艦船写真の写し方(観艦式・観閲式・展示訓練)
観艦式・観閲式・展示訓練
海上自衛隊においては、自衛隊観艦式や、展示訓練が行われている。
海上保安庁においては、海上保安庁観閲式が行われている。
これら観艦式・観閲式においては、多数の艦船が、並らんで航行する。
航行する艦船を、一度に撮影できる、絶好の機会である。
展示訓練では、日頃見られない、空砲などが見られる。
忘れてならないのが、入出港時である。岸壁との入出港作業、隣の艦船の入出港する姿や、航行する付近の港湾内の他の艦船等も捨て難い。
艦船集結
参加部隊は、あらかじめ集結し、事前調整を行う。
従って、この集結の段階から、入港、停泊中の撮影が可能となる。
訓練入出港
参加部隊は、事前に訓練を行う。
従って、入出港の撮影が可能となる。
一般公開
参加部隊は、停泊中に一般公開を行うことがある。
遠方から来た艦船を見る絶好の機会である。
満艦飾・電灯艦飾
参加部隊は、停泊中に満艦飾や電灯艦飾を行うことがある。
このとき、個別の撮影もよいが、その港特有の情景を探すのも面白い。
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乗艦
参加部隊に乗艦できれば、まずは陣地確保となる。
艦橋の上に上がれればよく見渡せるような気にはなるが、人がひしめき、意外と前方以外の視野は狭い。
艦首艦尾の甲板は、出港作業が終わるまで閉鎖されているが、洋上に出ると開放される。
ただ、波をかぶる場合があるので注意しよう。
高いところがよいか、低いところがよいかは好みの問題だ。
⇒ 艦船写真の写し方(各種の比較)
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出港
陣地確保も大事だが、港を出るときは周辺の艦船が日ごろ見られない位置から眺められる事も忘れてはいけない。
また、航行時には前後に部隊が並ぶのもこの機会をおいてほかにはない。
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観閲
遠方より単縦陣の艦船が見えてくる。
いよいよ観閲の始まりだ。
参加部隊は、事前に配られたパンフレットによってわかるわけで、フィルムの割り当ては重要なポイントだ。
艦艇の部隊は、いくつかのグループに分かれているため、途中でフィルム交換ができなくもない。
1隻1枚で全艦1本で押さえるか、どこで交換するか、複数のカメラで分担するかは大事なポイントだ。
また、艦船に続いて航空機が現れる。
乗艦場所によっては、目の前の船と、上空の飛行機が重なる場合もあるから注意しなければならない。
個別の艦船を写すのに適してはいるが、複数の艦船が一同に会している点も活用したい。
良く「観閲艦に乗れなければろくなものが見れない」と考えている人がいるが、観閲艦に乗ってしまうと、観閲官の赤白天幕は写せないものだ。
それぞれの乗艦位置ならではのポイントを活用しよう。
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反転
一般に、部隊は反転し、次に備える。
この際、前後を航行していた艦船は、回頭するために位置が変る。
撮影には絶好のタイミングだ。
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訓練展示
一般に、部隊は訓練展示を行う。
海上自衛隊なら、空砲、ヘリの発艦、高速艇の航行、航空機などである。
海上保安庁なら、救難消火活動、不審船の追跡などである。
項目は、事前に配られたパンフレットによってわかるわけで、重要なポイントだ。
尚、艦内アナウンスも行われるのだが、ステージショーのような実況ではなく、台本に従った案内なので、しばし現場とかみ合わないこともある。
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帰路
部隊は陣形を変えて帰路に着く。このシーンも欠かせない。
海上保安庁観閲式の場合、小型船艇が追い抜きのパフォーマンスを見せる。
艦上では、武器の操法展示や、乗員による手旗、ラッパなどのデモが行われる。
音楽隊が乗っていれば、演奏も行われる。艦艇の上での行進曲「軍艦」は最高だ。
比較的時間があるので、艦内を見て回るのもよいだろう。
艦橋や機関制御室など、実際の活動状況を見れるのは航行中ならではである。
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入港
港に入るときは周辺の艦船が日ごろ見られない位置から眺められる事も忘れてはいけない。
また、後続艦船の入港作業も見られる。
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参考
艦船写真の写し方(各種の比較)
艦船写真の写し方(入港時)
艦船写真の写し方(橋上撮影)
艦船写真の写し方(夜景撮影)
艦船写真の写し方(艦内撮影)
平成9年度自衛隊観艦式写真集
940521-22 海上保安庁 観閲式 94 写真集
980425-26 海上保安庁 観閲式 98 写真集
新規作成日:2004年2月2日/最終更新日:2004年2月2日