艦船写真の写し方(人物撮影)
人物撮影
仲間の記念写真として写すのか、乗員の制服の記録として写すのかによって色々です。
仲間の記念写真として写すなら、背景をうまく考えて、それらしい物にしたい物。
艦艇などの全景と共に人物を入れる場合もありますが、結果的に艦の一部でも、艦がわかる物であれば充分です。
また、人物をあまり遠くにせずに、近寄らせたほうが、記念写真としてわかりやすい物です。
この例は、撮影会の為、レフ板も用意され、人物撮影が本来のテーマであるが、背景に船がどのようにからむと面白いか、参考にして頂きたい。
船上からの撮影の場合、船の針路と被写体の位置関係から、シャッターチャンスが限られる。
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スナップだが、人物は近いほうがよく写る。
よく「写してくださーい」とカメラを預けた後、とーっと走り去る人が居る。ていうか、ほとんどが背景にしたいものの方まで行ってしまう。
この場合、写りはするが、人物はちっちゃくしか写らないから、本人は覚えていればわかるが、普通に見れば人のことはわかんなくなる。
特に夜だと、遠ければフラッシュが届かない。
その意味では、人物は近いほうがよいということ。
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また、背景には何を入れるのか。。。
人物の立ち位置は、背景を考えると、真ん中よりも、左右寄りのほうが収まりが良いのではないだろうか。
人物の方向は、センターに向くほうがよいだろう。
また、自然に対して構造物は外したいところで、立ち位置やカメラの方向である程度回避できる。
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背景を中心に向け、人物を横に置く位置関係の例。
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乗員の記念とする場合は、寄港地がどこかわかるような背景を選ぶと喜ばれます。
就役記念や式典では、専門のカメラマンが撮影していますが、参加者の集合写真とするか、対象物たる船をどのように絡めるかもテーマです。
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乗員の制服の記録として写すなら、なるべくごちゃごちゃした物が映り込まない様にしたい物です。
また、乗員の帽子を集めるのも面白いでしょう。
集合撮影
修学旅行の集合写真でサンプリングしてみた。
1.カメラマンの真後ろから写したもの。
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2.私の想定する背景に、生徒の位置を重ねたもの。(微調整は省略)
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私は、横浜港だから船を入れるべきであり、入れたものが船とわかるべきと考える。
船首、船尾なら、船名が入る。また、船橋や煙突が入ると、船とわかりやすい。
それを考えると、2.位置関係しかない。
ただ、1.に関しては、その業界関係者に言わせると、構図が安定するらしい。
屋内撮影
ある程度明るい場合、そのまま撮影できる気になる。
しかし、窓の明かりや、一部照明による明るさが影響していて、目標の被写体が暗い場合も多々ある。
この時はストロボの補助光の出番だ。
ただ、完全にストロボに頼ってしまうと、室内の背景が暗くなったりする。
ひとつの対策は、通常の露出計算により、設定値を決定した上で、1/16発光などにより、補助光を与えるのである。
デジカメ(D100)の場合、
露出補正は 晴れ+0.7 〜 曇り+1.3
内蔵ストロボ使用時 A(絞り優先)モード +1.3〜+1.7
ストロボ撮影
TTLオート機能がつかえれば、お任せするのが無難だ。
連動していない場合は、ストロボのガイドナンバーによる計算で、設定値を決める必要が有る。この場合、M(マニュアル)モードとする。
背景と、手前の被写体を同時にという場合は工夫が必要だ。
背景にはストロボはとどかないので、シャッター速度を下げて対応する。
ストロボのガイドナンバーの計算
GN(ガイドナンバー) ÷ F値(絞り) = 距離(m)
GN(ガイドナンバー) ÷ 距離(m) = F値(絞り)
GN=40(ASA100) で、5mなら、40 ÷ 5 = f8 となる。
GN=40(ASA400) なら、2段あげて f16 となる。
GN=40(ASA100) で、10mなら、40 ÷ 10 = f4 となる。
人物撮影そのものについては、
艦船写真の写し方(ポートレート)
構図その他類似の考え方については、
艦船写真の写し方(人形ぬいぐるみ撮影)
ストロボについては、
艦船写真の写し方(ストロボ)
また、
艦船写真の写し方(初心者撮影の評価編)
も、あわせてご覧頂きたい。
新規作成日:2003年3月21日/最終更新日:2010年5月19日