フラットベッドスキャナー
パソコンを導入し、ホームページを作り始めると、画像を載せたくなるものだ。
今ならデジカメにより直接画像データができるが、その昔はプリントかフィルムから、画像データを作る必要があった。
プリントならフラットベッドスキャナー、フィルムならフィルムスキャナーが必要だが、当時はなかなか高価な代物であり、ましてフィルムスキャナーは、業務用であった。
そんな中で、極めてリーズナブルな物が見つかり、導入したのが98.2.28頃のこと。
スキャナー(Logicool Flatbed Scanner 4800)。
これにより、皆さんにお願いしていたスキャンが、自分で処理できるように成った。
当初、スキャナーは、遠い将来の予定でしたが、非常に価格が手ごろで、Adobe PhotoDeluxe、筆王 Ver 2.0 などの添付ソフトも充実しているので、急遽、導入してしまいました。
価格も、一般に2〜3万円というところ、1万円というものだった。
試験スキャンの段階でも、初心者としてはまずまずだった。
性能的には、最大A4 300DPI なので、高性能とは行きませんが、写真のスキャンを追求すれば、フィルムスキャナーには勝てないし、それを将来導入と考えれば、一般の文書等もスキンできる器材は有効で、今後の活躍が期待された。
その後、写真のほうは、フィルムスキャナーの導入を迎え、フラットベッドスキャナーの出番はだいぶ減っていった。
当初は写真の取り込みを目的としていたが、パンフレットや資料、また文字データの取り込みに使うことが多くなった。
文字データの取り込みとは、OCR(光学文字読み取り)機能で、紙に書かれた文字を、テキストとして利用できるようにするものである。
もちろん、100%の変換は難しいのだが、全文をキー入力することを思えば、はるかに省力化でき、便利である。
スキャナー(Logicool Flatbed Scanner 4800)には、Logicool ページスキャンデスク :日本語OCR 、DEXXA Xerox TextBridge :英文OCRソフトウェア がついていた。
2003末には、新パソコンを導入した。
当初はデジカメ写真処理を主目的と考えていたのだが、なかなか便利なので、実質メインに使っている。
が、従来のスキャナーは、パラレル接続のため、新調パソコンでは使用できなかった。
パラレル−USB変換アダプタという手もあるのだが、OSの互換性を含め、必ずしも利用できるものではない。
と、2004.1.11、たまたま通りがかりで見かけて、状態もお値段もお手ごろなので買ってきた。
使用頻度も低く、とりあえず使えればよい程度なので、十分である。
スキャナー(Canon Scanner CanoScan FB636U)
当初、ドライバがインストールできず、困ったものでしたが、メーカーのダウンロードコーナーで、WinXP対応の最新ドライバ(ScanGear CS-U 5.3.2)があり、利用可能となりました。
電源もUSB給電のため、ケーブルが邪魔になりません。
概ねの使い方は、従来のスキャナーと同様だが、若干機能が便利になっている。
機能的には、従来のものと同様で、e-Typistという文字認識ソフトもついています。
ちなみに、マニュアル類がそろっているおかげで、スキャナーの資料が増えました。
Canon Scanner CanoScan FB636U
光学解像度 600 x 1200 dpi
読み取り密度 50-9600 dpi
読み取り階調 12ビット入力/8ビット出力
1999年9月17日発売 価格 24,800円
2005.8 Canon Scanner CanoScan FB636Uの調子が悪くなったので、代替を模索し、Yahoo!オークションで、スキャナー(FUJITSU 富士通 Plug-n-Scan 1200cub)をゲット。
がー、キャノンと違い、WinXP対応のドライバがなく、Win98用に。(;_;)
で、再びYahoo!オークションで、スキャナー(Canon Scanner CanoScan N656U)をゲット。
キャノンは、メーカーのダウンロードコーナーで、WinXP対応の最新ドライバがあり、便利。
スキャナー(FUJITSU 富士通 Plug-n-Scan 1200cub)
光学解像度 600 x 1200 dpi
読み取り密度 最大19200 dpi
読み取り階調 36ビット入力/24ビット出力(フルカラー)
2000年3月発売 価格 24,800円
スキャナー(Canon Scanner CanoScan N656U)
光学解像度 600 x 1200 dpi
読み取り密度 25-9600 dpi
読み取り階調 42ビット入力/24ビット出力(フルカラー)
2000年8月発売 価格 24,800?円
透過原稿ユニット
私の持っているフラットベッドスキャナーには取り付けられないのだが、フィルムなどをスキャンするための等価原稿ユニットというものがある。
構造的には、スキャナーのガラス面上に置いたフィルム等の透過原稿を照明させる光源である。
スキャナーは、いきなりスキャンすることも可能ですが「この一枚」を処理するためには、まずプレビューをして、画像を確認、処理値を調整し、本スキャンすると、綺麗になります。
スキャン後に画像処理ソフトでの処理も可能ですが、もとの情報を最大限活用するには、まず記録されている情報を直接取り込む段階での作業が肝要です。
⇒ネガフィルムの性質とスキャンの仕組み
⇒フィルムスキャナー
⇒色再現の模索
各種設定調整機能
機種によって異なるが、概ね以下のようなものがある。
- モード
基本的には、カラー、ハーフトーン、白黒などがある。
24ビットカラーは、RGB各色8ビットということで、24ビットカラーという。
同様に、ハーフトーンは、黒単色8ビットで白黒を表す。
機器によっては、カラーも通常と、高精度があるし、白黒にも、線画、ディザ、誤差拡散などがある。
文字読み取り用として、Canon Scanner CanoScan FB636Uの場合は、白黒文字モードがあり、背景などの中間色を文字の黒と区別するポイントを設定できるものもある。
- トーンカーブ
RGBと、赤、緑、青の各チャンネルごとにトーンカーブの調整ができる。
トーンカーブとは、0は0(黒点)、128は128(グレー点)、256は256(白点)で入出力する連続した変換線を修正して、入力値に対して係数を加えて出力するものである。
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元の画像と、ヒストグラム表示、トーンカーブ修正値。トーンカーブ処理後の画像と、ヒストグラム表示。
黒点からグレー点の部分を入力値よりも明るく出力するようにしている。
この例は、スキャナーで処理したものではなく、デジカメ(D100)写真をNikon Capture 4 で処理したものだが、同様なバリエーションが扱える。
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元の画像と、ヒストグラム表示、トーンカーブ修正値。トーンカーブ処理後の画像と、ヒストグラム表示。
日没直後で完全逆光の黒く沈んだシルエット状態を見事回復。
この例は、スキャナーで処理したものではなく、デジカメ(D100)写真をNikon Capture 4 で処理したものだが、同様なバリエーションが扱える。
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元の画像と、ヒストグラム(青)表示、トーンカーブ修正値(青)。トーンカーブ処理後の画像と、ヒストグラム(青)表示。
青空の抜けを良くするようにしている。
この例は、スキャナーで処理したものではなく、デジカメ(D100)写真をNikon Capture 4 で処理したものだが、同様なバリエーションが扱える。
- ヒストグラム
ヒストグラムを表示しながらの仕上げ作業が可能。
また、黒点(0)、グレー(128)、白点(256)の位置を変動することにより、コントラストをはっきりさせることができる。
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元の画像と、ヒストグラム表示
この例は、スキャナーで処理したものではなく、デジカメ(D100)写真をNikon Capture 4 で処理したものだが、同様なバリエーションが扱える。
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元の画像と、ヒストグラム表示、ヒストグラム修正値。修正後の画像と、そのヒストグラム表示。
黒点を移動させたことにより、引き締まったメリハリのついた写真となった。
この例は、スキャナーで処理したものではなく、デジカメ(D100)写真をNikon Capture 4 で処理したものだが、同様なバリエーションが扱える。
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元の画像と、ヒストグラム表示、ヒストグラム修正値。修正後の画像と、そのヒストグラム表示。
この例は、スキャナーで処理したものではなく、デジカメ(D100)写真をNikon Capture 4 で処理したものだが、同様なバリエーションが扱える。
一般の画像処理において、単純にヒストグラムの幅よせをするとトーンジャンプが起こるが、スキャナーの場合はこの設定により再スキャンするのであくまでクリアである。
尚、この画像は、縮小画像で試験表示しているため輪郭部にノイズが発生しているが、再スキャンするのであくまでクリアである。
新規作成日:2004年1月12日/最終更新日:2005年9月1日