昔「戸塚刺繍」を勉強したので、人物や細かい部分は全部刺繍を施そうと編み始めた。小さい人足も面白く描けると思って選んだが、布とは勝手が違い、何度も刺し直した。人物の大方を省略したが、裸の人足たちの表情も出て、まずまずの出来と思う。色彩的に寂しいので、遠くの山にピンクの花を添えた。[愛甲和歌子]
大井川の川越えを終えての安堵感からか、画面構成も色もほっとするような情景である。前方右の山は、お茶で有名な牧之原台地だが、左手の黒い山は実際にはなく、構図上から加えられたとされている。
お茶街道−金谷の石畳
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