完全ネタバレ!
幻水3へっぽこプレイ日記
終章 |
ああ、やっぱり、という感じで唐突に始まったのがトリニティサイト、最後の主役ルック編です。
これについては今頃私が言うまでもなく、色んなところで語り尽くされているのだろうなと思います。
とは思いますが、一応、けじめとして最後まで書いてみようかと思います。
それで、いきなり何なのですが、このルック編、あまり意味はなかったような気がするのですが、どうで
しょう。
ルックを動かして戦えることは嬉しかったし、ユーバーのあの攻撃はこの紋章だったのか(既に名前を
忘れている)と分かったのは良かったのですが、それにしても制作者サイドはこれで何が言いたかった
のかな。
お子様向けにルックも悩んであんな事(カラヤの焼き討ちとか)をやったんだよ、と言いたかったのかし
ら。
私がこの章があって良かったと思ったのは、最初と最後のレックナートとの会話とルックの最後をきち
んと見られたこと。
セラの膝枕で切望していた死を二人一緒に迎えられたのだから、ルックにとってはこれで良かったのか
もしれません。
もっとも魂の砕かれたルックが散った後、真の風の紋章がどうなったのか気になるところではあります
が。
新たな器が訪れるのをあの場に留まって待っているのか、それともルックが最後の力を使って結界を
敷いて封印したりとか。(というのをこっそり希望。だって誰かに同じ苦しみを味わわせるとは思えない
し)
でも5章で思わせぶりに終わったササライとのシーンも含めて本編で語ることが出来なかったのか?と
考えると、そんな事はないと思うのですよ。
むしろ中途半端にこの章をつけないで、きちんと本編の中で語っていれば4章以降の物語にも、もう少
し厚みが出たのではないかと。
もし章立てを別にするなら、私はこの物語以前のルックが知りたかったのね。
少なくとも15年位前は希望を持つこともあったルックが、どうして紋章を砕くしかないと思うようになった
のか。
それと、レックナートは何をしたかったのか?ということですね。
だけど、その答えはこの章にはなかったからなぁ。
ルックのことは置いといて、まずレックナートなんだけど、ササライが言ってましたよね。
「魔女レックナートがハルモニアの神殿から盗み出した」って。
何故レックナートは真の風の紋章=ルックを盗もうと思ったのか。
もし、ルックがあのままハルモニアの神殿で暮らしていたら、案外ササライとも仲良くやっていたかもし
れない。
自分が一体何者なのかを知らないまま生きるのは、もしかしたら悲しいことかもしれないけど、でもそん
な事を知らない人はたくさんいるのよ。(私も含めてね)
だから、その中にルックなりの幸せがあったかもしれない。
そのルックの運命を敢えて変えてまで何をしたかったんだろう。
よしんば、レックナートが未来を予知できて(トランではそれで食ってたわけだし)ルックが遅かれ早か
れ自分の存在に疑問を持って反乱を起こすことが解って攫ったのなら(ルックが自分から飛び込んでい
ったのかもしれないけど)正しい方向に導こうとしたのよね?
なら、一体何を教えようとして、何を教え損なったんだ?
それとも今までのように運命をポンとルックの前に投げ出して「自分でやれるだけやってご覧なさい」っ
て見てたわけ?
なんかね、レックナートって人間を試しているような気がしてならない。
もしかしたら、あんた、人間嫌いでしょう?って感じもプンプンする。
それとも何か変化を起こしてくれないかと期待しているのかなぁ。
だったらさぁ、自分でやれよ、と私は言いたい。
少なくともルックとは20年近く一緒に暮らしてきた訳でしょう?
彼の死に何の感慨もない訳はないよね?
しかもさ、理由はどうあれ最後の最後に会いに来てくれたんだよ?
運命だの人の意志だのと講釈たれる前にルックのために泣いてくれ。
まあ、少なくともルックは納得して成仏したみたいだから良いんだけど。(ブツブツ)
それにしても、最後の1枚絵。
私が到達したエンディングでは(グッドとかバッドってあるのかな?)レックナートとルックと小さいセラが
3人仲睦まじそうにしている絵なんだけど、その頃が3人の幸せな時期だったって事なのかしら。
としたら、セラの成長がルックに絶望をもたらした、とも考えられるのかな。
で、ルックが何を考えていたのか、なのですが……。
そんなん、ここで答えが出る訳ないじゃん。←おい
ただね、敢えて後ろに持ってきたのですが、もう一つこの章があって良かったと思ったシーンがありまし
て…。
それはもちろん、ジンバの最後。
案外、ジンバのセリフが全てを物語っていたんじゃないかなと思います。(もうこれだけでジンバの存在
価値は絶対だと思う)
ジンバが告白するでしょう。
真の紋章を持って凄く怖かったっていうようなことを。
娘が出来て、その意味することが分かって凄く怖くて逃げたと。
ゲドだって自分がいつも真の紋章から目を反らしている、というようなことを言ってましたよね。
それが普通だと思うんですよ。
手に入れた時はそうすることが必要だったから迷いはないだろうけど、紋章の力が必要でなくなったと
きは、こんな厄介な物はない。
結局、人の手には余るから向き合えなくて逃げてしまう。
炎の英雄が英雄足り得たのは、彼がハルモニアと戦ってグラスランドを守ったからじゃなくて、ちゃんと
紋章と向き合って自分の行く末を自ら選び取ったからなのかもしれない。
だけど、紋章の申し子であるルックには自分で選ぶことが出来ないのよね。
そこに彼のジレンマがあったのかもしれない。
そういうルックの気持ちは分からないでもないのね。
ただ、人を紋章の支配から自由にする為って言うのは詭弁じゃないかなぁ。
紋章が見せてくれた未来云々も後付の理由っぽい。(だからヒューゴを説得できないのよ)
ルック、本当はただ寂しかっただけなんじゃないの?
普通に共に人生を歩んでくれる人が欲しかったんでしょ、って気がする。
ジンバが「たかが30年くらいで人生分かったような顔をして」みたいなことを言うけど、あれも全くその
通りでね。
もう少し広い視野で色んな経験を積んで欲しかったなという気はする。
「女も30を過ぎると…」ていうのと反対のことを言ってるみたいに思われるかもしれないけど、ルックの
生きてきた世界って狭いしね。(ササライのことを非難した割りには)
それに、どれだけ年齢を重ねても、実際にその場になってみないと分からないことっていうのはたくさん
あるんです。←海棠が未熟すぎるのだという気もするが。
若くて頭のいい人にありがちだけど(この言い方が既に/苦笑)紋章の与えてくれる知識だけで何だか
全部分かったような気になってしまったのはとっても残念。
なんかね、ルックはとても焦ってたように見えるの。
それとセラの成長は無関係じゃないんだろうなと。
愛っていうのは残酷だわね……。
というところで、へっぽこプレイ日記の終わりとさせていただきます。
こんな締めくくり方で良いのかしら。
約1年もかけて勝手なことを書いたあげく、思いっきり自分勝手な憶測で締めくくるとは。
とにもかくにも、ここまでお付き合いいただきました皆様、ありがとうございました。
取り合えず次なる目標は今までのデータをコンバートしてプレイすることです。
でもメモリーカードを探すより、1から全部やり直すかもしれません。(^^ゞ
結局2が好きなんだし。
でもその暁には新たな脚本を探し出して演劇三昧いたしますわ。
もちろん、探偵にも完璧に調査させるつもりです。(攻略本を買いなさい)
けど、やっぱり諸悪の根元はレックナートだと思う。(笑)
(2003.07.13)
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