明の軍船

水軍

「楼船」や「闘艦」、「艨衝」や「走舸」など、細分化すれば十種類前後の軍船が存在していたようだ。船の形は今日でも使われている「ジャンク」であると思われる。「ジャンク」とはそこが平べったい、竜骨を備えていない船で、波の穏やかな河川や湖に向いた船である。(明の鄭和のように外洋航海を行った例もあるが、やはり外洋の荒波には向いていないというべきであろう)竜骨がないというのは、船体の強度に欠けるという事であり、衝角戦法などは取らず射撃・斬り込み戦が主体であったと思われる。


軍船



部隊構成


2〜3司で編制。
指揮官1名 千総。(陸兵の把総に相当)

司、営とも言う。
2哨で編制。
指揮官1名 分総。

舟宗(文字がないので代用表記)、哨ともいう。
5〜10隻で編制。
指揮官1名 哨官。(陸兵の百総に相当)


乗員構成

捕盗: 船長: 1名
舵工: 操舵手: 2名
闘種: 戦闘員: 2名
瞭手: 帆の操作や見張り: 2名
碇手: 錨の上げ下ろし: 2名
守艙門: 船上器物の管理、勤務考査: 2名
掌号: 命令を伝達: 1名
神器手: 大型砲の操作: 4名
家丁: 雑務: 1名

船は8等に分類され、最大の1号船には8隊、最小の8等には1隊の兵士が乗船。
1隊は、11名。


陣形

Pict_0930. Pict_0931.

三国志の軍船
鄭和
艦隊陣形
中国古代の艦載兵器


戻る TOPに戻る

新規作成日:2007年2月8日/最終更新日:2007年2月8日