趣味の英語 36
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今日は、文法をどのように実践に生かすか練習してみましょう。
次のような文があります。
The boy is made much of at home.
これは、どのように訳しますか?
すぐに出来たら、かなりの人です。熟語などを知らなかったら、どのように考えれ
ばいいのでしょうか。
先ず、この文が受け身形であることはわかりますね。受け身形は、元の文(平叙文)
の目的語が受け身形にしたときの主語になります。
即ち、the boy は 元の文では、他動詞の目的語だったはずです。
では、この文で、目的語を取れそうなものと言えば、made
と for しかありません。
しかし、made の次にはすでに、much という目的語があります。また、for
at と
変則的な前置詞の語のならびになっていますが、at
ほ目的語はすでに、home があり
ます。では、the boy は for の目的語だったのでしょうか?
いくら目的語でも、前置詞の目的語を受け身形の主語には出来ません。
何故なら、前置詞は動作を表す言葉ではないからです。
また、much は副詞もありますから、これは、made
の目的語ではない可能性もありま
す。
もし、make の目的語で、文の前に来た(主語)のなら、元の文は、
make the boy much of at home となります。しかし、これでも変ですね。
何故なら、これでは、of の目的語がないことになってしまうからです。
ここは、やはり、of の目的語が受け身形の主語になったものと思った方がいいよう
です。
すると、もとの文では、make much of the boy
at home だったことになります。
さっきも言ったように、前置詞の目的語というだけでは、受け身の主語にはなれない
ので、この of は熟語の of と考えます。
すると、 make much of 〜 と言う熟語が考えられ、しかもこれ全体で他動詞にな
っていることになります。それでないと受け身形は作れませんから、、
元の文は次のようになります。
They make much of the boy at home.
これだけわかったら、あとは、make much of
を辞書で引けばいいのです。
すると、「〜を重要視する」「〜を重大視する」「〜をあまやかす」「〜をちやほや
する」と出ています。
上の文で、They は勝手に考えて付けました。The
parents にしても構いません。
で、The boy is made much of at home.
の意味が分かったと思います。
実践2
次の文を訳してみましょう。
It is not easy to define a wild flower.
What one person considers a wildflower
may be a weed to another.
早速 it が出てきました。it が主語、is が動詞で easy
が形容詞であることが
分かればあとは簡単です。easy を知らなかったら、辞書を引きます。
で、これは第二文型と言うことがわかったら、
「it は easy です。」の否定で、
「it は easy ではありません。」という文意なります。
さて、it が何のことか分かりません。先を見ていきましょう。
to があります。to は前置詞か不定詞です。前置詞だったら、次に名詞がくるはずです
。
to の次は define ですね。これが 前置詞 to
の 目的語だったら、次にまた
a wild flower という名詞がくるはずはありません。そして、wild
flower が
前置詞 to 目的語だったら、define は形容詞のはずですが、位置が変です。
a と wild の 間に入るはずです。to a define
wild flower のようにです。
to を前置詞と見做したのがいけなかったわけですから、こんどは、不定詞と考えます。
もっとも、英をある程度知っている人なら、すぐに不定詞だっていうのはわかるの
ですが、、、分からない人に教えるときはこのように説明します。
さて、to が不定詞ということが分かったら、define
は動詞(原型)であることが分か
ります。
しかも、次に a wild flower と言う名詞があるのですから、他動詞であることも分か
ります。意味が分からないときは辞書を引きます。
さて、it が何か、その前に to 不定詞が何の用法かを考えなければなりません。
ちなみに、この文の前には何もありませんでした。
さて、 to を不定詞と考えると、
不定詞には、1 名詞的用法
2 形容詞的用法
3 副詞的用法 があります。
もし、福詞的用法なら、ここでは be 動詞の is
か 形容詞の easy を修飾してい
ることになります。
まず、is を修飾しているとしましょう。
is は=を表す動詞で、状態を表す動詞です。
状態を表す動詞に修飾語がつくとすれば、せいぜい時間とか場所を意味する副詞しか
つきません。
動作、行為を表す動詞なら、その動作や行為の行なわれる時間や場所の他に理由とか
原因あるいはどんなふうにと言うような付帯状況そのたもろもろが付く可能性がある
のですが、、、
従って、to define 〜 のようなものはつかないでしょう。
さて、では、形容詞に付いていると考えるとどうでしょうか。
次の例を見てください。
The book is easy to read. この文の成りたちはどうなっているのでしょうか。
read の次に目的語がないことに注目してください。
これは、easy to read the book の book
が前に移動して
the book easy to read
になったものを文にしたものです。
もうちょっと分かりやすく説明しましょう。
easy (形容詞) に to read the book という修飾語(副詞句)をつけて、
easy to read the book となり(全体とては形容詞です。)、
book を前に出して、
the book easy to read となります。
これで、、easy to read と言う形容詞句が名詞である
the book を修飾している
ことになります。
この場合は単に名詞 book に修飾語がついただけですから、全体として
もやはり名詞です。
book を主語にして文にし、easy 以下を補語にすると
The book is easy to read. となります。
easy 以下は補語ですから、the book を間接的に修飾しています。
(さっきは、 目の前が名詞で、直接 easy 以下が修飾していました。)
以上の説明で解かるように、この文では、read
の次に目的語はありません。
前に移動したのですから、当然です。
仮に文が前の方からずっと続いているとして、book
が前の文に出て来たものとしま
しょう。
これを it という代名詞にしたとします。
すると、It is easy to read. となりますね。(
it は book のこと)
しかし、ここでの it は 今までの説明で分かるように、read
の目的語です。
またたしかに、to read は easy を修飾する副詞ではあります。
が、easy to read 全体が it の補語となっているのも、今までの説明でわかりますね。
たまたま、book の代わりに代名詞の it が主語になっているだけのはなしです。
何が言いたいかと言うと、to 以下は it で代表される真主語ではないということを
言いたかったのです。
it が仮主語で,真主語が to read ではないと言うことです。
read の目的語がないということが重要なカギになっています。
次に
It is easy to read the book. という文があったとします。
ここでは、ここでは read の次に目的語(the
book)がちゃんとあります。
ということは、これは、easy を修飾する副詞句にはなりえないことがわかります。
何故なら、the book が目的語として既にあるという事は、it
は「本」の他に
具体的な何か名詞の代わりに使われている代名詞ということになりますね、
すると、その本を読むにはやさしい、、と 、、それ(例えば、その仕事)は
やさしい、というように、easy が両方にまたがって重複使用されていることになります。
これは、it が他の名詞の代わりに使われている代名詞と仮定したことが間違っていた
ことがわかります。
と言うことは、to read the book が副詞ではないということになります。
勿論、形容詞的用法ではありませんね。to の前に名詞がありません。
また、文の補語ともなっていません。(補語は、easy
がすでにあります。)
あとは、名詞的用法しかありません。
名詞的用法と言えば、主語になるか、なにか他動詞、または前置詞の目的語になるか
のどちらかです。
これで、もうわかりますね。そう、主語になるしかありません。
そうです、it が仮主語で、to read the book が真主語と言うわけです。
これと同じようなことは、すでにずっと前の方のページで説明してありますが、
ここでもかなり詳しく説明してしまいました。実戦で説明されると、わかり
やすいでしょう。
さて、おおもとに戻ると、define の次には a
wild flower と言う目的語があるのです
から、to define a wild flower は名詞句であることがわかりますね。
従って、これは it で代表される真主語というわけです。
多分、見て直ぐにわかるでしょうが、文法的に解析するとこうなるということを説明
してみました。
What one person considers a wild flower may
be a weed to another.
what の用法としては、代名詞、形容詞、そして副詞そして間投詞しかありません。
間投詞は見ればすぐにわかりますね。副詞もかなり特殊です。
ついでなので、副詞では、どんなものがあるのか見るだけみてみましょう。
What does it matter ?
What does it help to cry. これらでは、what
は「いかに」「どれほど」と言う意味
で用いられています、。これだけ覚えていれば十分です。
頻繁に出てくるのは、代名詞と形容詞としての
what です。
What one person となっているます。
次が動詞 consider なので what が形容詞なら
What one person でひとかたまりで、
いったん person で切れます。
one は person に付いている形容詞ですから、what
は person を修飾していることに
なります。しかし、what と名詞の間に形容詞が来ることは普通はありません。
仮に、
What beautiful flowers 〜 のように what
とこれが修飾する名詞の間に
beautiful のような形容詞が来たら、それは、感嘆文と言うことになります。
従って、ここでの what は代名詞と言うことになります。
また、?マ−クが付いていないので、これは疑問文ではありません。
とすると、これは、関係代名詞ということになります。
いずれにしろ、これは文の中にあったものが文頭に出たものですから、文頭に出る前は
どこにあったのか知る必要があります。
what と one person は今までの説明で、切れていることがわかっていますから、
consider が動詞と言うことが分かれば(consider
に s が付いていることからも予想
が付く)one person が主語ということが予想出来ますね。
consider が分からなければ辞書を引くことになりますが、辞書を引けば動詞ということ
も意味もわかります。
consider は「考える」という他動詞です。他にも色々出ているはずですが、「〜を〜
と思う、考える」という意味もあるでしょう。
さて、what の元あった場所を決めるわけですが、それは他動詞の目的語になれる場所、
あるいは、目的補語あるいは補語になれる場所などです。
従って、consider の後か be の後です。be 動詞は既に補語を持っているので、
対象外となります。
すると、consider の後と言うことになります。
しかし、consider の後には、a wildflower と言う名詞がすでにあります。
consider は他動詞なのですから、もう一つ名詞が後におけるとすれば、第四文型の
動詞+目的語+目的語 かまたは第五文型で 動詞+目的語+目的補語 のふた通り
しか考えられません。
第五文型で補語が名詞の場合は 動詞+名詞(目的語)+名詞(補語)という並びに
なりますから、何が what になって前に移動したか色々な可能性が考えられるわけ
です。
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例えば、His father made him a doctor. で、補語
doctor を what にしたら、
What his father made him. となるでしょう?
答えを言ってしまうことになりますが、「彼のお父さんが、彼にならせたもの。」
と言う意味になります。What his father made
him was a doctor. と言う文なら
ありそうな文でしょう?
「彼のお父さんが、彼をしてならしめたもの(こと)は医者でした。」と言う文です。
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そこで、concider の意味を辞書でひいいたときこの文型に当てはまる意味、用法を
みるわけです。
また、辞書を引いて、「考える」とか「〜と思う」とかの意味が出たら、その意味を
使って色々なフレ−ズを考える癖を付けておきましょう。当然、文型に照らして考え
ます。
例えば、「考える」だったら、〜を考える、ですが、「を」に相当する語は必要ない
かとか、「〜のことを考える」だったら、「こと」に相当するものが何か必要ないか、
これは、純粋な他動詞かどうかを決める上で重要です。
また、「〜を〜と考える」という用法があるだろうかとか、、、
これだったら、第五文型の用法になるわけですから、、
「〜を〜に考える」は考えるの意味ではちょっと不可能ですから、先ずないでしょう。
これは第四文型の表現はちょっと無理ですね.でも、考えに入れる癖だけはつけて
おきましょう。
で、辞書を見ると、concider の意味として、「〜を〜と考える」「〜を〜と思う」と
いう意味がありますね。
このように、大体の予想をたてて辞書を引くのも効率的です。
さて、補語が関係代名詞や疑問詞になって前に出ることは、滅多にありません。
さっきの付録で説明したように、決してないとは言えませんよ.
先ず、目的語が前に出ることが多いです。
ここで、もう一度先の文を出してみます。
What one person conciders a wild flower
may be a weed to another.
で、what が concider の目的語、そして a
wild flower が補語と考えると、
one person conciders what a wild flower may
be a weed to another. となります。
what は関係代名詞では、「〜こと」のように「こと」が含まれる、(先行詞が含れる)のですから、
what の代わりに、A と置き換えておいても構いません。
すると、次のようになります。
一人の人がAをwild flowerと考える、となります。
ここで、Aを前に出します。そして、英語の場合、節の場合は後から、修飾します。
日本語の場合は前から名詞を修飾します。
で、結局、「一人の人がwild flowerと考えるA」となります。
英語では、”A one person concider a wild
flower
となります。A を 「こと」「もの」その他適当な名詞に戻しておけばいいのです。
wild flower は「野草」ですから、これを使ってみます。
結局、「一人の人が野草と考えるもの」となります。
修飾の仕方、what などが前に移動するやり方はずっと前に説明してあります。
分からない人は前の方を読み直しましょう。疑問詞が前に移動する方法とも基本的には
同じです。
原文では、what 以下は形容詞節ですから、修飾語です。これを省略すると、次のよう
になります。
What one person conciders a wild flower
may be a weec to another.
What may be a weed to aonther.
what をもう一度 A にしてみます。説明しやすいように。
A may be a weed to another.
なお、aonther は辞書を引くと、one と対応していることがわかります。
「一方」と「他方」のように対で用いられるものです。一度辞書をじっくり読んでみて
ください。one person に対応していますから、another
は another person のことだ
とわかるでしょう。また、person は名詞で、another
は形容詞、、、
another だけだったら、これは代名詞となります。
いずれにしろ、それに付いている to は前置詞だと分かりますね。
修飾語なので、to another も省略してみます。
すると、
A may be a weed. となり、これが基本となる文です。
may は 助動詞ですから、これも省略しましょうか、、
すると、A is a weed. となって、これは第二文型で、「〜は〜です。」と訳せばいい
ことになります。
may は、前でやったように、〜かも知れない、と訳しても十分意味が通じるはずです。
意味さえきちんとしておけば、自分の好きな意訳で構いません。
全て、敢えて訳しませんから、自分でやってみてください。