趣味の英語  37

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             might

今日は mitgt の勉強です。

might については、その用法が may と殆ど同じです。
might は may の過去形と言うことになっていますが、過去を表すのは殆ど時制の一致
によるものです。
あとは、形は過去形でも意味するものは現在です。
先ず、過去を意味する might から見ていきましょう。

1 許可
2 推量 
3 容認
4 目的や譲歩などの副詞節につかわれる。

1 許可

 時制の一致によるものだけです。

   He siad , " May I ask you a question ? "
   He asked if he might ask me a question.

   He said ,"You may go."
   He said I might go.  彼はわたしが行っても良いと言った。

2 推量
 
   might + 現在完了形以外は時制の一致のみです。

確かに、might + 現在完了形 は過去を意味していますが、might そのものが過去を
意味するからではありません。完了形の部分で過去を表しています。
これは、may + 現在完了形 が過去の推量を表しているのを見てもわかります。
両者とも意味は殆ど変わりません。
ただし、might + 現在完了形 の方は形を見ればわかるように、仮定法の場合も含ま
れるのが、ちょっと違います。

 He said to himself , "It may rain soon."
 He wondered if it might rain soon.

 I was afraid that we might be late for school."

 I thought it might be true.

以上は、時制の一致によるものでした。

過去の推量は、

 I might have said so. 私は、そう言ったかも知れない。

これは、そう言ったかもしれないし、言わなかったかも知れない、と言うことです。
単なる推量です。
これと同じ用法は may にもありましたね。
という事は、当然、過去の意味は might にはないということを意味しています。

 He said that he might have said so. で、reported sentence はどうだったので
しょう。
reported sentence は said の時点より前のことですから、

 He said , " I may have said so. " か、または、
 He said , " I might have said so." と言うことになります。

may も might も殆ど同じと考えていいのですから、こうなりますね。
最近は特にその違いが薄れてきているようです。
ただ、今までは、might の方が 実現の確立が少ない推量・可能性を表すと言われて
います。

 It might rain today. ひょっとしたら、今日は雨が降るかもしれない。
 I might have said so. ひょっとしたら、私は、そう言ったかも知れない。

のようにです。でも、殆ど違いはありません。

なお、might + 現在完了形 は過去を意味するので、過去を意味する項の方に入れて
しまいました。
may の時もそうでしたが、これは、次の現在を意味する might の項に入れるべきもの
かもしれません。

3 容認
  これは、may のペ−ジでは入れませんでした。
もともとは、推量の may や might から派生したものですから、推量のように訳して
も、それ程の違いは出てきません。
容認と言うのは、はっきりと断言するには、はばかるような時に、「一応、こう言える
だろう・・」と言うような時に使うものです。
はっきりとした科学的根拠や証拠がないので、はっきりと断言したくないけど、一応
たいていの人は知っているし、一応、そう思われている、というような時に用いられま
す。
また、先程は might と may の違いは殆どないと言いましたが、実際、might はあま
り見掛けることはありません。
皆さんも、英語の書籍を読むときどっちが多く使われているか注意して見てください。
may のペ−ジでは、容認の用法を入れておかなかったので、ここに入れておきます。

Migrations may be from fresh to salt water or vice versa, toward or away from
the surface, or north and south.

 (魚の生息場所の)移動は、真水から海水あるいはその逆、(水深の)上層へあるい
は下層へ、また、北から南などがあるであろう。
これは、may を使わなくても、Migrations are from 〜 と言いたいところを、完璧な
表現にしたくないと思ったたのか、may を使っています。魚の時期的移動などは一般的
には知られていても、本当に見た人は少ないでしょう。だから、断言を避けて、
一般的に知られている事を、一応、容認した、、、と、そういう意味です。

 He may be impatient,but he remains kind to his wife.

 彼は、短気でかもしれないが、彼の妻に対しては依然やさしい。

これも容認の部類に入ると思います。でも、「〜かも知れない」と訳してもなんら
おかしくないですね。
また、He is impatient, but 〜 でも構わないくらいですね。
言った本人が、はっきりと断言するには、忍びないと思ったから、may を使ったと思
えばいいわけです。そういう気持ちをくんで、自分なりに適当に訳せばいいのです。
その他

  Life may be compared to a voyage.  人生は航海にたとえられよう。
                    たとえてもいいだろう。

以上の容認用法では、過去の場合、might を使いますが、それは、時制の一致による
ものかまたは過去を表す何らかの語句や文がなければなりません。

He might be impatient ,but he remained kind to his wife.

非常にあいまいかと思います。
ちょっとまとめてみましょう。

might は may の過去です。また、might は単独では一般的に現在の意味で使われます
。従って、may の過去を単独で使えません。必ず過去であることがわかるような、句節
などがなければなりません。なにしろ、may と might(現在)の用法は殆ど同じなので
すから。

以上、might が過去を表す場合でした。次に現在を表すものについて勉強します。

             might 現在を表す場合
1 許可
2 推量
3 容認 
4 その他

1 許可 
  これは、疑問文あるいはそれに類するものにのみ用法が認められます。
許可の意味では、May I 〜 より Might I 〜 の方が控えめな表現といわれています
が、やはりこれも殆ど違いはないといって良いでしょう。
しかし、出だしはとにかく控えめな気持ちを伝えるための表現ですから、許可を求められ
た場合の答えは might を使うことは出来ません。
この場合は、May I 〜 を使って許可を求められたときの答えと同じです。
may のぺ−ジに載せておきましたが、もう一度載せてみましょう。
注意書きも載せてみます。

May I 〜 ?  Yes, you may. No, you may not. は一般的に失礼になるので、

肯定では

Yes,please.  Yes, certainly.  Yes, of course.  Why not.

否定では

No, please don't. I'm sorry, but you can't. I'm afraid not.

のような答えになります。

では、might (現在)を使った許可にうつります。

 Might I ask you a question?
 
 I wonder if I might take a little longer vacation.
 少し長めの休暇をとってもよろしいでしょうか。

これらは、may で置き換えても構いません。

2 推量 
 
  これも、従来は may よりも実現の可能性がやや少ないと言う感じにの時に用いら
れてきましたが、同じと考えてもいいようです。ただし、might は推量の疑問文にも
使えますが、may は推量の疑問文には使えません。

 It might rain tomorrow.

 Might it rain tomorrow ? はOKですが、

 May it rain tomorrow ? とは言えません。

 一応、might に違いを加味させるとすれば、その意味は「ひょっとしたら〜かも知れ
ない」と言う程度になります。
以上、may と同様に考えればいいのですから、これくらいにしておきます。

3 容認
  これは、may と殆ど同じです。
may が might になっただけです。通常は might は現在の意味に使われています。
しかし、たまに過去の意味で使われることがあります。
それには 過去 であることがわかるような 語句文があって過去と思われるときは過去の意味で
使われています。

  You may well do 〜
  You might well do 〜
  You may as well do 〜
  You might as well do 〜
 
  これらは、全て容認の部類に入ります。  
全て may も might も同じです。
ただ、might の場合は過去をしめす語句や文があるときは過去の意味で使われるだけです。
  You may (might) as well do 〜 は had bettter や should より柔らかい言い方なので覚えておく
といいと思います。

4 その他

  might は 非難の気持ちを表します。
 これは、may で置き換えることが出来ません。

 You might apoogize. せめて謝るぐらいのことはしてもいいのに。
 
 You might lend me some money. 少しくらいお金を貸してくれてもいいのに。

 You might at least say "thank you" when someone helps you.             
     誰かに助けてもらった時くらいは「ありがとう」ってもいいのに、。

 これらは、謝らないから、謝ってもいいのに、お金を貸してくれないから、貸して
くれてもいいのに、「ありがとう」と言ってもいいのに言わないから、言ってもいい
のにという気持ちを might で表しているので、仮定法の影響を受けています。

最後に、過去の推量で、might + 現在完了形 について、もう少しやりましょう。
「〜したかもしれない」「〜だったかもしれない」はこれだけでは、実際には行為が
なされたのかどうかわかりません。
わからないまま「〜したかもしれない」「だったかもしれない」なら、それは、単なる
過去の推量にすぎません。
なされていないことがわかっていて「〜したかもしれない」だったら、それは、事実と
逆のことを言っているわけですから、仮定法になります。
従って、仮定法なら、行為がなされていない、あるいは事実が成立していないことが
文のどこかに明示されていなければなりません。
ただ、You might have died. のような文だったら、聞き手が you で、未だ生きてい
るのですから、これは仮定法ということになります。
勿論、この仮定法の場合は might を may で置き換えることは出来ません。

  She might have been at the party. 単なる推量 従って、might はmay で置き換
 ても構いません。
  I might have gone to the musium , but I decided not to.
  仮定法です。if clause はなくても後の文でそれがわかります。
 if clause を付け加えるとすれば、
 If I had wanted to , I might have gone to the musium , but I decided not to.
  のようになるでしょう。
 
以上は、仮定法過去完了です。

might は、もちろん、仮定法過去にも使われます。

  If we didn't hurry up , we might be late for the meeting.