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コンピュータが電子計算機と命名されたことから推察できるように、当時はコンピュータは文字通り計算を行う機械でした。今日のように、データを加工する道具という認識はなかったと思います。そういえば、”電算機”という略称もあまり使われなくなってきたし、”電算室のメインフレームが・・・”といっても何のことかわからない人が増えているようです。
今でもそうですが、研究室という所は週に1度くらいはセミナーを行います。私の入った所ではセミナーの中身は2本立てでした。最初のパートでは、各メンバーが幾つかの国際的な学術雑誌を分担していて、その雑誌を読んだ結果を目次のコピーを配布して紹介するというものです。その結果、1人では読み切れない範囲の情報を得ることができた訳です。これが当時の”データベース?”の限界でした。
その後、できるだけ多くの学術雑誌を網羅する形で、生命科学から芸術・人文科学の分野を7つの領域に分け、週単位で発行される目次速報誌、”Current Contents”がISI社から1973年に創刊され、上記のように手分けしなくても、キーワードを頼りに1人でも興味のある分野の動向を見張ることが可能となりました。現在では、オンラインで利用できます。
上記の文章を書いたのは2000年9月27日。当時のWeb上での学術論文の検索は、図書館にお願いするか、個人ではインターネットで米国の国会図書館にアクセスし、キーワードの組み合わせを工夫して最新の学術論文の題名やアブストラクトを読んでいました。
この文章のこのパラグラフを書いているのは、2008年8月25日です。この間の変化として、学術雑誌の電子書籍化があります。1つの学術雑誌で、紙媒体と電子書籍の双方を出版するのは経費がかかり過ぎるので、電子化は更に進むでしょう。
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