捕鯨船「第二勇新丸」進水

南氷洋で調査捕鯨にあたる捕鯨船(調査兼取締船)「第二勇新丸」(743トン)の進水式が、2002年6月11日、広島県瀬戸田町の内海造船瀬戸田工場で行われた。

第二勇新丸は今夏、北西太平洋調査捕鯨を最後に廃船となる第25利丸の後継船。
全長69.6メートル、幅10.8メートルで、最大速力は18.5ノット。
捕鯨母船(調査母船)とともに、主にミンククジラの生態や繁殖状況を調査する。

見張り所を、前部マストと操舵室の上に計三カ所、研究室を二つ設けている。
研究室には、クジラの体表にどんな生物が付着しているかを調べる、表層生物モニタリングシステムなどの測定装置を備えている。

内海造船の捕鯨船の建造は、1998年に勇新丸を造って以来。
勇新丸の乗組員から、波やうねりの中でも揺れないようにと注文があったため、勇新丸よりも幅を40センチ広くしている。
今後、砲手台の取り付けなどの艤装工事を行い、2002年9月に完成予定。

共同船舶は、捕鯨縮少により、当時の捕鯨会社の船舶を統合して設立した共同捕鯨の後身。
保有船舶は、調査捕鯨や、水産庁傭船としての漁業取締に当たっている。

共同船舶の船隊
捕鯨母船 日新丸
捕鯨船 昭南丸
捕鯨船 第二昭南丸
捕鯨船 第一京丸
捕鯨船 第二十五利丸
捕鯨船 勇新丸
目視調査船 共新丸
目視調査船 第二共新丸


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勇新丸 (共同船舶 新造紹介パンフレット より)

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第一京丸、第十八利丸、第二十五利丸 (95.5.3 田浦)

通称「キャッチャーボート」「捕鯨船」。昔の捕鯨船団では、この型の船が10〜20隻、船団になって活躍していた。

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新規作成日:2002年6月17日/最終更新日:2002年6月17日