レイテ沖海戦でおとりの役目を買ってでた小沢艦隊の4隻の空母のうちの一艦である瑞鳳。後方の艦は軽巡多摩。
何れも海戦の一環として戦われたエンガノ岬沖航空戦で撃沈された。
先日、陸軍士官学校61期の佐藤晃氏の「帝国海軍が日本を破滅させた」を読みました。氏に拠れば、日本海軍は太平洋戦争では艦隊保全主義とも言うべき
考えに凝り固まっていたと、海軍の艦隊運用に強烈な批判をしております。米軍が最新鋭の戦艦を始め運用できる空母の全てをガダルカナル攻防戦に投入してきたのに
日本海軍の大和、武蔵、長門、陸奥は一度も出撃しませんでした。
又ミッドウェーでの敗北後も空母機動部隊の戦力は米国と充分戦える力があり、もし持てる力の全て(戦艦と空母)を振り向ければ、
ガダルカナルの悲惨な敗北はなかったのではと考えておられるようです。確かに私のような素人でも、何故大和、武蔵が出撃しなかったのかと思いました。
そして戦況が絶望的に悪化してからレイテ海戦のような無謀な戦いをし、今度は逆に捨て駒のような使い方をしたのか、
本当に不思議です。命を賭けた艦乗り組みの下級士官、下士官、兵は実に無念の思いだったでしょう。
ハセガワ 1/700 WATER LINE SERIES 瑞鳳。