趣味の英語  33

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                              could

1 能力 可能

2 可能性 

3 許可 

 could の用法で注意しなければいけないのは、これが一般論論的に使われるというこ

とです。

また、could は can の過去形でありながら、実際には、過去を意味しない場合が

多いということです。 

時制の一致で can が could になるときは別として、そもそも can の過去と

して用いられることは少ないといえます。

1 能力 可能 ・・・ 「出来た」と訳しますが、一般論的に用いられます。

  だから、「わたしは、子供のころから泳ぐことが出来た。」のように一般論

  、ただ、可能の事実だけを言っています。このようなときに用いられます。

  When I was a child , I could swim.

 「わたしは、とうとうその山の頂上まで登ることが出来た。」のような場合は、

実際に登って、それが出来たということで、一般論とは違います。

このような時は、could は使うことが出来ません。このように、実際に行動して、

それが出来たとき、〜できた と言う場合は、was (were) able to を使うことに

なります。

  I was able to reach the top of the moutain after all.

after all と言う修飾語によって実際に登ったことが予想されます。

だから、上の文で could を使ったら、意味そのものもおかしなことになります。

after all と言う語で実際に頂上に上ったと理解できるからです.

また、after all が、もし、なかったら、

  I could reach the top of the mountain.

となり、これはあとで説明するように、仮定法(準仮定法)と混同されます。

すなわち、「わたしだったら、頂上まで登れるのに、、」と言う意味にもなり得ます。

I could drive a car , so I was able to get there in time.

 最初の could は 単に能力・可能を表し、後の was able to は実際に行動を

伴った可能を意味しています。

そして、could を 「出来た」と言う意味で使いたいなら、必ず過去を表す語(副詞

、副詞句、副詞節)がないと誤解されやすいことをおぼえておかなければなりません。

また、知覚動詞の場合は、前ペ−ジの can と同様です。自然に見えたり、感じたり

するのですから、行動を伴ったか伴わなかったかは、意味がないので自由に使うこと

が出来ます。従って、could も be able to も区別なく使うことが出来ます。

   I could see a man in the dark.

   I could tell from his accent that he was an English man.

また、日本語では、「出来る」と言う言葉を殆ど意味がなく使う傾向があります。

日本文で、「〜出来る」とあった場合は、

  一度、「出来る」と言う言葉が本当に必要かどうか考えてから英語に訳したほう

が良い場合が多いです。

また、同じ「出来る」でも、英語では、manage ,succeed in などを使った方が良い

場合があります。

   He succeeded in reaching the top of the mountain after all.

mange は、(色々やってみて、それなりに苦労してみて)出来る、の意味を含みます。

   I think I can manage it. (色々やって、都合を付けて)なんとか出来ると

   (色々やって、都合を付けて)なんとか出来ると思います。のように言うこと

も出来ます。

   I managed to reach the top of the mountain after all.

過去を意味する could の否定形 couldn't は 自由に使うことが出来ます。

これは、純粋な否定でなくても構いません。この部分がちょっと説明に窮するところ

ですが、一般的に、否定では、行動は行なわれなかったことが前提ですから、先程

のように、実際の行動が行なわれたか、行なわれなかったかは問題にならないから

です。だから、そのような区別に注意を払う必要はありません。

2 可能性 can に準じて考えます。

  She could be shy when she talked with Tom.

  トムと話しているときは、恥ずかしがることがあった。

こういう場合、過去を意味する修飾語がないと、could が過去の意味かどうかはわか

りません。仮定法あるいは仮定法に準ずる用法では、could の中身は現在なのですか

ら、、、、、しかも、この用法の方が頻繁に出てくるのでやっかいです。

3  許可  could を許可に用いようとする場合も1と同様一般論的な意味と特定

の行為に対して許可され実行された意味との違いが生じます。

  I could enter the room because I was a member of the club.

  So I entered the room , but he couldn't.

  私は、そのクラブのメンバ−だったので、部屋に入ることが出来ました。

 で、私は、実際に入りました。彼は、入れなかったけど、、。

 最初の could だけでは、実際に入ったことは意味していません。

単に「入ることが出来た」と言うだけで、実際に入ったことにはなりません。

 また、最後の couldn't (否定形)は自由に使えることを思い出してください。

could は 一般論的な表現になるわけですから、許可の意味だったら、

 出来る状態にあった、許されている状態であった、、ということで、実際の行動は

 別になります.

 許されてしかも行動を実行したのであれば、was/were allowed to で表現できます.

 これは、could と was/were able to の関係とおなじです。

could もその他の助動詞(過去形)も仮定法に用いられます.

 仮定法は、条件を示す if clause がありますが、if clause がない用法が良く

 使われるのが厄介です。

 if clause がないのですから、純粋な 仮定法 とは言うことが出来ないかも知れ

 ません。だから、準仮定法とか仮定法に準じた用法とかの表現で説明すること

 になります。
 
 これは次回に回します.