ハイテク昔話 「第6話」 2001.02.14



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このサイトにアクセスして下さる方々は、圧倒的に若い(1948年生まれの私から見て)人が多いと思います。そこで、パソコンが世の中に出てくる前から、普及する頃の極私的な経験を昔話風に紹介します。そして、それを通して、パソコン普及に伴って何が進歩したか、何が変わらなかったか、何か新たに問題になったことはないかを見極めようというページです。徐々に、量を増やしていく予定です。思い出した所から書きたい、項目は年代順に並べたいという二つの希望から、書いた順序がバラバラです。おまけに、量が増えるに伴って、記事が別のファイルに移動する可能性もあります。なるべく、掲載した日付を付けますのでご勘弁下さい。



デイジーホイールプリンター

現在ではインクジェットのカラープリンターがパーソナルユーズでは全盛ですが、パソコンが普及する初期には、現在でも現役で使用されているドットインパクトプリンターが中心でした。これはプリンターヘッドがインクをしみ込ませた布製のリボンを叩くので、運転音が大きく、夜遅く家で使うとひんしゅくを買いました。

また、現在でもそうですが、印字品質が悪いのでとうてい版下(写真製版用原稿)を作るなどできない相談です。

プリンターにはインパクトプリンターとノンインパクトプリンターがあります。インパクトプリンターはインクリボンなどをハンマーで叩いて印字するもので、ノンインパクトプリンターにはサーマルプリンターやインクジェットプリンターがあります。

ところで、デイジーホイールプリンターをご存じでしょうか。上記の分類法でいえば、インパクトプリンターですが、印字の質は非常に良くそのまま版下になるほどでした。レーザープリンターが発売されるまでは、唯一の印字がきれいなプリンターでした。しかし、現在は生産されていないので、ご覧になった方は少ないでしょう。

デイジーとはヒナギクのことです。ホイールはもちろん車輪のことです。Netscapeのアイコンを思い出して下さい。操舵輪のまわりに活字がついている形をしていました。回転しながらリボンを叩いて印字します。輪の直径は3cm程でした。リボンはIBMのセレクトリック・タイプライターと同様使い捨てです。

運転音はインパクトプリンターにしては静かでした。価格も手ごろで、パーソナルユーズが可能でした。ちなみに、1985年に発売された、マッキントッシュ用のポストスクリプト対応のレーザーショットプリンターは120万円しました。フォントデータ保存用の外付けのハードディスクも別に必要でした。なお、この年に一太郎も発売されました。

両者で印字品質に差はなかったように思います。ブラザーの方はもちろん英文だけで、レーザーショットプリンターは日本語も印字できたので、優劣を比較できませんが。

今でもありますが、少なくても当時は使いづらいPageMakerというソフトを使って、ポスターなどを作り、レーザーショットプリンターで打ち出すことにはまっていた時期もありました。日本語がきれいに印字できるのは感激でした。

現在、ブラザーではこのタイプのものはプリンターとしては発売していないが、タイプライターとしては発売しているようです。



なるべく正確を期していますが、当時の資料が不足しているので思い違いや間違いがあるかも知れません。何かお気づきの点があればメールをいただけると助かります。メアドはトップページにあります。




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