鋲接と溶接

船体は一枚の鋼材で一体整形できるものではなく、複数の部材をつなぎ合わせることが必要となる。


鋲接

鋼鈑同士を鋲でとめる方式。
鋲はリベットとも言う。
単純に重ね合わせるものと、裏当てにより、ノリ面を均一にするものとある。

Pict_0793. Pict_0794. Pict_0795. Pict_0799.

リベットの頭が外板から飛び出していると抵抗が増すため、平頭リベットが用いられることがある。
Pict_0801.

戦艦武蔵 リベッター
p2016027.

八九式中戦車 砲塔の鋲接
Dcim5331/DSC_5074.

溶接

鋼鈑同士を溶接材でつなぐ方式。
鋲接方式に比べて、鋼鈑の無駄が無い。
開発途上の初期には、鋲接に比べて強度性に問題も多かったが、現在ではきちんとした工程管理の下では、一体の鋼鈑と同じ強度も得られる。

Pict_0796. Pict_0797. Pict_0800.

Dcim4461/DSC_8547. Dcim4461/DSC_8548.

上げ底溶接。
溶接材や溶接のコストも工期も馬鹿にならないので、接続部に板をはめて上げ底にして節約する場合がある。
もちろん、実際の接続部分が少なくなる分強度性も劣る。

Pict_0798.

電気溶接/アーク溶接と、ガス溶接がある。
電気溶接/アーク溶接は、溶材に荷電し、鉄板にアースした状態で、アーク放電による加熱で溶材を溶かして接合するもの。溶接作業で火花が散るのはこれ。
きれいに溶接するにはかなりの熟練を要する。

ガス溶接は、アセチレンと酸素によるバーナーによる加熱で溶材を溶かして接合するもの。
比較的練度を要さずに綺麗に溶接できるが、アセチレンと酸素を使用するため取り扱いには資格を必要とする。


電気溶接/アーク溶接 機材
Dcim5321/DSC_4018. Dcim5321/DSC_4015. Dcim5321/DSC_4016. Dcim5321/DSC_4017. Dcim5321/DSC_3966.

ガス溶接 機材
Dcim5321/DSC_4021. Dcim5321/DSC_4022. Dcim5321/DSC_4020. Dcim5321/DSC_3942.

アーク溶接機
Dcim0578/Dsc_9566.

参考
船のできるまで
鋲接と溶接




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新規作成日:2007年1月8日/最終更新日:2009年10月18日