2007.12.14 護衛艦しらね火災

Dsc_3402.

私的には発生も、話題にもなって欲しくない事案ですが。。。

詳細は今後の調査を待つとして。。。

2007.12.14 深夜(10:20?) 横須賀港の海上自衛隊横須賀基地桟橋に停泊中の護衛艦 しらね で火災が発生しました。
火元はCIC(戦闘指揮所)のようです。
ここには、艦に装備している全ての武器を管制するための電子機器が並んでいます。

ざっくりした責任の所在は。
機器そのものに問題があったのか。 --> 電機メーカー
機器の設置工事に問題があったのか。 --> 造船所
機器の運用管理に問題があったのか。 --> 海上自衛隊

本艦を建造したのはIHI東京工場ですが、既に建造して20年を経過しているので、建造所はあまり関係ないでしょう。
が、昨年、電子装備を大幅に更新する工事をIHI-MU(IHIマリンユナイテッド)横浜工場で行っています。


既に幾つか報道されてはいますが・・・
防衛機密に絡む要素もあり、自衛隊の発表が完全とはいえない部分もある。
発表を受けた報道が、その内容を十分に理解して伝えられない要素も多々ある。
CICを中央指揮所などと表記するレベルである。。。




2008.1.4 毎日新聞では「防衛省:火災の「しらね」除籍方針 修理に2年200億円で断念」との報道があった。
が、産経新聞の報道では100億円からであった。
今のDDは800億円くらいで、船体、機関が半分なので、機器兵器関係が約400億。
航海艦橋と、CICの機器以外の武器本体等は関係ないので、200億円は超えないんじゃないかと思うので、かかっても150億円前後か。。。
もう守屋君がマージン取らないわけだし。
直前の大掛かりな改装工事のコスト分はもっかい必要でしょうが。。。
工事期間は一年程度でも、搭載機器特注だから、積めるまでにも時間かかるし。
造船所も、船舶需要に忙しいので、あんまりかまっていられないから順番待ち。。。
まずは予算化が年度あけでしょうし。
その意味では、予算つけやすい時期ではあります。

簡単に除籍って言っても、、、
新DDHの三隻目就役まで、一個群欠隻ってわけにも。。。
このときのために、DDに二機積める様になっているとも。
ホントは、はるな以降のリタイアを二年程度ずつ遅らせれば大して問題はないんですがね。
「はるな」が古いって騒ぐ人いますが、「ひえい」も中身変わりませんし。
マニアライクにいえば、DDHはヘリが使えればいい訳で、ちょうど外した「たちかぜ」のCICの機器持ってけば、そこそこ使えます。 (除籍の段階で、既に壊しちゃったかもしれませんね。)
ま、一年あけてまで「しらせ」をきっちりリタイアさせてますからねぇ。。。
どうなることやら。
逆に、こういうケースを想定して、今後は除籍艦の装備品の陸揚げ保存てのもあるかもしれません。


2007.1.10の産経新聞の報道では、「はるな」の設備転用する方向で検討を始めたとのこと。
この場合の予算は数十億円で、かなり現実味を帯びてくる。
ただ、「はるな」の除籍までの期間は、「しらね」にとってはただの待機期間になってしまう。


2008.2.20 事故原因が解明されたようだ。
が、なんと、持ち込み禁止の保温庫が原因とか。
CIC内は飲食はいいのか?
あまりのお粗末さに言葉がない。

が、最終報告としては、特定には至らなかった模様。




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新規作成日:2007年12月16日/最終更新日:2008年2月21日