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私が大学に入ったのは1967年です。例えば、ドイツ語やフランス語の試験では”辞書持ち込可”のものがありました。理系の試験の中には、”計算機持ち込み可”のものがありました。”電卓持ち込み可”ではなく、”計算機持ち込み可”です。
”計算機”とは何でしょうか。勿論、電卓というものは当時はまだありません。それは”手回し式卓上計算機”といい、金属製で事務機器風の色をしていて、幅は20cm強くらいで、断面は蒲鉾型をしています。右側にハンドルがついています。例えば、100÷8を計算する時は、ある場所に100を、別の場所に8を機械的にセットしてハンドルをぐるぐる回します。1回まわすと8が引き算されます。引きすぎると、チンとベルが鳴るので、ハンドルを1回逆回転させます。桁を1桁機械的に下げて、またチンと鳴るまでハンドルをまわします。これを繰り返すと割り算ができます。
この”手回し式卓上計算機”は1920年代には既にあったようです。”計算機持ち込み可”の試験は、試験中は非常にやかましいものでした。
チンチンとうるさい計算機以外にも、”計算尺”というものもありました。原理は、二つの定規を使えば足し算や引き算ができますが、それ以外にも目盛りを工夫してかけ算や割り算もできるようにしたものです。
当時のエンジニアのイメージは、どこかのポケットから”計算尺”がのぞいているというものでした。私は高校生の頃から使っていた記憶があります。
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