離型性

• 摩擦係数が低く、非粘着性の性質なので、製品の型離れが非常に良くなります
• 成形時の「ガスごもりによるカス」が付着しづらく、金型清掃のメンテナンスが非常に楽になり大幅に時間短縮します
  

• めっき面は下地をそのまま反映するので、下地が粗い（滑りが悪い）と、硬質クロムめっきの利点である「離型性の良さ」が最大限活かされません。又、めっき後の表面はそのままですとザラついているので、滑りが悪くなります
  その事から当社では、バフやリューター、独自の工具で、金型の細部まで離型性を重視した『磨き』を行っています。（下地磨き、仕上げ磨き）。それは同時に「美しい光沢」を金型に与え、製品に反映させます
  

• ゴム用金型は鏡面よりも梨地の表面の方が、離型性が良い事があります。製品に光沢を特別必要としない場合には、当社にて『ブラスト加工』を施し、めっきします

耐摩耗性

• 硬度が高く（700〜1000hv）、窒化鋼よりも硬く優れています
  
• めっきが摩耗した場合でも再めっき加工すれば金型へのダメージを防ぐ事ができます
  （再加工時の剥離が容易で安価）

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耐食性

• 皮膜は塩素化合物以外の科学薬品、大気中で安定しています
  
• 成形時の高温に耐えて、酸化に対する損耗が少ないです
  
• 皮膜に微細なピンホールがある為、ガスの強い塩ビ樹脂・フッソ樹脂には不向きです（ニッケルめっきの方が有効）
  

肉盛り性

• 寸法の不具合を修正するのに、作り替えた場合の時間、手間、コストと比較して有効な手段です
  「製品のバリをなくす」「製品の寸法を大きく・小さくする」「入れ駒の幅を寄せる」「加工ミスの修正」
• 下地にピンホールがあるとめっきが厚くなるにつれて拡大されます（ピンホールはめっきでは埋まりません）

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