発艦する攻撃機に、より大きな揚力を与えるため、風上に舳先を向け高速で進む翔鶴。
開戦の極初期は、このように発艦して行った攻撃隊の多くは無事母艦に帰投してきたが、敵戦闘機がが待ち受ける中への強襲が行われるようになった、珊瑚海海戦以降は 損害は増大し、無事帰艦できる攻撃機は少なくなってきた。圧倒的な数の戦闘機で敵の防空戦闘機を蹴散らし、充分に統制の取れた、雷撃機と急降下爆撃機の合同の集中攻撃をすれば、 少ない損害で敵艦を葬ることも出来ただろうが、現実は敵の戦闘機による妨害を、ほぼ無防備な雷撃機、爆撃機が受け、 それを突破できたものだけが攻撃すると言うことになった。
如何に優れた搭乗員と零戦をもってしても、敵機動部隊上空の完全な制空は出来なかった。
タミヤ  1/700 WATER LINE SERIES 翔鶴