「品川おもしろ学」セミナー・第3回記録


●講師 松田けんじさん
      イラストレータ

●テーマ  品川のあるある学(路上観察学入門)ーーその2ーー
               
第3回セミナーは、2回に続いて松田先生の「品川のあるある学」(路上観察学入門)です。
この10年間、先生が歩かれた品川の路地や人を先生の原画をまじえて聴かせていただきました。
会場の人にも昔の様子を発言してもらいながら、路地を次々とたどって往きました。

受講メモから;
先ず、路上観察のこつ;
 ・よく歩くこと、その合間に一寸観察する
 ・できるだけ人に会って話を聞く
 ・既成概念にとらわれないで、
   何でもない素材の違いを観察すること
 ・目的を追求しない
 ・例えば、線路の土手は植物の宝庫
 ・

次に、先生の歩かれた路地を紹介;
・百反通り
 昔は階段状の曲がりくねった急な坂
   「百段」が「百反」に
 道幅は9尺(約3m)で、大崎駅に向かう人通りで賑わう
   大崎駅は明治18年に開設、五反田駅はずっと後
 床屋が多かった(当時、人々は顔剃りに3日に1度は床屋へ)
 石黒の飴(金太郎飴の石黒あめで、大正末期に暖簾分けで出店)
   本当の飴は、噛むとパリッとする、歯にべと付かない。
   西品川3−5−4
 (株)磯村電球製作所(大崎2−9ー14)
 しじみ売り、桐ヶ谷斎場への行列が続くことも
 路は共同体の根幹である

(石黒飴)


・戸越銀座
 震災の後、急に町ができた。その頃からの店も多い。
 物価が安く、暮らしやすいまち。長い長い商店街も賑わっている。
 商店街衰退が著しい中で、戸越銀座は、なぜ元気なのか。
 誰か教えて下さい。
 戸越湯が急に無くなって残念。発見したときに記録を撮ること。次にでは無くなっていることも多い。
 駅前の卓球場は、若い人たちの待ち合わせ場所
 かっては駄菓子屋の前に子供達の行列が見られたが、まちから子供達の姿が消えている。

・他のまち・人アラカルト
 戸越2丁目の洗い張り屋、田中さん。
 八潮団地で紙芝居(飴屋)さんを今も続ける中延の佐貫さん。
 八潮の植物観察の会の石川さん。
 三間通りの鳶職櫻井さん。
 話はつきない。
 

  会場の様子


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