趣味の英語  18

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今日は、to 不定詞や関係詞を使った形容詞の作り方をやってみましょう。
名詞を修飾するのが形容詞です。
修飾する方の形容詞を修飾語といいます。
修飾される側の名詞を被修飾語といいます。
日本語では、修飾語は全て前に置いて修飾します。
英語は、単体での形容詞は日本語と同じで前から修飾するのですが、語がいくつか
あつまってできている句や節の形容詞は後に置いて前の名詞を修飾するのです。

   
見るテレビ ここでは、「見る」がテレビを修飾しています。(以下赤が紫を修飾するものとします。)
前から修飾していますね。
これは、英語では
   
テレビ見る となります。
きょうは、このような構造をどのようにしてつくるか練習しましょう。
これは、前にも少しだけやりましたね。覚えていますか?
まず、次の問題を考えてみてください。

次の語句の中から名詞を抜き出し、その名詞を他の残った語句で修飾させてみて
下さい。まだ日本語でのはなしですよ。

   
テレビを見る 
   コ−ヒ−を飲む


   日本語は、被修飾語を後、修飾語を前に持っていけばいいのですから、
   
   
見る テレビ
   
飲む コ−ヒ−  のようにしますね。

ここでわかったように被修飾語を後に移動するだけでいいことがわかりますか?
「を」が残りますが、それは無視してください。英語には助詞のようなものはない
のですから、英語に対応させて考えるときは無視していいのです。
後ででてくる「は」や「が」などの違いも深く考えないようにしてください。

今度は英語です。

   
watch TV ---  テレビを見る
   drink coffee --- コーヒーを飲む


英語では、さっきの逆ですから、TV や coffee を前に移動します。

   
TV watch    coffee drink  位置関係はこれでいいのですが、、、

   ちょっと見て下さい。それぞれ、最初が名詞次に動詞がきています。
これは紛れもなく文章の語順なのです。
日本語と違って、修飾される語句を移動すればそれでOKというわけにはいかない
のです。
で、これ以下は修飾語ですよ−、形容詞ですよ−、という印が必要になります。
それが、to 不定詞なのです。

  
TV to watch
  
coffee to drink 

即ち、動詞を形容詞として使う場合には to 不定詞が必要であると覚えて
下さい。to を付けて名詞の後に持っていけばいいのです。

ところで、to 不定詞を使えばなんでもかんでも形容詞として使えるかと
いうとそうでもありません。
動詞が過去の意味の時はちょっと困ります。

  テレビを見た
  コ−ヒ−を飲んだ  これは日本語だったら、

  
見たテレビ
  
飲んだコ−ヒ− のように、修飾語を前(被修飾語を後)に移動するだけで
よいのですが、英語ではこれは出来ません。

  なぜかと言うと、英語では動詞の過去形は絶対に形容詞としては使われ
ることが許されていないからです。

  また、to 不定詞の次には動詞の原形が来なければいけないと決まって
います。
ただし、形の上では to 不定詞を使って過去を表すことは出来ないわけではないです。
とにかく原型を使えばいいのですから、次のようにします。
  to have done  have は原形ですから、ルールには違反していませんね。
また、have done は形は現在形に属しますが意味は過去を意味しています。
厳密にはちょっと違うのですが、しかし、現在完了形を過去の代用にするという
方法はよくつかわれるので覚えておきましょう。
進行形だったら、to be doing です。受身だったら、to be done となります。
to の次が原形になっていますね。

ところが、to を使って形容詞化したものの意味が限られています。
   to + 動詞原形  の意味は
 ・・・・ 〜すべき、〜するための、〜しようとしている 、〜しなければいけない
などの意味に限定されています。
と言うことは、to 不定詞の受身形の形容詞は出来ます。
何故なら、〜されるべき〜、〜されるための〜 、とは言うはずですから。

過去形は勿論、進行形も to 不定詞で形容詞を表すことは出来ません。
意味そのものがありえません。
to 不定詞で表される意味は 大まかに言って 近未来 を表すような時に
使うことが出来ます。

次に節で修飾する場合をやりましょう。

 まず、日本語の方からです。

  わたしは昨日テレビを見ました。
  彼はガ−ルフレンドと一緒にコ−ヒ−を飲みました。

  日本語では、常に修飾語が前、被修飾語が後だから、簡単です。

  テレビを一番後に移動します。

  
私が昨日見たテレビ こっちでは、「は」が「が」になっています。 「見ました」
が「見た」になっていますね。格助詞と丁寧語尾です。日本語ですから、特に
説明しなくてもいいですよね。

次の文は、コ−ヒ−を一番後に移動します。

  
彼がガ−ルフレンドと一緒に飲んだコ−ヒ のようになりますね。

これらは英語だとどのようになるでしょうか、、、、
日本語と逆にすればよかったですね。

  I watched TV yesterday. 私は、昨日テレビを見ました。

  TV を一番前に移動します。

すると、

  
TV I watched yesterday 

  となります。watched の次にあった TV を前に持ってきただけ
ですよ。当然のことですが、TV は移動したあとは残りません。前に移動した
のですから、当然ですよね。
ここでも、I 以下が修飾語句ですよ−、形容詞ですよ−、と言う印を付けて
見ましょう。
ここは、文(節)です。このような場合は、関係詞と呼ばれる接続詞みたいなものを
つかいます。関係詞を使う場合は次のような考え方をします。
もう一度前に戻ります。

    I watched TV yesterday.

    TV を前に持っていく前に代名詞と置き換えます。TVは名詞なので
代名詞としか置き換えられませんよ。だから、置き換えるもののことを
関係代名詞といいます。さて、TV を 関係代名詞の which と置き換える
ことにします。

    I watched which yesterday.

    そして、前に移動します。

    which I watched yesterday 

となってこれで完成です。

   1) あなたは、昨日テレビを見ましたか?
   2)    私はきのうテレビを見ました。

      これを、

     あなたは、私が昨日見たテレビを見ましたか?

のように、一つの文で言いたいときに、2)の文を、さっきやったように、

     私が昨日見たテレビ 

とやって、1)の文のテレビに代入すればいいのですよね。

      あなたは、昨日テレビをみましたか?
         私が見たテレビ 

上の下線部分に下の下線部分を代入すればいいのです。
すると、
      あなたは、昨日私が見たテレビを見ましたか?

上の文のテレビのところに、下のテレビを代入したので、テレビという語は
、当然、一つ消えますね。

ここで、上の文のテレビと下のテレビは同一と仮定して一つの文にしたことに
着目してください。
このことは重要で、英語では、だから、たいていの場合、節で修飾される語は
限定されるので、the が付きます。
勿論、付かないときもありますが、大抵は付きます。
では、英語の方で考えてみましょう。

  Did you watch TV ?
  I watched TV yesterday.

 TV が同じとみなして、下の TV を上の TV に代入します。
ところが英語では後から修飾するので、これから代入しますよじゃなくて、
後にくっつけますよ、という印が必要になります。
 まず、くっ付ける方の文のTVの代わりに which という関係代名詞と入れ替
えます。
すると、

  I watched which yesterday.

となります。今度は、which を前に移動します。

  which I watched yesterday  which はTVに対する代名詞であることを
忘れないようにしてください。 

 そして、上の文のTVの後にくっつけます。

 Did you wach TV which I watched yesterday?

    TV と which は、だから、同一物だと言うことがわかります。
    TV が二度でてくるわけです。後のTVを代名詞 which に して
辛うじて、TV が二度出てくるのを防いでいるようなものです。

which の役割をまとめると、

which は、 同一のものを二度使うのを回避するための代名詞。
一つの方に連結するための連結器。
その連結器の後に修飾語がきますよ−、形容詞ですよ−、という印。

と、言うわけです。

関係代名詞の説明までしちゃったので、話がちょっと複雑になってしまいました。
本当は、which などは使う必要はなかったのですが、、、、、

   I watched TV yesterday.

   で、TV を前に移動すれば、それでOKなのです。

   TV I watched yesterday 

  で、私が昨日見たテレビ となります。
これでもいいのです。これなら、日本語の時の説明のように 同じ語である TV
を別の文の TV に代入すれば、いいという説明で事足りるはずです。

連結器のような  to  とか which とかの助けは必要ありません。
何故かというと、
TV は名詞です。その次にまた名詞の I が来ています。
しかも、I の次に今度は、動詞が来ています。動詞の直前の名詞がその動詞の
主語であることは明白です。
即ち、ここで、I 以下は、文あるいは節であることは明白なのです。
名詞(ここではTV)の次に文(節)が来れば、それは、修飾語、即ち、形容詞であること
は明白なのです。これを形容詞節といいます。
(何かの関係で偶然名詞の後に節が来ることはありうると思いますが、、、、)
従って、TVの次にこれから形容詞が来ますよ−という印は必要ないのです。

次の文をやってみましょう。かれはガ−ルフレンドと一緒にコ−ヒ−を飲みました。
でしたね。
英語は、

 He drank coffee with his girl friend.

です。
coffee を一番前に持ってくれば、それで出来上がりです。

 coffee he drank with his girl friend

 これだけです。チョ−簡単ですね。
 これで、彼がガ−ルフレンドと一緒に飲んだコ−ヒ−,となります。
実際には、先程も説明したように、coffee には、定冠詞 the が
必要ですよ。

ところで、名詞にいくら修飾語が付いても、全体としては名詞ですよ。
これも前に説明していますから、わからなければ、前の読んで下さい。