フォトイメージングエキスポ2007/カラープリントの比較
フォトイメージングエキスポ2007では、規模が小さかったもののプリントのデモを行っていたので試してみた。
機種には店頭のセルフタイプ、店頭受付店内処理タイプ、家庭用プリンタなどがある。
尚、ホームページに掲載するに当たり、写真プリントの結果をスキャナーで取り込むという動作が入るので、正確な写真プリントの状態を表現できているわけでは無いのだが、ある程度の傾向は表しているようだ。
また、色合いについても、モニタのキャリブレーションが正しく行われていない場合、データに対して正しい表示となっていないことになるので注意。
「カラーチャート」を写真プリントし、フラットベッドスキャナー Canon Scanner CanoScan FB656U による高画質カラーでの、スキャン結果とヒストグラム。/右は、スキャン対象の元データである。
基準素材
- カラーチャート
フィルムやカメラでの、色再現能力の比較でよく使用される。
概ねCYMK(又はRGB)の値で生成できることから、自作してみた。
理論的には、これを撮影して比較すればよい。
ただ、最大の問題は、データ上での設定色が、モニタでの再現や、プリントした場合、確実に正しい色のまま印刷されている保証がないことだ。
仮に正確に印刷されたものを撮影できたとすれば、w(ホワイト)g(グレー)b(ブラック)の各ポイントを基準に明暗が補正でき、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、BL:ブラック、R:レッド、G:グリーン、B:ブルー、により、色調の補正が出来るはずだが、光源の色温度などにより、少しく差異が付きまといそうだ。
・カラーチャート(RGB)
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Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、BL:ブラック、R:レッド、G:グリーン、B:ブルー、の割合を%で設定している。
前作の「カラーチャート(CMY)」が、RGBに対して微妙な偏差を示したので、つくりなおしてみた。
理論上一致するはずの、C:シアン、Y:イエロー、M:マゼンタ、R:赤、G:緑、B:青、は、CMYK系とRGB系は必ずしも一致しないため、あわせて作っている。
BL50も、「反射率18%のグレー」にほぼ一致するようである。
- 「反射率18%のグレー」
その「反射率18%のグレー」は、概ねRGBの中心値であることから、自作してみた。
理論的には、被写体の前に置いて、露出を計ると共に、中央のマークでピントを合わせればよい。
ただ、最大の問題は、データ上で「反射率18%のグレー」ではあっても、モニタでの再現や、プリントした場合、確実に「反射率18%のグレー」のまま印刷されている保証がないことだ。
仮に正確に印刷されたものを撮影できたとすれば、g(グレー)ポイントを基準に明暗が補正できるはずだが、光源の色温度などにより、少しく差異が付きまといそうだ。
ただ、この場合でも、ホワイトバランスを同時に合わせてあればよいようである。
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- 晴天時の実写
データの数値の再現性は単なる能力であるが、写真が綺麗かどうかはまた別問題である。
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- DNPフォトマーケティング
昇華方式 Lサイズ
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反射率18%のグレーたるBL50は、R:122、G:131、B:154、輝度:130。(本来は各128)
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青味が強すぎるためか、髪の毛へのストロボの反射で茶髪の色が飛んでいる。
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- DNPフォトマーケティング
昇華方式 Lサイズ
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反射率18%のグレーたるBL50は、R:130、G:119、B:125、輝度:122。(本来は各128)
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- アルテックエーディーエス
昇華方式 Lサイズ
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反射率18%のグレーたるBL50は、R:126、G:120、B:122、輝度:122。(本来は各128)
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- アルテックエーディーエス
(開発中)
昇華方式 ハガキサイズ
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反射率18%のグレーたるBL50は、R:139、G:126、B:133、輝度:130。(本来は各128)
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- 加賀ハイテック
昇華方式 ハガキサイズ
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反射率18%のグレーたるBL50は、R:126、G:139、B:148、輝度:136。(本来は各128)
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⇒フラットベッドスキャナー
⇒色再現の模索
⇒フォトイメージングエキスポ2005/カラープリントの比較
⇒フォトイメージングエキスポ2006/カラープリントの比較
⇒フォトイメージングエキスポ2007/カラープリントの比較
新規作成日:2007年3月26日/最終更新日:2007年3月26日