趣味の英語 24
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先行詞を含む関係代名詞が他にもあります。
ここで説明するのは、whoever と whichever
です。
これらは、関係代名詞ではない用法もあるので注意して下さい。
whoever whichever
これらは、
any 〜 who
any 〜 which のことで 〜 の部分が先行詞であるべきものです。
次の二つを見てください。
(1) They will give the prize to whoever
gets the best score.
(2) You may give this to whomever you like.
(1)では to whoever で
(2)では to whomever となっています。
共に to の目的語になっているようですが、実際は
(1) to any person who gets
(2) to any person whom you like のことです。
person が先行詞です。(別に pserson じゃなくても良いです。人を表す言葉・・適当に)
to の目的語は person です。person には格変化がないですね。
こんどは関係代名詞節(従属節の方)に関して考えてみると、
(1) では gets の主語で主格、 だから、whoever
(2) では like の目的語で目的格になっています。
だから、whomever
関係詞節(従属節)の文の中でどんな役割をしているかによって決まるわけです。
前に前置詞があってもその影響は受けません。
ただし、口語では、whom も whomever も who
で済まされることが多いので、
そのことは知っておいてください。
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普通の形容詞には 限定用法 と 叙述用法非限定用法)がありましたが、
形容詞の一種である関係詞にも 限定用法 があります。
(制限用法という人もいます。)
叙述用法はありません。叙述用法は補語として使える用法ですから、これはちょっと無理です。
その代わり、継続用法があります。(連続用法)
しかし、関係代名詞の継続用法は「,」によって文が一旦切られるので、先行詞
を修飾できません。ですから、もはや形容詞ではありません。
下の2つの文を見てください。
(1) There were few passengers who escaped
without serious injury.
(2) There were few passengers , who escaped
without serious injury.
(2) が 継続用法です。
「,」で切られています。しかし、文が終わったわけではないので、継続用法とか連続用法とかにな
るのでしょう。
継続用法は、先行詞を受けて and , but , for
などの意味を含み、叙述を続けて行きます。
言わば、接続詞と代名詞をいっしょくたにしたようなものです。
どちらも全体の意味は大体同じような場合が多いですが、全く違った意味になることもあります。
上の 二つの文を訳してみてください。
(1)は今までどおり訳せばいいですね。
(2)は継続用法なので、and , but , for その他などから、適当に接続詞を選び、更に、先行詞の変わりに代名詞を使えば分かる
はずです。
この場合は but と they ( a few passengers
の代わりに)を使えば良いでしょう。
答え
(1)大きな怪我もなく免れた乗客はすくなかった。
(2)乗客は少なかったがその人達は(全員)大きな怪我もなく免れた。
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付録
関係代名詞や関係副詞には以上の他色々な用法があります。
--ever が付くものには、譲歩を表す用法があります。
それらは、譲歩を表す副詞節です。これらを関係詞と考えると分からなくなってしまいます。
例えば、
Whichever he choose , the result will
be the same.
(Whichever he may choose,,, )
個人的には、単なる接続詞と考えた方がずっとスッキリすると思うのですが、、、、
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また、例えば、
Which book 〜
Whichever book 〜
など、名詞の前に置かれると、これは一応形容詞になります。
で、which に限らず、疑問形容詞 とか 関係形容詞とか呼ばれるわけです。