私の居酒屋、蕎麦屋放浪記

 
太田和彦や吉田類などの居酒屋散策の著作やテレビ番組が人気となって久しいが、最近の私の居酒屋、蕎麦屋散策を紹介します。落ち着いた渋い居酒屋もいいが、いわゆる大衆酒場もおもしろい。最近は若い女性も見かけるようになり、おじさんの世界が変わりつつあります。また、近頃は昼から飲める大衆食堂も人気のようです。
 
 鳥松(東京都品川区中延)(2017.12.1)
大山地鶏を使用した本格的な焼き鳥店。大森出身のご主人と奥さんの二人でやっている。荏原中延の路地を抜けたところにあり、まさに穴場的存在。この日は澤村さんが焼き鳥を食べたいとのことだったので、いつも前を通っているこのお店をチョイス。まずはサッポロの赤星で乾杯。お通しはカレー味のロールキャベツ。ねぎま、皮、手羽、ナンコツなど5種類を注文。焼き鳥が焼けるまでイカの一夜干しの塩辛でつなぎ、日本酒の麒麟山の熱燗に移る。焼き鳥が出来上がり日本酒をお替りし、つまみもつくね&ピーマン、厚揚げ、揚げ銀杏、冷やしトマトを追加する。最後はおにぎりと鳥スープで〆る。次回は寒いうちにカキ焼きも食べてみたい。地元にもまだまだおいしいお店があり、開拓するのが楽しみになった。
 
 小倉庵(東京都豊島区南大塚)(2017.11.4)
大塚三業地にある石挽き手打ちそばの店。義弟おすすめのお店。いつもの4人で巣鴨のときわ食堂で軽くビールをで軽くのんでから歩いて移動。店内は食事のお客が多いが、それでもお酒を飲んでいる客も何人かいる。我々も焼酎雲海のそば湯割で、つまみは、板わさ、里芋の煮物、チーズといぶりがっこ。チーズといぶりがっこは面白い組合わせだが、これが合う。そのほかのつまみもどれも焼酎に合う。自慢の手打ちお蕎麦も食べたかったが、次回じっくり味わいたい。この後、都電でいつもの王子の居酒屋に向かった。元三業地にはおいしい店が残っているという。
 
 新潟(東京都品川区大井)(2017.10.20)
澤村さんと一緒に訪れた新潟のさかなとお酒が味わえる小料理屋。カウンターとテーブル席のみのこじんまりとしたお店。以前澤村さんと田中さんが大井町を散策中に偶然見つけたという。大井町は以前からきているが、ここまでは来ていなかった。まずはビールで乾杯する。つまみは突き出しと刺身の三種盛り。新鮮な中トロ、しめ鯖、エンガワ。新潟の日本酒に移る。まずは冷で2杯、最後は熱燗にする。追加で野菜のソテー、ぶりかま、おしんこなどを注文。どれもおいしく、また訪れたくなるお店です。
 
 きくや(東京都大田区池上仲通り)(2017.10.9)
池上線フリー乗車券で蒲田で見つけた昔ながらの蕎麦屋さん。イベントで駅近くのお店は人でいっぱいのため、あえて駅から離れたお店にしたのが、正解。昼酒を楽しむ地元客もいて、義弟と二人で安心してお酒を楽しむ。まずはキリンの瓶ビールで乾杯し、つまみは板わさ。次に日本酒の初亀を常温でいただく。この後池上本門寺を散策するのでお酒はこれでおしまい。最後はざるそばと蕎麦湯で〆る。お店の雰囲気も良く、おかみさんも愛嬌があり、おそばもおいしかったし日本酒もうまかった。やはり昼酒が楽しめる地元の昔ながらの蕎麦屋さんは最高だ。また訪れたいお店でした。この後は予定通り境内を散策し、蒲田の鳥万で打ち上げをしました。
 
 ふきの灯(東京都品川区中延)(2017.11.11)
地元で以前から気になっていたが、澤村さんと先日やっと入店したお店。今回で2回目でお店の中の明るく、落ち着いた雰囲気。大将と女将がふたりでやっていて、家庭的雰囲気で落ち着ける。まずは生ビールで乾杯し、つまみは、珍味三種盛りとあぶりチャーシュー、舞茸とみょうがの天ぷらを注文。三種盛りのチーズの味噌漬けは珍しくかつおいしかった。飲み物を宮崎の焼酎にチェンジしてを水割りで飲む。芋焼酎だが、癖がなく、口当たりの良い。最後に車麩のステーキと漬物を注文。車麩は新潟十日町の名産らしい。これがなかなかの味でなんのお酒にも合いそうだ。次回は日本酒を頼んでみよう。春先の山菜の天ぷらが楽しみになってきた。串揚げも美味しい。地元のお店も最近レベルが高くなってきている。またまた新しいお店を開拓出来ました。
 
 津軽屋食堂(北海道函館市)(2017.9.2)
大人の休日俱楽部パスで訪れた青森から青函フェリーで函館へ。津軽屋食堂は創業50年を超える老舗の大衆食堂。かつて北島三郎やGRAYが通っていたという昭和の香りが残る食堂。まずはビールを注文。おかずはケースの中に並べられているものを自分で選ぶ。夜の7時過ぎに訪れたためおかずの残りは少なかったりが、残念。それでもポテトサラダやきんぴらごぼうなどをチョイス。ビールを何本か飲んだ後、カレーライスを注文。(後で調べるとここの名物とのこと)銀の皿にのった懐かしい家庭の味のカレーライス。このあと黒門横丁近くの会長行きつけのスナックで4時間以上カラオケを熱唱。深夜の二時のフェリーで青森にトンボ帰り。まだ地方には昭和の香りを残した大衆食堂が残っており、是非訪れてみたい。
 
 まんまる(東京都荒川区千住)(2017.8.19)
義弟を誘って最初は南千住のせんべろ飲んで、更に北千住まで足を延ばした。お目当ては有名店の大はしだったが、あいにくお休み。横の通りの路地の奥に赤い提灯を見つけ、飛び込みで入店。お店はおかみさんとご主人ふたり。北千住の加賀屋から独立したらしいやきとん、焼き鳥の店。まずはビールにきゅうり、らっきょう、うるめいわしを注文。。ゴールデンハイボールを追加。棚にはきんみやの一緒瓶が並んでいる。スタミナ焼きが名物のようだか、おなかがいっぱいで今回はパス。最近は初めての土地で路地にある味のある居酒屋を見つけることが出来るようになった。偶然入った店が良かった時はとても得した気分になる。これも人気店のビストロオオカミが近くにある。
 
 かどや(東京都墨田区向島)(2017.8.11)
浅草駅から歩いて10分の向島5丁目。ちょうと不便な場所にあるがその静かにゆっくりおいしいお酒と肴を楽しめる。義弟が探してきてくれたお店。まずはビンビールから始め、つまみは枝豆、つくねの唐揚げ、刺身の三種盛り、白レバ(塩)を注文。刺身も枝豆も新鮮そのもの。特に白レバはおすすめ。口の中でとろりととける感じ。足立市場から仕入れる材料でつくる料理はどれも新鮮。次に名物の酎ハイピッチャーを追加。これはジョッキ3杯分で600円と安い。更にうるめいわし、ガツ刺、ハムカツを頼み、最後にピッチャーをもう一杯。これで二人で4000円ちょっと。まさに下町の居酒屋価格。日本酒も種類が多く、今回はもう一軒いくので、残念ながらパスしたが、今度ゆっくり日本酒を飲んでみたい。3時過ぎに訪問したが、休日ということもあり、半分ぐらい席は埋まっていた。フロアの女性も下町らしいきっぷが良く、気持ちよくお酒を飲めました。
 
 日の出酒場(東京都墨田区八広)(2017.8.11)
向島かどやから歩いて約40分。京成線八広駅の近くにある昔ながらの雰囲気を残すお店。カウンターはすでに地元の常連客で半分以上埋まっていたが、入口付近のカウンターに座る。お店の人もお客もテレビでプロ野球をそろって観戦。まさに下町の飲み屋の雰囲気。歩いてのどが渇いたので、まずは瓶ビールを注文、大瓶がうれしい。前の店でおなかがいっぱいなので、冷やっこを注文。メニューはそれほど多くはないが、それでもすべて目の前で調理してくれるのはうれしい。揚げたてのとんかつがおいしそうだったので、追加し注文、酎ハイも追加。焼酎と炭酸をコップギリギリにそそぐ技は一見の価値がある。奥に座敷もあり、グループでの利用の可能だ。
 
 晴坊(東京都品川区中延)(2017.5.29)
昼間はとんかつ屋、夜は居酒屋というちょっと風変わりのお店。以前から気になっていたが、大井町で澤村さんと飲んだ後立ち寄ったお店。入口の階段は狭いが、2階は意外と広く入口にカウンターがあり、奥には掘り炬燵席もある。日本酒がおいしそうだったので、おすすめのを注文。冷えた日本酒がのどに心良い。肴はづけたこと板わさ。料理も洗練されていてしかも値段もリーズナブル。家の近くに良い居酒屋が見つかりました。今度はランチでとんかつを食べにこよう。(その後、ランチがとんかつを食べましたが、昼間のマスターのご両親がやっているとのこと。ランチの選択が増えました)
 
 砂場(東京都荒川区三ノ輪)(2017.5.3)
三大そばの名店の一つ砂場の総本家。元は麹町にあったという。三階建ての建物は昭和29年の建築で区の文化財。休日のお昼時で外まで並んでいたが、しばらくして入店。外で並んでいたとき話したご夫婦と相席となり、小上がりの席でお酒をのみ歓談しながらそばを待つ。平日より大ぶりのえびの天ざるを注文。最初はビールでしたが、いつもの通り日本酒を注文。菊正の生酒でそば味噌付きです。大きく開いた形の杯はとても気に入りました。塗り物の酒器片口に入ったお酒はちょうと甘口でしたが、飲んでいるうち口に合い、結局お代わりしてしまいました。天ざるは、天ぷらがカラッとしていておいしく、もちろんそばも量は少なかったですが満足しました。最後の蕎麦湯もおいしく頂きました。昔の蕎麦屋さんの雰囲気と味を残したお店でした。
 
 冨久井(東京都隅田区吾妻橋)(2017.4.2)
水上バスで浅草に行った時、本所吾妻橋付近でお酒を飲める店を探していて偶然見つけたお店。この辺りは何度か来ているが、日本料理の看板を見つけて初めて入店。まずは瓶ビールを頼み、つまみはわさび枝豆とタラの芽の天ぷらです。わさび味の枝豆はビールに最高。タラの芽の天ぷらは春を感じさせます。次に日本酒(大関上撰)に切り替え、里芋煮ころ揚を追加。お酒も口当たりがよく、里芋も甘くて初めての味でとてもおいしかった。名物のごまだれ鉄火丼を食べているお客が多く、次回は試してみよう。中休みのため二時半までのため、ゆっくり出来ませんでしたが、次回はゆっくりほかの料理も楽しみたいお店。
 
 光栄軒(東京都荒川区三河島)(2017.3.25)
初めての三河島です。ここで大盛りで有名な光栄軒。義弟グループの4人で訪問。5時前で店内はほぼ一杯。夫婦二人でやっているとのこと。何とかテーブル席につけて、まずはキリンの瓶ビールを注文。しばらくすると大盛りのレバニラと豚肉の揚げ物が登場。何とこれがお通しだという。4人でやっと食べられるボリューム。ビールのあとはウーロンハイを2杯おかわり、やっと正式なつまみとして、焼き餃子と焼肉を注文。これまた大盛りで味もなかなかのもの。これで一人あたり1300円は安い。カウンターでは大柄の男性が大盛りの堅焼きそばを食べてたが、その量にびっくり。ゆうに3-4人前はある。約20分ほどかけて完食していたが、こんな大盛りを実際に観たのは初めて。圧倒されて写真を撮るのを忘れるほど。店内は、男性グルーブや家族連れやカップルで一杯になり、外で待っているお客もいるほど。事前にインターネットで調べていたが、やはり実際の迫力はすごかった。ここで大盛りと特盛は絶対頼んではいけません。
 
 鳥万本店(東京都大田区蒲田)(2017.3.17)
蒲田を代表する大衆居酒屋。5階建て1-2階がカウンターとテーブル席、3-4階が宴会席。以前から雑誌やテレビなどで紹介されていて一度訪れてみたかった。金曜日の5時過ぎで一階は一杯で二階に案内される。店内は黄色の短冊のメニューが至る所に張り出されている。まさに大衆酒場の雰囲気満載。カウンターは一人客、テーブル席はグルーブが多い。まずは瓶ビールを頼み、つまみは焼き鳥、ガツ酢和え、アジフライを注文。同行の澤村さんが短冊にあったひれ酒を頼んだので私も注文。澤村さんはこれが気に入り立て続けでおかわり。私はチュハイを頼む。つまみはうるめいわしとポテトサラダを追加。帰るころには二階もいっぱいになった。お酒の種類も多く、つまみの品数が豊富で値段もリーズナブルでこれからも使えるお店のひとつがまた蒲田にできました。
 
 まんまや(東京都港区芝)(2017.2.26)
三田の慶応仲通りにある戦前の建物を利用した古風な居酒屋。日本橋で美術展を観た後、昼間からやっている店を探しているときに偶然発見。大きな提灯が目印。史跡水野監物の屋敷跡のすぐ脇で赤穂浪士の一部が預けられたいう。古びた入り口を入ると店内も古風な感じで落ち着く。店内はなぜかジャズが流れている。まずは瓶ビールを注文。お通しは野菜の煮もの。メニューをみると日本酒が充実しているようです。お昼に天丼を食べた後なので、まずは白菜と塩昆布のサラダ、えいひれ炙り、芽生姜の酢漬けと軽めのつまみを注文。次に日本酒にうつり、燗酒は菊正宗。結局二人で3合飲んでお開き。今度は魚や肉料理も楽しみだ。戦前の日本家屋の雰囲気が残る二階の個室も利用してみたい。
 
 三州屋本店(東京都大田区蒲田)(2017.1.25)
土曜日の午後、蒲田で義弟と待ち合わせし、前から気になっていた東口近くの三州屋で飲んできました。1955年創業で、銀座、飯田橋、神田に支店がある三州屋の総本店。店内は内装は新しいが、昔の居酒屋の雰囲気。まずは若い店員に3時間までと念を押される。来る客来る客に同じことを言っている。まずは定番キリンラガーを注文する。お通しはしらすおろし。肴は鯛のかぶと煮、鳥豆腐、ほうれん草を注文。次に日本酒も注文。燗の白鶴の大を2本飲む。寒いのですいすいとお酒がすすむ。店内は落ち着いた感じだが店員が若く、やはりおばちゃんの店員のほうが、落ち着いて飲める感じ。それでも店内は帰るころには満員状態。帰りに蒲田名物の羽餃子を食べに歓迎に向かい、紹興酒で羽餃子、レバニラ炒めを食べてきました。
 

2016年
2015年以前

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