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絵のない絵本式乗馬教室 ( 第24鞍 )

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始字付目製初って何ですか?」

「右から読んで下さい。室町時代のパズルです。」

「初製目付字始」

「ここに本物があります。じっくりと見て下さい。目付字とは字を見つけることです。これは字を見つけるゲームです。」

字付目製初

「もう一枚のこれとセットにして遊ぶのです。」

「さっきのは字付目製初だったけれど、こっちは字付目製初となっています。」

字付目製初

「どうやってあそぶんですか?」

「まず、1枚目の白抜きの字の中から、ひとつ選んで下さい。その字が何行目にあるかを教えて下さい。」

「5行目です。」

「では、2枚目ではその字は何行目にありますか?」

「2行目です。」

「その字はです。」

って、どう読むんですか?それから何なのですか?」

「カマドと読みます。ご飯を炊くのに使います。カマドを使って、特に、ワラや籾ガラで炊いて、充分蒸らしてから、お櫃に入れるとおいしいご飯になります。」

籾ガラってなんですか?それからお櫃も判りません。どう読むんですか?」

「籾ガラは籾から米を取り出した残りです。焼いて肥料にすることもあります。」

「お櫃はおひつと読みます。どんなものかはここを見てください。要は炊きあがったご飯の余分な水気をとって、粘りのあるおいしいご飯にする道具です。檜でできているので、良い香りも移ります。」

「どこで売っているんですか?」

三越でも売っています。」

「それにしても難しい字が多いですね。」

「字が難しいだけでなく、室町時代には身の回りに普通にあったものでも、現在では使われなくなってきたものがあるからでしょう。」

「このパズルの種明かしをして下さいませんか?」

「よろしい。白抜きの字は8行8列になっています。そこで例えば、1枚目の1行目の字は2枚目では、1字ずつ違う行にばらまくことができます。これを1枚目の全ての行に対してやれば、1枚目のある行にあって、2枚目のある行にある字はひとつなので、二つの行を比べれば、何の字かわかります。」

「なーんだ、たいした種ではないんですね。」

「ところがそうではないんです。それをやっていたら、時間がかかります。さっきは即座に答えたでしょう。」

「ええ。」

「さっきのを例にして、説明しましょう。」



「1枚目で5行目に、2枚目で2行目でした。2枚目の2行目を見て下さい。野邊吹となっていますね。これは野辺で笙(しょう)を吹くという意味ですが、この最後のという字に秘密があります。」

「この字の下の白抜きの字を見てください。があります。1枚目で5行目の字はこの字から数えて、5つ目にあります。」

「それで、即座に答えが出たのですね。」

「ところで、1枚目と2枚目の白抜きの字を良く見比べて下さい。」

「どうしてですか。」

「実は1カ所ミスプリがあります。

「あ、見つけました。これでは字見付の字見付ですね。1枚目の3行目にあるという字ですね。2枚目の1行目にあるという字はという字から数えて3文字目になるので、どうもを間違えて彫ってしまったんですね。」

「教えて上げた方がいいですよねえ?これでは失笑をかってしまいますよ。」

「といっても、室町時代じゃねえ。」

「あ、ずいぶん話が長くなってしまいましたね。では、練習を始めましょう。」

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