たまごの見る夢
ぼくは草原に一人、立っていた。風がぼくのカラにあたって気持がいい。ぼくは卵。
ぼくの頭の上にはまっさらな空。
ハテナマーク(?)がぽかんと浮かんだ。
ぼくは何の卵だろう?
大変だ。何の卵だかわからないということは、何になればいいのか
わからないってことだから、いつまでたってもぼくは卵のままだ。
何にもなれない卵のままだ。
そうだ、旅に出よう。ぼくが何の卵なのかを知るための旅に出よう。
ぼくはそう心に決めた。
そしてぼくは旅に出た。
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