Nikon Capture 4(4.1.x)
デジタル写真処理用に導入しました。
ニコンデジカメのRAWデータ処理に最大限の能力を発揮するものですが、一般のJpegデータに対しても、相当の補正機能を有しています。
Nikon Capture 4 では、以下のような機能がある。
- 追加RAW調整
※ニコンデジタル一眼レフカメラで撮影したNEFファイル(RAWデータ)のみ可能
・露出補正(-2EV 〜 +2EV)
撮影時の状態を0EVとして、擬似的に前後に2EV補正できるものである。
この機能は、撮影結果に対する微調整のほか、撮影現場において、「撮像感度を上げたくない、シャッター速度を稼ぎたい」などという場合に有効で、撮影時点で-2EVの露出補正を掛けても、この機能により、想定値に戻せるのである。
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左から、-2EV、-1EV、+0EV、+1EV、+2EV。
下はそのヒストグラム。
-2.0 |
-1.0 |
0.0 |
+1.0 |
+2.0 |
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この例は、カラーチャート(Photo Print)をD100で撮影し、w(ホワイト)g(グレー)b(ブラック)をヒストグラム上で矯正した物を、Nikon Capture 4 で処理したもの。
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-2.0 |
-1.0 |
0.0 |
+1.0 |
+2.0 |
-2.0 |
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-1.0 |
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0.0 |
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+1.0 |
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+2.0 |
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この例は、D70で撮影した物を、Nikon Capture 4 で処理したもの。
縦軸が撮影時の露出補正、横軸がNikon Capture 4による補正。
暗く写したものをプラス補正するのは効果的だが、白飛びしてしまったものをマイナス補正するのはやはり限界がある。
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元の画像と、ヒストグラム表示。追加RAW調整(露出補正+2.0)処理後の画像と、ヒストグラム表示。
RAWで撮影していたためできる芸当だが、もともと明るくないときに、誤って1/125などというシャッター速度で撮影したため、真っ暗になってしまったが、画像はかなり荒れるものの、資料写真としては十分である。
・輪郭強調(しない、弱、やや弱、ノーマル、やや強、強)
この例は、Nikon Capture 4 で処理したものではなく、デジカメ(D100)で各設定値で撮影したものだが、同様なバリエーションが扱える。
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この例は、Nikon Capture 4 で処理したもので、デジカメ(D100)の各設定値より細かい、やや弱、やや強のバリエーションも扱える。
元の画像と、輪郭強調後のアップ各、しない、弱、やや弱、ノーマル、やや強、強。
・階調補正(コントラストLow、ノーマル、コントラストHight、ユーザーカスタム)
コントラストやや弱め、コントラストやや強めも追加された。(Nikon Capture Ver.4.1.0で追加された機能)
この例は、Nikon Capture 4 で処理したものではなく、デジカメ(D100)で各設定値で撮影したものだが、同様なバリエーションが扱える。
AUTO |
NORMAL |
LOW |
HIGH |
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この例は、カラーチャート(Photo Print)をD100で撮影し、w(ホワイト)g(グレー)b(ブラック)をヒストグラム上で矯正した物を、Nikon Capture 4 で処理したもの。
・カラー設定(モードT(sRGB)、モードU(Adobe RGB)、モードV(sRGB))
モードTa(sRGB)、モードVa(sRGB)も追加された。(Nikon Capture Ver.4.1.0で追加された機能)
モードTa(sRGB)は人肌重視、モードVa(sRGB)は青空の抜けが良くなるらしい。
この例は、Nikon Capture 4 で処理したものではなく、デジカメ(D100)で各設定値で撮影したものだが、同様なバリエーションが扱える。
モードT(sRGB) |
モードU(Adobe RGB) |
モードV(sRGB) |
モードTa(sRGB) |
モードVa(sRGB) |
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この例は、カラーチャート(Photo Print)をD100で撮影し、w(ホワイト)g(グレー)b(ブラック)をヒストグラム上で矯正した物を、Nikon Capture 4 で処理したもの。
・色合い調整(-9 〜 +9)
この例は、Nikon Capture 4 で処理したものではなく、デジカメ(D100)で各設定値で撮影したものだが、同様なバリエーションが扱える。
-9° |
-6° |
-3° |
0° |
+3° |
+6° |
+9° |
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この例は、カラーチャート(Photo Print)をD100で撮影し、w(ホワイト)g(グレー)b(ブラック)をヒストグラム上で矯正した物を、Nikon Capture 4 で処理したもの。
・彩度設定
弱め、ノーマル、強めの設定が出来る。(Nikon Capture Ver.4.1.0で追加された機能)
当初の「彩度補正(0 〜 +9)」に比べて機能ダウンのようだが、細かい調整は、LCH エディタ機能によって可能である。
・彩度補正(0 〜 +9)
ハイライト側とシャドウ側の彩度を下げることができ、特に色飽和部分の階調再現が可能。
(Nikon Capture Ver.4.1.0で廃止された機能)
0 |
1 |
2 |
3 |
4(元画像) |
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5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
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この例は、カラーチャート(Photo Print)をD100で撮影し、w(ホワイト)g(グレー)b(ブラック)をヒストグラム上で矯正した物を、Nikon Capture 4 で処理したもの。
- ホワイトバランス調整
※ニコンデジタル一眼レフカメラで撮影したNEFファイル(RAWデータ)のみ
・色温度設定
・グレー点の設定
電球 |
蛍光燈 |
晴天 |
スピードライト |
曇天 |
晴天日影 |
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この例は、Nikon Capture 4 で処理したものではなく、デジカメ(D100)で各設定値で撮影したものだが、同様なバリエーションが扱える。
また、色温度など、微調整も可能である。
A |
電球 |
蛍光燈(白色) |
晴天 |
スピードライト |
曇天 |
晴天日影 |
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この例は、デジカメ(D70)で撮影し、Nikon Capture 4 で処理したもの。
A |
電球 |
蛍光燈 |
晴天 |
スピードライト |
曇天 |
晴天日影 |
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この例は、カラーチャート(Photo Print)をD100で撮影し、w(ホワイト)g(グレー)b(ブラック)をヒストグラム上で矯正した物を、Nikon Capture 4 で処理したもの。
- トーンカーブ
RGBと、赤、緑、青の各チャンネルごとにトーンカーブの調整ができる。
トーンカーブとは、0は0(黒点)、128は128(グレー点)、256は256(白点)で入出力する連続した変換線を修正して、入力値に対して係数を加えて出力するものである。
弦が接するほど強力に行うと、黒つぶれや白とびが強くなるので注意が必要。
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⇒
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元の画像と、ヒストグラム表示、トーンカーブ修正値。トーンカーブ処理後の画像と、ヒストグラム表示。
黒点からグレー点の部分を入力値よりも明るく出力するようにしている。
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⇒
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元の画像と、ヒストグラム表示、トーンカーブ修正値。トーンカーブ処理後の画像と、ヒストグラム表示。
日没直後で完全逆光の黒く沈んだシルエット状態を見事回復。
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⇒
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元の画像と、ヒストグラム(青)表示、トーンカーブ修正値(青)。トーンカーブ処理後の画像と、ヒストグラム(青)表示。
青空の抜けを良くするようにしている。
- ヒストグラム
ヒストグラムを表示しながらの仕上げ作業が可能。
また、黒点(0)、グレー(128)、白点(256)の位置を変動することにより、コントラストをはっきりさせることができる。
黒点(0)、白点(256)の変更を強力に行うと、黒つぶれや白とびが強くなるので注意が必要。
グレー(128)のみを変動させる場合は、黒つぶれや白とびがあまり発生しないまま明るさの調整が行える。
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元の画像と、ヒストグラム表示
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元の画像と、ヒストグラム表示、ヒストグラム修正値。ヒストグラム処理後の画像と、ヒストグラム表示。
日没直後で完全逆光の黒く沈んだシルエット状態を見事回復。
この例では、グレー点を暗側にスライドすることにより、相対的に暗側を明るくすることを狙ったもので、結果的にトーンカーブが連動する。また、コントラストを補うため、暗側を引き締めてみた。
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元の画像と、ヒストグラム表示、ヒストグラム修正値。修正後の画像と、そのヒストグラム表示。
黒点を移動させたことにより、引き締まったメリハリのついた写真となった。
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⇒
元の画像と、ヒストグラム表示、ヒストグラム修正値。修正後の画像と、そのヒストグラム表示、Adobe Photoshop5.0LEのヒストグラム表示。
単純にヒストグラムの幅よせをするとトーンジャンプが起こるが、綺麗に補間してくれている。
尚、この画像は、原版ではなく縮小画像で試験しているため、Adobe Photoshop5.0LEに比べ輪郭部にノイズが発生している。
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⇒
Adobe Photoshop5.0LEによる、元の画像と、ヒストグラム表示、ヒストグラム修正値。修正後の画像と、そのヒストグラム表示。
ヒストグラムの歯抜け(トーンジャンプ)が起っている。トーンジャンプ、すなわち、階調の連続性が失われるということである。
尚、この画像は、原版ではなく縮小画像で試験しているが、Adobe Photoshop5.0LEの場合、輪郭部にノイズが発生していないのはさすがである。
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⇒
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元の画像と、ヒストグラム表示、白とび表示、ヒストグラム修正値。修正後の画像と、そのヒストグラム表示、白とび表示。
白点を移動させたことにより、黒くつぶれた部分が明るくなったが、代償として白とびが増えてしまっている。
- 自動コントラスト
ソフト側がヒストグラムを解析し、画像の最も明るい階調域と、最も暗い階調域にある、一定数の画素を、階調域から除外して、黒点/白点を設定し、コントラストを高める。
階調域から除外する画素の割合は、規定値は0.5%だが、環境設定ダイアログにより、黒点側、白点側個別に、0.01%〜9.99%の間で変更することが出来る。
この値を大きくすると、コントラストが強くなるが、その分、黒点側/白点側の階調は飛ばされてゆく。
元画像 |
0.01% |
0.1% |
0.5% |
0.9% |
3% |
7% |
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- 白とび部分の表示
逆光撮影などで生じた白とび部分を、簡単に表示可能。ヒストグラム表示と異なり、白とび部分が一目でわかるため、調整作業の効率が大きくアップ。
黒く表示されているところはまったく問題がないところ。真っ白なところが白とびとなっているところ。赤、青、緑、イエロー、マゼンタ、シアンで表示されている部分は、それぞれの色が飛んでいることを示している。
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元の画像と、白とび部分の表示、ヒストグラム表示
照明で白く飛んでいるように見える部分も、案外救済の余地があるということである。
- 黒つぶれ部分の表示
スピードライトの光量不足などで生じた黒つぶれ部分を、一目でわかるよう表示。Digital DEEや他の調整作業の指針となる情報を提供する。
白く表示されているところはまったく問題がないところ。真っ黒なところが黒つぶれとなっているところ。赤、青、緑、イエロー、マゼンタ、シアンで表示されている部分は、それぞれの色がつぶれていることを示している。
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元の画像と、黒つぶれ部分の表示、ヒストグラム表示
夜景の背景も実は真っ暗ではなく、修正の余地を残しているということである。
- 4点モニタポイント
画像の任意のポイント、4カ所までのRGB、輝度データを同時にモニタ可能。
微妙な色の差を見比べることができ、スムーズな調整作業をサポートしてくれる。
- アンシャープマスク
画像全体の輪郭が強調でき、くっきりとした画像になる。RGB、赤、緑、青、イエロー、マゼンタ、シアンのチャンネル単位で設定できる。
基本的には、アンシャープマスク、シャープネス、輪郭強調とも、輪郭部分のメリハリをつけるものだが、輪郭強調の場合は、画像全体を一律に判定するが、こちらはしきい値などにより、細かい判定基準を設定できる。
・「適用量」は、輪郭と検出された部分(周囲のピクセルと色の差の大きい部分)にどの程度コントラストをつけるかを1〜100%の間で調整する。
印刷に使用する画像では、画面に表示された見た目より強めに設定する。ただし元画像に「細い線」が広い面積で含まれていると、それらがギザギザの線に印刷されてしまうので、その場合には設定値を小さく抑える。
・「半径」は、その輪郭の太さを設定する。数値が大きい程、輪郭が太くなりる。
ホームページ用の画像では0.3程度、印刷用では1〜1.5程度が良いようだ。
・「しきい値」は、どの程度周囲との色差があったら輪郭として検出するかを、0〜255の数値で設定する。数値が小さい程、微妙な色差の部分も輪郭として認識されるようになる。
色の差が少ない空、海、人の肌色などが多く含まれる画像では、 画像が荒れて、かえって見にくくなる場合があるので注意。その場合には、「半径」の2倍程度に設定しする。ただし、「半径」が1.0以下の場合は「しきい値」は「0」にする。
人肌の場合、「適用量」30%、あたりが髪の毛がざらつかない程度らしい。
金属など硬質なものの場合、「適用量」80%、と強めがよいらしい。
- カラーバランス
画像全体の明るさ、コントラスト、カラーバランス(赤、緑、青)を、−100から+100までの範囲で個別調整できる。
以下、各モードを、−100、−50、0、+50、+100、としたものである。
上段に各画像、下段に各画像のヒストグラムを示している。
明るさ
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ヒストグラムが、暗〜明にシフトしているのがわかる。
コントラスト
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ヒストグラムが、集約(明暗差小)〜拡散(明暗差大)にシフトしているのがわかる。
明暗差が小さい=眠い写真となってゆく。また、極度に明暗差を大きくすると、けばけばした感じとなってしまう。
赤
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ヒストグラムは、RGBを示しているが、当然単独のチャネルのみの明るさを調整している。
R、G、B各チャネルの値を同時に同じ値に変更するということは、明るさで調整するのと同じである。
緑
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ヒストグラムは、RGBを示しているが、当然単独のチャネルのみの明るさを調整している。
R、G、B各チャネルの値を同時に同じ値に変更するということは、明るさで調整するのと同じである。
青
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ヒストグラムは、RGBを示しているが、当然単独のチャネルのみの明るさを調整している。
R、G、B各チャネルの値を同時に同じ値に変更するということは、明るさで調整するのと同じである。
- ヴィネットコントロール
レンズ周辺光量を調整することができる。特に開放絞り側で撮影した画像に効果的。
※ニコンデジタル一眼レフカメラで撮影したNEFファイル(RAWデータ)のみ
- Digital DEE(Dynamic Exposure Extender)
※ニコンデジタル一眼レフカメラで撮影したファイル(RAW,TIFF,Jpeg)のみの可能性あり。
スピードライトの光量不足などによる黒つぶれ気味の画像、逆光などによる白とび気味の画像を、全体の画像から解析しコントラストの調整をできる。
通常の調整では、画像全体が明るくなどの調整となるのだが、暗い部分のみを明るくなどの芸当ができる。
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⇒
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元の画像と、ヒストグラム表示、黒つぶれ表示。Digital DEE処理後の画像と、ヒストグラム表示、Digital DEE処理事の設定値。
手前の明るい部分を飛ばすことなく、奧の暗い部分を明るくすることができる。
真っ黒の暗闇が補正できるのではなく、ヒストグラムの黒点(0)から、わずかながらも黒つぶれしていないという点がポイントである。
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⇒
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⇒
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元の画像と、ヒストグラム表示。Digital DEE処理後の画像と、ヒストグラム表示、Digital DEE処理事の設定値。ヒストグラム修正後の画像と、ヒストグラム修正値。
日没直後で完全逆光の黒く沈んだシルエット状態を見事回復。ただ、やはり眠さがでるので、ヒストグラムの黒点(0)を移動させてみた。
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元の画像と、ヒストグラム表示。Digital DEE処理後の画像と、ヒストグラム表示、Digital DEE処理事の設定値。
強力な光源を飛ばさないようにする代償として黒く沈んだシルエット状態を見事回復。
- LCH エディタ機能
画像の明度、彩度、色相を個別に調整できる。
(Nikon Capture Ver.4.1.0で追加された機能)
・明度
トーンカーブとヒストグラムを処理できる。
前掲のトーンカーブとヒストグラムは、RGBまたは、R、G、B、個別のチャンネルで処理するが、ここでは明度のみを調整する。
同様に、自動コントラストの処理も可能。
・彩度
彩度を下げるとモノトーンに近づく。上げすぎるとケバケバした感じになってしまう。
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-100 |
-50 |
0.0 |
+50 |
+100 |
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この例は、カラーチャート(Photo Print)をD100で撮影し、w(ホワイト)g(グレー)b(ブラック)をヒストグラム上で矯正した物を、Nikon Capture 4 で処理したもの。
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この例は、カラーチャート(Photo Print)をD100で撮影し、w(ホワイト)g(グレー)b(ブラック)をヒストグラム上で矯正した物を、Nikon Capture 4 で処理したもの。
赤の彩度を落とし、青系をあげている。
・色相
極端にずらすと色調が狂うだけだが、うまく調整すれば鮮やかさが増す。
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-180° |
-120° |
-60° |
0.0 |
+60° |
+120° |
+180° |
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この例は、カラーチャート(Photo Print)をD100で撮影し、w(ホワイト)g(グレー)b(ブラック)をヒストグラム上で矯正した物を、Nikon Capture 4 で処理したもの。
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⇒
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この例は、カラーチャート(Photo Print)をD100で撮影し、w(ホワイト)g(グレー)b(ブラック)をヒストグラム上で矯正した物を、Nikon Capture 4 で処理したもの。
赤系を落とし、青系をあげている。
- カラーブースタ機能
撮影画像の対象 (人物または風景) に応じて、彩度を調整できる。
(Nikon Capture Ver.4.1.0で追加された機能)
彩度を強調する機能。
「人物」では、人肌系の色を保存したまま、背景などを鮮やかにする。
「風景」では、全体的に鮮やかにする。
- |
0 |
20 |
50 |
75 |
100 |
人物 |
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風景 |
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この例は、カラーチャート(Photo Print)をD100で撮影し、w(ホワイト)g(グレー)b(ブラック)をヒストグラム上で矯正した物を、Nikon Capture 4 で処理したもの。
- ノイズリダクション(カラーノイズ、エッジノイズ)
デジタル画像特有のカラーノイズを低減する「カラーノイズリダクション」、輪郭部に生じたノイズを低減したり、輪郭を鮮明にする「エッジノイズリダクション」が可能。
⇒
元の画像と、その部分拡大。エッジノイズリダクション処理後の画像と、その部分拡大。
別の処理で発生した輪郭のにノイズを、エッジノイズリダクションにより若干低減している。
- 色モアレリダクション機能
色モアレを低減する。
(Nikon Capture Ver.4.1.0で追加された機能)
※ニコンデジタル一眼レフカメラで撮影したNEFファイル(RAWデータ)のみ
- イメージ ダスト オフ
画像に写り込んだローパスフィルターに付着したゴミやほこりの影響を、同じカメラで撮影したイメージダストオフデータを使用して軽減することができる。
実際の処理は、対象写真と、イメージダストオフデータの、情報差によるものである。
従って、対象写真に付着している状態と、埃の状態は同一が望ましく、ましてや清掃後のものでは意味がない。
※CPUレンズと次のカメラの組み合わせで撮影したNEFファイル(RAWデータ)のみ
イメージダストオフ用データの撮影について、説明書がわかりづらいとか、巷のガイドブックに間違った記載があるようだが…。
・D100の場合でのイメージダストオフ用データの撮影例
ASA200、RAW、絞り優先 Aモード、絞りf22 (Nikon 80-200ED F2.8の場合)、フォーカスをマニュアルで、無限遠、ズームなので望遠(200mm)側、レンズから10センチ離したカレンダーの裏を撮影。手持ちで2.5秒だったが、ぶれても良いという説明を信じた。
写したデータは、今回はニコントランスファでパソコンへ送ったが、普通の写真データ同様に、パソコンにコピーしておけばよいようです。
・イメージダストオフ用データの使用例
Nikon Capture4を起動して、処理対象の写真を開く。
イメージダストオフのメニューから、イメージダストオフ用のデータを指定する。
イメージダストオフデータの取り込みというのは「単なるコピー格納と、使用時の指定」であって、事前段階での「取り込み」ということとは違うかもしない。
また、撮影データが指定外だと、無視されるようで、他の写真データを混ぜてあっても、一覧には出てこず、また、更新したRAWデータも無視されたようだ。
イメージダストオフデータ
- クロップエリア外のマスキング
選択エリアだけに対して画像調整を加えたり、切り抜くことができます。NEF形式で保存すれば、オリジナルデータが残るため、たとえ切り抜き操作が終了した後でも、元データから作業可能。
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- ナビゲータ
原寸や拡大表示などにすると、どこを今表示しているのかわからなくなるが、この表示により位置と範囲がわかる。
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- フィッシュアイレンズ画像変換
AF DX フィッシュアイ ニッコール ED10.5mm F2.8Gで撮影した画像を、超広角レンズ撮影に近い形に修正。垂直ライン基準、水平ライン基準、2つの方法が選べる。
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各段、元画像、垂直ライン基準、水平ライン基準。
- 画像サイズ
拡大補間も対応していて、一般のソフトより綺麗にできる。
6Mピクセル(3008 x 2000)を100%とすれば、200%は24Mピクセル(6016 x 4000),400%は96Mピクセル(12032 x 8000),800%は384Mピクセル(24062 x 16000)となる。
尚、拡大は200%までで、RAWデータの場合NEFファイルに元情報を維持したまま処理されるので、200%の拡大が上限となる。従って、更なる拡大を行う場合は、一旦Jpeg等に変換して、NEFファイルの元情報をはずしてから行うことになる。
ちなみに、RAWデータで約4700KB、Jpeg(6Mピクセル)で約1700KBのデータが、200%(24Mピクセル)で約4500KB、400%(96Mピクセル)で約11700KBである。
D1Xの場合は、10Mピクセル(4,016×2,616画素)出力にも対応している。
D1Xの場合の10Mピクセル(4016×2616画素)出力対応は、CCDの素子換算(4024×1324画素)で縦方向のみを出力画像上で200%としているものなので、通常の拡大よりも横方向の補間部分がないのだが、補間のアルゴリズムは同様である。
また、D1Xの場合CCD素子は4024×1324であり、6Mピクセル(3008 x 2000)出力段階で、既に変換処理が行われているわけで、D100の6Mピクセル(3008 x 2000)を150%拡大したものと、大差ないものと思われる。
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原版写真。以下、部分拡大で、左から100%,200%,400%,800%
縮小写真ではわかりづらいが、Microsoft PhotoEditorでは、200%ですでにモザイクとなっている。Adobe Photoshop5.0LEも、200%から輪郭の甘さが出始めている。
拡大ということはプリントの大伸ばしと同じことで、フィルムでも元の粒子以上の精度は出すことができないで、デジタルデータ特有のモザイク状にならずに拡大できることは素晴らしい。
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Adobe Photoshop5.0LE による拡大。
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Microsoft PhotoEditor による拡大。
- 画像調整値
画像調整値を保存、他の画像への適用やバッチ処理での利用が可能。
- カメラコントロール機能
Nikon Capture 4 には、カメラをパソコンでコントロールする、「カメラコントロール」機能がある。
基本的には、スタジオ撮影などでの機能だが、カメラの各種設定なども可能である。
⇒Nikon Capture Camera Control
- バッチ処理機能
あらかじめ設定した編集内容を、指定フォルダ内の全画像データに対して、一括して適用することができる。
これは、単にRAWデータをJpeg等に一括出力する場合でも活用できる。
また、カメラコントロール使用時に、撮影と同時にその画像に連番ファイル名を振る、各種設定を施したファイルを自動保存する、撮影間隔を設定して連続撮影するなど、高度な応用が可能。
- 非同期保存機能
保存処理開始後、同一画像を独立して調整できる。
(Nikon Capture Ver.4.1.0で追加された機能)
- マルチイメージウインドウ
フォルダ内の画像を一覧表示してくれる。
(Nikon Capture Ver.4.1.0で追加された機能)
- メインウインドウ
- ツールパレット1
- ツールパレット2
- クイックツール
- Nikon Capture Ver.4.1.0
2004.3.8 Nikon Capture 4 は、D70発売に伴いバージョンアップされ、既存ユーザ向けに、Nikon Capture Ver.4.1.0 Windows JP アップデータソフト「nc410jw.exe ( 20,576,368 bytes )」がリリースされた。
⇒Nikon Capture Ver.4.1.0 (Windows) アップデータソフト http://www.nikon-image.com/jpn/ei_cs/swdown/nc410jw.htm
また、RAWデータの場合、撮影時の情報は直接変更されていないので、いつでも何度でも、原版からの修正が可能である。
元データがJpegなどの場合も、NEFファイルとして格納すれば、元データ当初の状態から劣化することはない。
もっともこれは、原版を別に保管してあれば特にどのように壊しても問題がないことではあるが。
注意
掲載写真は(縞状の)色むらが激しい部分が有るが、サイズ縮少により発生しているもので、原版ではこのような事は有りません。
⇒ネガフィルムの性質とスキャンの仕組み
⇒デジカメ(D100)試行結果
⇒デジカメ(D100)RAW
⇒Nikon Capture 4
⇒Nikon Capture 4(4.1.x)
⇒Nikon Capture Camera Control
⇒デジタル写真の品質
⇒画像の補正
⇒艦船写真の写し方(画像処理)
なお、Nikon Capture 4 の使用解説は、デジタルカメラマガジン2003年11月号別冊付録「Nikon Capture 4 活用ハンドブック」に詳細が解説されている。
新規作成日:2004年1月3日/最終更新日:2004年10月28日