大型船の大きさの呼び方
- ハンディサイズ Handy Size
1万8,000〜5万載貨重量トン(D/W)(28,000dwt〜33,000dwt)のばら積み船は「ハンディサイズ」と呼ばれる。
大きさが手頃で、世界のほとんどの港に入出港できる便利さからこの名がついており、世界のばら積み船船腹量の中でも最大の比重を占めている船型。
撤積船運賃指数として、バルチック海運指数 (不定期船運賃指数)にも採用されている。BHSI (Handysize Index)
ちなみに、2004-2005年度における用船料は、約12000-36000ドル/日である。
- スモールハンディ Small Handy
2万8,000載貨重量トン(D/W)
- MR Medium Range
2万5,000〜5万5,000載貨重量トン(D/W)
石油製品を輸送するプロダクトキャリアの呼び方。
- ハンディマックス Handy Max
5万5,000載貨重量トン(D/W)
- スーパーマックス Supramax
(45,000dwt〜55,000dwt)
撤積船運賃指数として、バルチック海運指数 (不定期船運賃指数)にも採用されている。BSI (Supramax index)
- LRT Large RangeT
5万5,000〜8万載貨重量トン(D/W)
石油製品を輸送するプロダクトキャリアの呼び方。
- パナマックス Panamax
パナマ運河を通航できる最大船型。
長さ900フィート(約274m)以内、幅106フィート(約32.31m)以内の船で、載貨重量トン(D/W)が概ね6万〜7万トン(70,000dwt〜75,000dwt)クラスの船を指す。
Panamax は、Panamaとmaximumの合成語。
タンカーに限らず、撤積船、鉱石船、コンテナ船などにも用いられる。
撤積船運賃指数として、バルチック海運指数 (不定期船運賃指数)にも採用されている。BPI (Panamax index)
ちなみに、2004-2005年度における用船料は、約15000-40000ドル/日である。
- LRU Large RangeU
8万〜16万載貨重量トン(D/W)
石油製品を輸送するプロダクトキャリアの呼び方。
- オーバーパナマックス
パナマ運河を通航できる最大船型を超えるもの。
タンカーに限らず、撤積船、鉱石船、コンテナ船などにも用いられる。
- アフラマックス
アフラとは、AVERAGE FREIGHT RATE ASSESSMENT の略で、1954年4月からロンドン・タンカーブローカー委員会が作成しているタンカーの運賃指数。
79.999載貨重量トン(D/W)型が「アフラマックス」と慣用的に呼ばれるようになり、現在では8〜12万載貨重量トン(D/W)型タンカーを広く「アフラマックス」と呼ぶようである。
タンカーのみに用いられる。
幅42m。
- ラージサイズ
15〜20万載貨重量トン(D/W)をラージサイズバルカーと呼ぶことがある。
- ケープサイズ Cape Size
ケープサイズバルカー
パナマ運河が通航できずに希望峰回りとなる10〜15万載貨重量トン(D/W)クラス(150,000〜170,000dwt)の大型ばら積み船は「ケープサイズ」と呼ばれる。
撤積船運賃指数として、バルチック海運指数 (不定期船運賃指数)にも採用されている。BCI (Cape index)
ちなみに、2004-2005年度における用船料は、約30000-70000ドル/日である。
- スエズマックス
タンカーの区分けとして、スエズ運河の満船通航が可能な15万D/Wクラスのタンカーを「スエズマックス」と呼ぶこともある。
アフラ AVERAGE FREIGHT RATE ASSESSMENT
1954年4月からロンドン・タンカーブローカー委員会が作成しているタンカーの運賃指数。
次に示す6船型より運賃が示される。
General Purpose:16,500〜24,999DWT
Medium:25,000〜44,999DWT
Large1:45,000〜79,999DWT
Large2:80,000〜159,999DWT
VLCC:160,000〜319,999DWT
ULCC:320,000DWT以上
参考
貨物船の種類
大型船の大きさの呼び方
商船の経済
船の値段
新規作成日:2006年7月4日/最終更新日:2008年11月24日