佐渡上陸!
佐渡の両津港は氷雨でした。寒い〜〜。
こんなに寒くて、持ってきた衣料だけで間に合うのだろうかと本気で心配しました。だってこれじゃ東京の真冬です。ダウンジャケットがほしい!!

ジェットフォイルに乗ったおかげで時間に余裕ができ、能楽の里へ行くことになりました。
ここは、3D画面で能をするまでの準備と舞台装置などが見られます。さらに能舞台ではコンピュータ制御された26体のロボットによって、薪能「道成寺」を解説付きで上演してくれました。「能は静寂が多いと思われがちだが、あれは時間を凝縮したものである。」との説明に、はっとしました。昔からのしきたりを守り、行き着くところまで行って完成されたのが今の能の形なのでしょう。退屈だと思っていた能ですが、別の視点から見ると違ったものが見えてきておもしろく感じました。
(写真は「道成寺」のシーン)
2階では、能の衣装や面を展示していました。1着400万円だそうです。「女の怨念の最後は蛇になるのかぁ〜」面の蛇になるまでの変化を見て感心してました。
(写真がそれ)

さぁ、フェリー乗り場へ行って、フェリー組を拾いました。こちらも酷い揺れだったようです。
そうやって、げんなりした一行は、一路北へ向かいました。
内海府海岸を通り、佐渡の最北端にある、二ツ亀、大野亀を目指します。
亀とは、岩の形が亀に似ていることと、中国語で亀とは不毛の地という意味があり、植物が根付かないそうです。
ほとんど車が通行しない、信号さえもない海岸道路をずんずん進みます。海岸線がゴツゴツしていて男性的で力強いです。時折島があり、松島のよう(らしい)。また、切り立った崖の入り江があり、伊豆の城ケ崎海岸の吊り橋みたい。何よりも海の緑がかった青さに驚きです。佐渡の海ってものすごくきれい。。。
天気はどんどん回復してきて、途中、虹が見られました。紫色までしっかり見えます。やがてそれは次第に姿を現し、ついには半円の全貌を明らかにしました!こんなに完全な形を日本で見るなんて!!外側の虹までうっすらと見えました。
ああっ、素晴らしき大自然からの恵み!背景は曇り空のグレーと青空が半々でしたが、何よりも遮るもののない海上での虹には“感動”のひとことでした。
(広角じゃないから半分だけなのが残念です。片方は山にかかっていました)


大野亀は、急に目の前にドーンと大岩が迫ってくる感じです。そこだけ明らかに異質です。
いやぁ〜、ココは寒いのなんのって。5分とじっとできませんでした。遠くに見える二ツ亀を見ながら、「ここから落ちたら死ぬなぁ〜」とか、「岩の頂上まで行けるんだぁ〜、でも今じゃイヤだわぁ〜」とか、情けないことばかり考えていました。^^;
名跡には違いないんですが、寒さに勝てないmassh達でしたぁ。
(写真はレストハウス側から見た大野亀)

それからの道は、暗くなってきたし、美しいけれど同じような風景で、次第に眠くなってきました。うとうとしながら外海府海岸を通り、いろんな集落を通って今日の宿泊であるホテル「さどや」へ到着。


 さどやは古いホテル
まぁ、それは覚悟の上でした。なんせ安いパックツアーだから。昨年泊まった「滝本イン」(北の大地の旅日記1泊目を参照)に比べれば、どこでもマシでしょ!あれの件があったから、もうどこへ泊まっても恐いものナシです。さぁ来い!さどや!!

う〜〜ん、一生懸命に思い出そうとしているんですが、さどやの印象は薄いです。入り口は暗く、白クマの剥製が私たちを出迎えてくれました。これは、大変なトコへ連れて来られちゃったぞ。
部屋は一般的な和室タイプ。部屋からは海が少し見えます。うっわぁ〜、白波が立っている。佐渡の西に位置する相川町にあるホテルなんですが、離島の厳しい生活を思わせるようです。また泊まった部屋がホテルの裏が丸見えで、裏山が荒れ果てていているのがよく見えたんです。
お風呂は温泉だと思います。洗い場が少なくて、みんなで譲り合って使う始末。多分ここはツアー客が多いと思うので、もうちょっと何とかしてほしいわぁ〜。
でも、食事は良かったです。
ツアーには珍しい部屋食で、男御膳と女御膳が選べます。Kちゃんと私は当然男御膳!つまみになるような食事がいいよね〜!
Yちゃんはツアー申し込みの時にいなかったので、独断と偏見で女御膳に決定!!
添乗員さんに「男御膳ですね?」と尋ねられても、「はいっ!男御膳ですっ!!」と張り切って答えていました。
男御膳は期待通りでした。カニにうるさいKちゃんによると、「解凍に失敗した」ずわいがには今イチでしたが、あまえびはとろ〜りとろけるようでしたし、イカそうめんも生海苔の茶碗蒸しもおいしかったです。お造りのはまぐりは焼いた方がいいかな。
全体的にうす味で、関東というより関西に食文化の影響を受けているのかと思いました。
まいったのはお寿司です。一見おいしそぉ〜〜!!なんですが、よく見るとウニとイクラがありません。でもトロを食べてしました。
ウッ、ネタが薄いぞ!その分ごはんがびっしりだゾ!味はいいのですが、ひとつ食べたらもう満腹。ごはんが硬く握られているのでボリュームがものすごいのです。そりゃぁ〜、Kちゃんと私はオトコ並みに飲むけれど、食事はオトコ並みじゃないのだ。申し訳ないのですが、残してしまいました。
Yちゃんの女御膳はというと、海草サラダに鯛釜飯、パプリカとハムのイタリアン風な炒め物とあまえびと数品だったかな?やたらとヘルシーだったのを覚えています。きゃぁ〜、ごめんね、Yちゃん。もっと豪勢だと思ったんだけど、随分と差があるね。男御膳もいっぱい食べてね。
そうやって、みんなで料理を分け合っていろんな種類を楽しむことができました。結果オーライ!(^^)v

エレベーターの前に自動販売機があったので、そこで缶ビールをいっぱい買い込み、長い夜に備えました。
いっぱい飲んだし、いっぱい話したよね!家族のこと、仕事のこと、趣味のこと。気がおけないし、思いを共有できる!これが女同士の旅の良さよね!!