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「え!」
「この本に書いてあるんですけど」
鬼門關外莫道遠、五十三驛是皇州、といえる山谷が詩に據て、東海道を五十三次と定めらるよしを聞けり。予此の街道に筆をはせて膝栗毛の書を著す。 元来野飼の邪々馬といえども、人喰馬にも相口の版元太鼓をうって賣弘たる故、祥に乗手ありて、編數を累ね、通し馬となり、京大阪および藝州宮嶋までの長丁場を歴て、歸がけの駄賃に、今年續五篇、岐蘇路にいたる。弥次郎兵衛喜多八の称 、異國の龍馬にひとしく、千里の外に轟たれば、渠等が出所を問う人有、依て今その起る所を著し、東都を鹿島立の前冊とし、おくれ走に曳出したる、馬の耳に風もひかさぬ趣向のとって置を、棚からおろして如斯
于時文化
甲戌初春 十返舎一九志
「ディオメイデスの人喰馬退治というのがあるけれど、あれはギリシャ神話だから、ちょっと違うよね。馬は草食動物なので、江戸時代といっても多分、人喰馬なんていなかったでしょう。もしかしたら、咬癖のある馬のことをこういったんでしょう。」
「だから実際に武士が乗っていた馬なんか、足が地面につきそうな程、小さかったんです。それから、明治になって輸入された馬と日本古来の馬を交配させてできたのが、中半という馬で、足の故障の少ない丈夫な馬なので、軍馬や畑仕事用の馬として使われました。」
「日本古来の馬といえば、例えば、一番小さい馬で野間馬なんていうのがいて、四国へ行けば今でも乗れます。」
「北海道の道産子なんていうのも有名ですよね。」
「宮崎県都井岬には野生の御崎馬がいます。それから、長崎県上県(かみあがた)郡、下県郡 には、対州馬 ( たいしゅううま ) なんてのもいます。」
「トカラ馬というのはトカラ列島にいる馬で、開聞山麓自然公園へ行けば放牧しているのを見ることができます。」
「更に南へ行くと、沖縄の与那国島には、与那国馬がいます。宮古島には宮古馬がいます。」
「また、本州へ戻ると、木曽馬は長野県木曽御岳の北側の開田という所にいます。34年前に開田へ行ってこの馬を見ました。当時、開田へ行くバスは、一日、半往復しかしてませんでした。半往復とは、行ったバスが開田で止まり、運転手、車掌も泊まりました。別々の家に。その時はバスの便がなかったので、別の系統のバスで行けるところまで行き、後は徒歩で一日がかりでした。」
「ああ、それから、モンゴルには木曽馬のように小さい馬なので、木曽馬の先祖ではないかといわれている蒙古馬なんてのもいます。」
生まれた時から面長で、ひんひん育ったのんき者 軍馬に競馬や曲馬の馬など身分の良い方だ〜 それっ、まったくそうだよ、タタンカタカタカ のろ馬にとん馬に野次馬、邪々馬、そのまた上手の狐馬 馬鹿は死ななきゃ直らないとは おいらのせいじゃない
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