荷役
在来荷役
港に着いた船(在来型貨物船)からは、荷役会社の作業員によって貨物が埠頭におろされます。これを船内荷役といいます。
岸壁におろされた貨物はそこから野積地、上屋、倉庫などに運ばれます。この岸壁での作業を沿岸荷役といいます。
船内荷役は、主に船内で船のクレーンを使って貨物の積み降ろしを行います。船倉内での作業はチームワークが要求されるため、作業はギャングであたります。1ギャングは9〜23人以上で、貨物や船の荷役装置などによって人数が決められ、またフォークリフトが配備されます。普通、雑貨荷役では1ギャング17〜19人。内訳は組長1人、シグナルマン1〜2人、クレーンを操作するウインチマン1〜2人、船倉内の作業員13人、作業主任1人です。一方沿岸荷役は、港の陸区域での荷役を行います。船内荷役に関連して行われるので、ギャング数や貨物にあわせた人員配置が行われ、またフォークリフトや移動式クレーンなどの荷役機械が準備されます。貨物のはしけからの荷揚げと野積地や上屋への搬入も沿岸荷役の仕事です。貨物のコンテナ化の進展で、人力に頼る部分が大きいこうした荷役形態は少なくなりました。
クレーンを使って貨物を吊り上げる
木箱に入った貨物をを岸壁から船へ荷役する。コンテナ荷役に比べて作業員の数が多い。
はしけによる荷役
本船のクレーンを使って、はしけに貨物を積み降ろす。コンテナ船などの登場により経岸荷役が増加し、はしけの荷役は少なくなった。
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はしけ
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在来型貨物船
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デリッククレーン
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おがさわら丸 デリッククレーン
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木材運搬船
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RO/RO荷役
埠頭で、トラック、トレーラー等を搭載したり、フォークリフトなどを使って積み降ろし、移動します。作業は荷役会社が行います。
トレーラー
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RO/RO船
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コンテナ荷役
コンテナターミナルという専用埠頭で、専用荷役機械を使ってコンテナ船から同一サイズのコンテナを積み降ろし、移動します。作業は荷役会社が行います・作業員の1チーム(ギャングまたはロといいます)は、ガントリークレーンのオペレーター2人(1台に2人)、デッキマン1人、デッキ積みコンテナの荷崩れ防止の固縛作業をするラッシャー5〜6人、それに1船の荷役を監督するフォアマン(班長)1人。計9〜10人で、在来船荷役の約半分の人数です。
作業はコンテナを船に揚げ積みするガントリークレーン、ヤード内のコンテナを移動させるストラドルキャリア、コンテナを積み重ねて整理するトランステナーなどの大型荷役機械が使われます。
機械の操作にはライセンスが必要です。こうした作業はターミナル全体が見渡せるコントロールセンターがコンピュータ管理し、積付計画に基づいて各荷役機械のオぺレーターに指示しています。大型機械やコンピュータを利用するコンテナ荷役は、在来船荷役に比べて、作業能率は1時間あたりおよそ30〜50倍といわれています。
※貨物を積んだり降ろしたりして所定の場所におくことを荷役といいます。
コンテナ船
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大型コンテナ船レジナ・マ一スクでは、コンテナを6000個(20フィ一ト換算)積載できる。コンテナ船は大型化が進んでいる。
コンテナは、20フィートタイプと、40フィートタイプがほとんどですが、10フィートタイプ、35フィートタイプのものもあります。
また、たんなる箱から、冷凍、冷蔵、油タンクなど、各種のものがあります。
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コンテナターミナル
岸壁の荷役機械がガントリークレーン。
細長い機械がストラドルキャリア。
その下にはトレーラーがくる。
コンテナターミナルの主役は大型荷役機械。人の姿はちらほら。
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陸上ガントリークレーン
コンテナの積み降ろしをする大型荷役機械。その形から「港のキリン」とも呼ばれている。
地上約30メートルの高さからガントリークレーンを操作する。
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船上ガントリークレーン
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卜ランスファークレーン
ヤード内のコンテナを移動するときに使われるクレーンです。
このクレーンを用いると、コンテナをヤード内に3〜4個まで積み上げることができます。
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ス卜ラドルキヤリア
ヤード内のコンテナを移動・整理するときに用います。
ストラドルキヤリアは比較的小回りがききコンテナを2〜3段まで積み上げる事が出来ます。
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コンテナトレーラー
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フォークリフト
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穀物荷役
穀物などの粒状貨物を、パイプにより荷役する。
液体荷役
油や液化ガスなどの液体を、パイプにより荷役する。
高架桟橋
石炭荷役のために、北海道炭礦鉄道(後の鉄道院手宮線)の桟橋駅/貨物駅の先に手宮高架桟橋が設置されていた。
埠頭岸壁上に、高架鉄道線を設置し、併設されたシューターによって、貨物船に搭載する。
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重量物荷役
重量物運搬船
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重量物運搬船
・ロールオン/オフ RO/RO
船尾に設けたランプを使用し、大型貨物を積み込み降ろしする。
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・フロートオン/オフ FO/FO
半潜水状態にて作業船等の船舶、沈埋函等の浮体を積み込む。
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・フォークオン/オフ
船尾に設けられたフォークとアウトリガーを使用して、船体自重で甲板上に設けたレールの上を引き込み、積み込むことができる。
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クレーン船
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新規作成日:2010年2月9日/最終更新日:2016年4月14日