「品川おもしろ学」セミナー・第6回記録


●講師 山田政雄さん(旭光電機工業(株)検査課長)

●テーマ   豆電球の旅 
         世界を飾ったイルミネーション
         参加者51名

●参考  豆電球MAP(昭和37年の電球工場分布図)

     品川の工業について「町工場」

●受講メモから;
・お宅に電球は幾つありますか、数えたことがありますか。
・電球発達史
        エジソン電球

・電球の基本的構造はエジソン以来変わっていないが、その中で変化点は
  ・1879 カーボン電球発明(エジソン)フィラメントに京都の八幡の竹を使用
        こも10月21日を「あかりの日」とする
  ・1890 電球国産化(白熱舎:現東芝ライラック)
  ・1910 タングステン電球(米:クーリッジ博士)
  ・明治の末から大正の始め  家庭の照明が、石油ランプから電球へと変化
  ・1913 ガス入り電球発明(米:ラングミュアー)
  ・1921 二重コイルフィラメント発明(三浦順一)
  ・1925 ガラスの内面つや消し処理(まぶしさを和らげる効果)
  ・1947 電球輸出再開
  ・1959 ハロゲン電球発明(米:ズプラー)
  ・1965頃 品川の電球工場160 (電球組合加盟工場)
  ・1971 発展途上国の台頭で、組合加盟工場 40工場
  ・現在 区内に20工場程度

・第一次世界大戦(1914〜)で欧米が電球製作に手が回らなくなり日本へ注文が殺到
・昭和40年頃は、明けても暮れても電球生産と活況
・クリスマスツリーの輸出(ピークは昭和41年の4億個/年)
・電球工場のことを「球や」さんという
・昭和40年代半ばから台湾などの台頭により数年で急激に減少
・現在、クリスマス電球は日本では殆ど作っていない。台湾kから中国へと移動。

電球づくりの工程

●白熱灯と蛍光灯の違い
・スペクトロスコープを使って、自然光と蛍光灯の違いを比べる
 蛍光灯は、白熱灯に比べ、全ての色を均質に発光できない。

●電球生産工程のビデオ上映(山田さん撮影)
・旭光電機工業(株)(南品川4丁目)は、現在5万個/日の電球を生産
   生産は主に新潟工場で
・ヒヨコ電球、ペットヒーター、ランプ等を生産。ペット愛好家の中では有名
・特殊な電球を生産し、東急ハンズなどに置いてある。

●1問1答から;
・品川に何故、電球工場が集中
 東京電気(株)(現在の東芝ライテック)の影響
 品川に硝子工場が多い(機械ふきと手ふきがあった)

・電球の生産量
 電球は横這い、傾向とは若干の伸び
 国内消費の5割が輸入


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