平成15年度 自衛隊観艦式
海上自衛隊観艦式から、陸海空持ち回りの1つとしての自衛隊観艦式になって3回目です。
音楽隊や、受閲飛行部隊に、に陸空を含むほか、海上保安庁の巡視船が、相互参加と思われます。
日程(一部推定)
10月19(日)部隊集結 艦艇公開
10月20(月)図上訓練 艦艇公開、満艦飾・電燈艦飾
10月21(火)部隊訓練
10月22(水)事前訓練
10月23(木)事前訓練予備 艦艇公開、満艦飾・電燈艦飾
10月24(金)観艦式予行
10月25(土)艦艇公開、満艦飾・電燈艦飾
10月26(日)観艦式
去年の国際観艦式は、海上自衛隊創設50周年を記念した、海上自衛隊主催のものす。
今回は、通常パターンの、航行式観艦式となります。
参加部隊
■ 観閲部隊
先導艦「むらさめ」 観閲艦「しらね」
随伴隊 きりしま いかづち やまぎり ゆうぎり はまぎり
■ 観閲付属部隊
第1群 いそゆき はるゆき あさゆき
第2群 ちはや ぶんご てんりゅう
■ 受閲艦艇部隊
旗 艦 たちかぜ
第1群 さわかぜ はたかぜ しまかぜ ゆうぐも ゆうべつ
第2群 ゆうだち きりさめ いなづま さみだれ
第3群 なるしお あきしお ゆきしお さちしお はましお
第4群 うらが やえやま つしま すがしま つのしま
第5群 くにさき はまな くろべ
第6群 海上保安庁 巡視船 しきしま
■ 受閲航空部隊
第1群 SH−60J × 5
第2群 SH−60J × 5
第3群 MH−53E × 3
第4群 CH−47 × 3
第5群 TC−90 × 5
第6群 US−1A × 3
第7群 P−3C × 3
第8群 P−3C × 3
第9群 E−2C(空自)× 1
第10群 RF−4(空自)× 3
第11群 Fー15(空自)× 3
■ 展示艦艇部隊
第1群 (祝砲・ボフォース発射)
さわかぜ ゆうぐも はたかぜ ゆうべつ しまかぜ
第2群 (HS発艦)
ゆうだち きりさめ いなづま さみだれ
第3群 (潜行浮上)
なるしお あきしお ゆきしお さちしお はましお
第4群 (洋上給油)
はまな、じんつう
第4群 (護衛艦甲板散水・IRフレア発射)
とね しらゆき
第5群 (ミサイル艇航走)
おおたか くまたか
第6群 (LCAC航走)
LCAC × 2 (くにさき搭載)
■ 展示航空部隊
第1群 (US−1 離着水)
US−1A × 2
第2群 (P−3C爆弾投下)
P−3C × 2
第3群 (IRフレア発射)
SH−60J × 2
実施内容
以下は実施内容の概要であるが、掲載写真はイメージとしてみていただきたい。
■艦艇の観閲■
観閲部隊 : 西向きの針路、12kt(時速約22km)で航行する。
受閲艦艇部隊 : 東向きの針路、11kt(時速約20km)で観閲部隊と左舷対左舷ですれちがい、各艦ごとに観閲官(しらね乗艦の内閣総理大臣または防衛庁長官)に敬礼(登舷礼)する。
受閲航空部隊 : 西向きの針路、時速約190〜600km、高度60〜300mで観閲部隊の左舷側を追い越し各受閲群ごとに観閲官に敬礼する。
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■訓練展示■
〜5インチ祝砲、ボフォース発射〜
護衛艦「さわかぜ」「ゆうぐも」「はたかぜ」「ゆうべつ」「しまかぜ」の5隻で実施する。
5インチ祝砲は、護衛艦「さわかぜ」「はたかぜ」「しまかぜ」の3隻で実施する。
ボフォース発射は、護衛艦「ゆうぐも」「ゆうべつ」の2隻で実施する。
過去の観艦式においては5インチ祝砲とボフォース発射は別々の展示群として実施していたが、ボフォース装備艦の減勢に伴い本年度は5インチ祝砲とボフォース発射を同一展示群として交互に組み合わせて実施する初めての試み。
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〜HS発艦〜
護衛艦「ゆうだち」「きりさめ」「いなづま」「さみだれ」の4隻で実施する。
SH−60J 4機が同時に発艦し、2機づつの編隊で観閲部隊の近くを低空飛行する。
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〜潜水艦 潜行浮上〜
潜水艦「なるしお」「あきしお」「ゆきしお」「さちしお」「はましお」の5隻で実施する。
先頭艦なるしおは基準艦として浮上のまま航行し、2番艦あきしお以下4隻で一斉に同期して潜行・浮上を2回繰り返し実施する。
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〜護衛艦 洋上給油・甲板散水・IRフレア発射〜
洋上給油は、補給艦「はまな」護衛艦「じんつう」で実施する。今回の展示訓練では行わないが、燃料の他、生糧品物資等の補給も実施できる。
甲板散水・IRフレア発射は、護衛艦「とね」「しらゆき」の2隻で実施する。
甲板散水は、特殊な攻撃を受けた時に上甲板の汚染を除去する場合に実施する。上甲板に多数の散水口が装備されており海水を散水する仕組みになっている。
IRフレアーは、ミサイル(IR)攻撃を受けた時に自艦を防御するために使用するデコイの一種。
「はまな」「じんつう」で洋上給油を実施しつつ、その後方で「とね」「しらゆき」の順で甲板散水・IRフレア発射を実施する。
本観艦式で初めて採用する展示項目。
〜ミサイル艇 航走〜
ミサイル艇「おおたか」「くまたか」の2隻で実施する。
観閲艦しらねの正横付近でそれぞれ1回旋回したのち、後方から観閲部隊と同付属部隊の間を追い越する。
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〜LCAC 航走〜
輸送艦「くにさき」搭載のLCAC2隻で実施する。
観閲部隊の横を通過したのち、後方から観閲部隊と付属部隊の間を追い越して行く。
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〜US−1 離着水〜
救難飛行艇US−1A2機が観閲部隊正横付近に着水し、引き続いて離水を実施する。
US−1Aは、波高3メートルでも離着水できる性能を有しているが、これは横風の場合ではない為、観閲部隊に平行する飛行ルートの関係から、風向きなどにより、航過のみとなる場合がある。
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〜P−3C爆弾投下〜
哨戒機P−3C2機が観閲部隊の横を低空で飛行しながら潜水艦攻撃用の爆弾を投下する。
〜IRフレア発射〜
SH−60Jが観閲部隊の横を飛行しながらIRフレアを発射する。
IRフレアはミサイル攻撃を受けた場合に自機を防護するために発射する赤外線用デコイ。
本観艦式で初めて採用する展示項目。
■満艦飾■
10.20(月)、10.23(木)、10.25(土)の、0800〜日没、実施される。
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■電灯艦飾■
10.20(月)、10.23(木)、10.25(土)の、1800〜2130、実施される。
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海上自衛隊の観艦式
自衛隊の観艦式は、現在3年に一度、自衛隊記念日行事の一環として、秋頃に実施されています。前回は、平成12年10月に相模湾で実施されました。観艦式では、陸海空3自衛隊の長である内閣総理大臣が観閲官として観閲艦に乗艦し、海上自衛隊の艦艇と航空機を観閲します。そして、実施期間中には、艦艇の一般公開や演奏会、電灯艦飾が行われます。
観艦式においては、通常移動方式(参加艦艇が観閲部隊と受閲部隊に分かれ、航行しながらすれ違い、観閲及び訓練展示を行う方式)がとられています。
海上自衛隊観艦式の歴史
海上自衛隊の観艦式が初めて実施されたのは、海上自衛隊が誕生して3年目の昭和32年10月2日でした。場所は東京湾の羽田沖、参加艦艇32隻、航空機49機でした。式は停泊方式で行われました。
第2回観艦式は、昭和35年11月2日、第3回観艦式は昭和36年11月2日に同じ場所で実施されています。この第3回観艦式に初めて移動方式の観艦式が実施されました。その後、観艦式は、博多湾や伊勢湾、佐世保沖など、場所を転々とし、また方式も移動であったり停泊であったりと、年により変わっています。また、昭和49年のオイル・ショック以降しばらく観艦式は中止されていましたが、昭和56年以降、現在のように、自衛隊記念日行事として3年に一度の観艦式を実施しています。
平成15年度 自衛隊観艦式 配付資料「防衛ホーム新聞」に著しい正誤が散見された為、正誤補足してみました。
詳しくは ⇒平成15年度 自衛隊観艦式 配付資料「防衛ホーム新聞」の正誤
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⇒ 観艦式の歴史
参考
新規作成日:2003年7月9日/最終更新日:2003年10月27日