過程でテロリストは全滅するんだから……何の為にΩとγを温存したと思ってるの?」  名雪の冷たい言葉に言葉を無くす2人。  出来ればこの場で片を付けたかったが、説得は無理だと判断した。  それに、まだ戦闘中である。無駄な集中力を他に裂きたくも無い。  ここは名雪の指示に従ったほうが良いと判断する2人。 「αは隊を2つに分ける。殿は美坂機とサンティアラ機。2人はルート6で撤退。γとポイント28で合流。  その後、反転、攻勢に出て。Ωと挟撃が出来る。βは高橋機を連れてそのまま帰還」 『了解。サンティアラ、行くわよ。高橋さん、今回は諦めなさい』 『β小隊……ポイント28を経由してからルート12で撤退します』 「行動開始」  名雪は溜息を吐きつつ、α小隊とβ小隊が巧く連携できない事を確認していた。  今までなら苦にしない相手に苦戦している。名雪にしてみれば駄目だったならば次の策を示せば良い。  巧く行かないのなら巧く行く策を考えて実行すれば良い。それだけである。  立て直せる余裕はまだあった。まだ2つの部隊が温存されているから。  加えて、この不調を見越しての温存だったのは言うまでも無い。 「γはαの援護」 『了解です』 「Ωは今伏せている場所から敵が全て通り過ぎた後に背後を突け」 『了解』 「Ωは特訓の成果をここで見せて、それと一機も逃がすな」 『判っているわ』  名雪は溜息をつきながら、今回のαとβ、それぞれの小隊のデータ収集を開始する。  指示を出すだけで、γ小隊のメンバー位しか名雪の居場所が解らない。  ただ、状況が見渡せる場所で見つかりにくい場所にいるのであろうと皆が判っている。
    ▲▽  ▲▽  ▲▽  ▲▽  ▲▽
     戦場から離れた主要道路の上。それの上を走り去る純白の装甲のドールの群れ。  それを見送る純白の装甲に赤いラインの入った機体が1機。  傍らには純白の装甲に何も入っていない機体が2機。  その3機は巧妙に隠されており、通ったα小隊だって気が付けなかった。  血のように赤いラインの機体に乗った美樹が口を開いた。   「前に出るな、援護に徹しろ」 『……了解』 『……うん』  見送った同僚達の機体の後ろからテロリスト達の機体が現れる。  3機が、追撃するテロリスト達の機体を見送った。  その直後に赤いラインの入った機体が、飛び出し背後を突く。  純白の装甲に入った血のように赤いライン、それは竜の顎の印。  美樹は新しく入った2人にそう釘をさして敵の中へと特攻する。  それにあわせて、ユピテルとマルスは援護するように銃撃を開始した。 『りゅ、竜の顎だ!』  もちろんの事ながら、テロリストたちは急激な襲撃についていけずにたじたじになっている。  それでも、美樹に火線が集中しているのは流石かもしれない。  だが、美樹のネメシスタイプは装甲が異常に厚い。  今回は武装らしい武装は無いが、その重量に機体の機動力はそれだけで凶器だ。  銃撃の嵐を両腕を凌ぎ、一番後方で即座に振り返った機体。  それに標的を定めて、直線ではなく緩やかな曲線を描き近寄る。  ノンストップ、むしろ加速しながらである。  多少の銃撃ならば、ネメシスタイプは止まらない。 「ぶっとべ!」  最大限まで腰を捻り回転させ、腕を振りかぶり引き絞られた螺子のような体勢。  そこから、繰り出された拳は一直線に相手のコクピットを貫き、背中まで突き抜ける。  チィッ、と美樹の舌打ちが聞こえた。 『す、すごい』 『……いいなぁ』  マルスはその美樹の動きに目を丸くして驚いている。  ユピテルはその動きを羨ましそうな声を上げていた。  そんな事を言われているのにも気にせずに美樹は子供が興味を失った玩具の様に腕が刺さったそれを打ち捨てる。  痙攣することなく、なにか、言葉を残す暇もなく、それは地面に叩きつけられた。 「次!」  歪んだ笑みを浮かべながら美樹は次の獲物を選び出す。  テロリスト達は瞬間的に恐怖に支配された。  攻撃手段が、銃が、弾丸が、効いているとは思えない純白の機体。  恐怖が目の前にいる。恐慌状態では気が付かないがネメシスにだってそれ相応のダメージは受けている。  それに気がつけないのが更に恐怖を煽る。美樹の直線的と見せかける動き。  その為に本当は曲線的に動いているのに関わらず、直線的に擬態しているために弾丸は掠めるに留まっている。  更にテロリストたちの銃撃が恐怖で照準がぶれていた。  撃っている本人たちは直線に動く標的に対して真っ直ぐ銃弾を放っていると思っている。  本当の所は美樹は曲線的に動いていて、更に銃弾は狙いが多少ずれているのだ。  本来持っている実力も出せぬまま、接近を許す羽目になっている。   「あははははは!」  嗤い、抉る。笑い、叩きつける。哂い、撃ち貫く。  2人の子供は美樹の言いつけを守って援護に徹している。  いや、徹するしかない。巻き込まれても文句は言えないからだ。 『まるで、嵐ね……』 『入りたい、でも入れない……悔しい、お姉さん、悔しいよ!』 『まだチャンスは有るわ。今回は我慢しなさい』  あの嵐のように駆けずり回る美樹の操るネメシスと一緒に暴れるには経験値が足りなすぎる。  それは、マルスもユピテルも解っている事だった。
    ▲▽  ▲▽  ▲▽  ▲▽  ▲▽
     作戦終了後、名雪の執務室。そこにβ小隊のメンバーが集められていた。  書類を決裁する席に座って、名雪は静かに報告書を読んでいる。  報告書を読むだけで何も反応が無い。 「β小隊「判ってるよ」」  焦れた藤川が声をかけようとして、名雪に言葉を遮られた。名雪の言葉は冷たい。  名雪はそこにいると判っていて、声をかけなかった。 「さて、何があったかなんて興味が無いの」  報告書から目を上げて、つまらなそうな目でβ小隊全員の顔を確認する。  気だるい動作で報告書を机の上に放り出した。パサ、と音を立てて机の上に落ちる。 「報告書も適当、味方に被弾させる、言い訳は有る?」 「そ、それは……」 「それは?」 「……何も有りません。全ては私達の不手際です」 「そう、原因は自分達にあるって判っているんだね?」 「はい」 「報告書もそうだけど、酷いね」  小隊長である藤川が答える。  名雪は無表情を顔に張り付かせたまま、全員の顔を見て回す。  一度溜息を吐いて名雪は顔を上げた。 「見損なったよ。今まで干渉しなかったけど、今回は目に余るからね」 「仕方……ありません」 「今後、指示は私のものを優先してもらいます。良いですね?」 「部隊に……犠牲を強要しなければ……」 「私が裏切り者以外で、犠牲を強要した事があった?」 「ありません……ありませんが……」 「信用が無いのは判るけど……貴重な人材を捨てるほど自分は壊れてないよ」  β小隊の編成に変更は今まで藤川の意向で全て決められていた。  補欠の人員と出撃する人間の決定、作戦時、小隊行動の要求などで、名雪は優遇していた。 「決定を言い渡します。β小隊より小池君を切り離し、γ小隊に編入。  β小隊にはγ小隊の観測主2人が新たに編入させます。  それに伴い、β小隊とγ小隊の全員をファームに送ります。ここまで何か質問は?」 「なぜ、ですか?」 「それぞれの小隊の円滑化、それと、篭城戦の技術の習得が目的だよ。  今の所、大きな作戦は無いし、そろそろ警護任務が回ってくると予想されるからね。  みっちり、鬼教官のものでしごいて貰いなさい。文句の無い人は出て行って」  残ったのは、藤川に小池。残りのメンバーはそれぞれ、藤川に意見を託しているような雰囲気である。  名雪はやっぱりねと言う感じの顔をしていた。 「仲の良かったチームがいきなり、三流になったかは詮索しないよ。それを踏まえた上で何か文句有る?」 「何故、僕だけが、γ小隊へ?」 「動きを見た上で判断しました。小池君が一番酷い」 「そんな……」 「貴方がみんなの足を引っ張ってたの。なんならデータを持ってきて証明しようか?」  名雪は一枚のディスクを取り出した。それを小池に放り投げる。  後で見ておいてと言って、藤川のほうへと向く。 「そっちは?」 「高橋は……」 「高橋さんはとても特異。それを知っているよね? 藤川君に小池君はね」  無言を返す。それは肯定していると言っているようなものだった。  まだ表情の硬い2人に名雪はため息を吐く。 「あの人には、まだ無限の可能性が有るよね。別に規格外になって欲しいわけじゃない。  私は戦場であの人には死んでもらいたくない。違うね……部隊に本気を誓っている人には死んで欲しくないの。  私には出来れば、自分1人で達成できれば良い目的が有る。でも、私だけでは実現できないからね」 「そう……ですか」 「個人的にも好意に値するよね。あれだけ純粋な人は滅多にいないよ。それを壊そうが互いに守ろうが好きにしたら?  私は干渉しないよ。個人の繋がりまで強制はしないからね。でも、作戦に影響を出さないで。  これさえ守ってくれれば、私は文句は言わないし、貴方達を裏切る真似は絶対にしない」  藤川も、小池も、無言である。  名雪は満足した? という表情で2人を見た。  そして、何かに気が付いたのか視線を扉のほうに向ける。 「高橋さん。そこに居るんでしょ? 入ってきたら?」  名雪がドアの向こうにいるであろう高橋に声をかける。  しかし、高橋は入ってこない。そのまま、慌てたように走り去る音が聞こえるだけだった。 「さて、話はお終いでいいかな?」 「はい……」 「解りました」 「じゃあ、出て行って。それと高橋さんのケアをよろしくね」  微笑ましい笑みを貼り付けた名雪に見送られて、藤川と小池が出て行く。  名雪は2人を見送ると表情を消して通常業務に戻るのだった。 To the next stage

     あとがき  えー、お盆休みを挟んでの投稿でした。どうもゆーろです。  次の祐一君サイドのお話を書いたら、対決に向けて話が走り出す予定です。  あくまで予定なので……どうなることになるか解らないのが嫌な感じですが……  ともかく、グダグダにならない様に注意しながら頑張りたいと思います。  それでは拍手コメントのお返しをしたいと思います。 >本編もSSSもとても面白いです! 8/7  そう言っていただけると幸いです。楽しんでいただいてとても嬉しいです。  飽きられないように頑張っていきたいと思います。  今週は拍手も入れ替えたので(流石に本編休んだので)そちらの方も楽しんでください。 >北川家の家計簿で従兄となっていましたが従姉ではありませんか?間違ってたらすみません。 8/7  はい、なってました(汗  間違いではなくて、私の見逃しだったので間違ってません。  こういったご指摘はありがたいです。本当に、私一人で誤字脱字のチェックが限界ありますからね(苦笑  誤字脱字を出さないように、かつ楽しんでもらえるように頑張りますね。 >今日は留美の誕生日だね >詩子さんいいですねー 8/8  あいやー……誕生日知らなかった……orz  と言いますか、ほとんどの人の誕生日知らないんですよね(爆  そんな人間がこのSS書いています。本当に申し訳ないです…… >今回のSSSでは受付嬢がなかったので次こそはぜひお願いします 8/8  拍手入れ替えで今回は参戦してます。  と言っても5つ中1つですけどね。最近受付嬢が書きにくくなってきた感じがあります。  口調が、いろんな人と被っているから混乱しているんですよね(苦笑  でも、楽しめるように書いていきたいと思ってますので、頑張りますね。 >(SSSのリクエスト)晴子と由紀子がドールの事で口論する話を希望します。 8/9  はい、リクエスト実現してます。ネタの提供ありがとうございますね。  こういった感じで切欠を書いていただくと結構書きやすいんです。  もっとも、それが100%実現できているかは不明ですけど(苦笑 >オリキャラの性別を教えてください 8/12  お答えします  男性→ユピテル、ジュピター、ファイ、藤川、小池、ヒュント、久瀬部下の2人  女性→アリア、サラサ、メルファ、秋弦、マルス、マリー、エアナ、リンカ、麻耶、サンティアラ、高橋  これで洩れが無いですよね? もしあったら、コメントにこの子はどっちみたいな事を書いてください。  今、見てみると……女性キャラ多いなぁ(苦笑 >コピーは万能じゃない。イレギュラーを複製しても同じ様に動かすのは不可能。 >寧ろまともに動かない事の方が多い。故に規格外と言われる。 >動かそうとしてエラーの出るものを基礎にする事ができるはずがない。 >と言う事で祐一の動きをコピーすると言うのが非常に納得いかないわけですが如何お考えか。 >と、まあそれはそれとして。詩子が良いなあ…どうにも可愛い。 8/18  きましたか、このツッコミが……私もコピーは万能では無いと思っています。  ただ、高橋さんの設定では、完全な動きのコピーではありません。動きの特徴と効果の模倣もしくは取り込みです。  今回は祐一君の動きの大体の特徴は独特のリズムでの撹乱、0距離格闘、急所への最短最速の動きで  その効果が、単独、複数を相手に出来るというもの。高橋さんはこれらを自分の形で取り込んでいこうとしているんです。  元より、格闘型に乗る人は個人固有の動きをします(設定では)あくまで、その動きに似た動きをするという事なんです。  特徴と効果を自分の動きの中でどこまで出せるようにするか、それが高橋さんの模倣だと設定しています。  自分のスタンダードな型に特徴と効果を取り入れて、自分の頭の中でシミュレート行く感じですね。  高橋さんの元の動き+留美さんの動きの特徴と効果→高橋さんの元からの動き+祐一君の動きの特徴と効果 となった訳です。元々留美さんのが入っていた所に祐一君のが入ったと思ってください。  見る人が高橋さんと祐一君の動きを比較すると(そんな事は本文中に、まだありませんが)  似ているような気がするけど、別物? と感じる気もするという曖昧な感じになってます(私の中で  ……なんだか言い訳くさいなぁ(苦笑  後、詩子さんですね。今回のSSSにも彼女出てます。  茜嬢との掛け合いを見てください。   では、これからも頑張りますね。  


    管理人の感想


     ゆーろさんからのSSです。
     前回は図らずもコメント書けなかったので、今回は頑張ろうと思ったのですがう〜ん。  相変わらずこちらサイドは何と言っていいか。  まぁ戦闘がメインなので仕方ないのでしょうけど。  しかし見ていて痛々しいですよね。(誰も彼も  集ってきている面子が面子なので、当然なのかもしれませんが。
     小池君が、今回決定的に亀裂を入れてしまいました。  恋愛関係ではままあるすれ違いでしょうけど、色々悪い方に作用しましたか。  彼も高橋嬢も余裕がないんのが一番不幸なのだろうなぁ。  藤川氏(何故か彼だけ氏)が大人でカッコ良いと私は思うわけですよ。(何

     あの三人の恋愛模様が名雪サイド唯一の楽しみかな……修羅場だけど。(爆


     感想は次の作品への原動力なので、送っていただけると作者の方も喜ばれると思いますよー。

     感想はBBSかメール(yu_ro_clock@hotmail.com)まで。(ウイルス対策につき、@全角)