科目の略称:
CRIS=Conflict Resolution in International Society
CCR=Culture and Conflict Resolution
ACD=Arms Control and Disarmament
NEMP= Nationalism and Ethinicity in Modern Politics

+++ブラッドフォード大学平和学科留学体験記+++

不定期な日記
(意外と毎日書いてます)

過去の日記
2003年
11月分
12月分

2004/1/31(土) 読書、読書、読書。

今日は、どこにも出かけず、一日中資料を読む。

最初は、ナショナリズムに関する資料。その次に、文化と紛争解決に関する資料。

そんなんで一日が終了。他に書くことがなかった…。

最近気づいたことがひとつある。それは、イースター休み。3月中旬から1ヶ月間の休みがある。前期のように試験前の休みではなく、授業の合間に1ヶ月間も休みがある。何をして過ごそうか少し迷う。イースーターまでにエッセーが終われば、また旅行に行きたいかも。あるいは、一度日本に戻って、広島の平和博物館にでも行きたい。

2004/1/30(金) エッセーの資料収集

今日は授業なし。週によっては、午前中にセミナーが2つある。

早速、CCRとCRISの課題エッセーの資料収集を集める。とりあえずは、4000単語の長い方のCRISのエッセー用。昨日少し構想を練った通り、国連機関のユーゴ紛争への介入について書きたいと思う。なので、それ関係の本をいくつか探し出す。

UNPROFORについての記述は沢山ある。一方で、UNHCRなどの人道援助機関系の資料は少ない。UNHCRについての資料が少ない一方で、人道危機についての資料は結構ある。なので、探し方によってはUNHCRについての記述が出てくるかも。

で、数冊読んでみる。何を「問題」として設定するかは決められなかった。やっぱりもっと資料を読まないと、判断のしようがない。一応、探し出した本は持ち帰って部屋で読もうと思う。

普段は、セルフサービスで貸し出し手続きをしているが、コンピューターの履歴を見ると、返却したはずの資料が返却されたことになっていない。なので、受け付けで事情を説明。何やら入力のミスがあったらしい。で、他にも今週借りて、返却したい本があったので、それを渡すと、なんとその本にはすごい金額の返却遅延の罰金が課せられていると言う。火曜日に借りたばかりで、返却日も来ていないのでそんなハズはない。幸い、図書館のおばさんが親切だったので、問題なく処理された。。

ハウスバーモンドカレー寮に戻ったのが4時過ぎ。夕飯を作る。カレー。1時間ほどで出来上がる。早めに夕食を食べる。

食後は、ナショナリズムについての資料を読む。今日の予定では、こちらの資料を読み終えてから、エッセーの資料を探し出す予定だったけど、エッセーの方に興味が湧いてしまって手付かず。ちゃんと予定をこなそうと思った。

久しぶりの友達にメールを送ったり、日本の親に実家の自分の部屋に置いてある緒方貞子の著書を送ってもらうように頼んだ。

ベッドで資料を読んでいたら、寝てしまった。電気もテレビも付けたまま。(なので、日記は翌日書きました)

2004/1/29(木) 紛争解決学

今日は、紛争解決学関係の講義が2つ。CCR(文化と紛争解決)とCRIS(国際社会における紛争解決)。

CCRは、文化と紛争解決について。講義は、午前10時から11までの1時間。Ph.Dを取ったばかりの若いお兄ちゃんが先生。セミナーの担当者もPhD課程のお姉さん。とても雰囲気がよかった。初めに隣に座っている人同士で、文化と紛争について話し合ってみてください、と言われる。なので、周りの人と話す。この授業は、エッセーが課題。いくつかエッセークエスチョンがあって、ひとつを選んで書く。どれを書こうかな。。

午後は、2時から4時までCRIS。こちらは、もうちょっと包括的な紛争解決の講義。前半は、Tom Woodhouseによる講義の説明。授業の後半で、紛争解決学について批判しなさいと言われる。で、隣のフランス人の男の子と話し合う。西欧的思想だとかなんだとか。先生が順々に学生にその話し合いで出てきた批判や質問を挙げてくれと言う。

他の学生の「批判」を聞いていると、どれも配布されたプリントに書いてることばかり…。ホントに自分の中の疑問や批判なのか?と思った。で、先生が僕に聞いたときに、ずっと疑問に思ってたことを言ってみる。「紛争解決学の現実での成果の評価が行われたことがあるのか?」と(プリントには書いてない)。誰だって、自分が勉強しているこの学問が本当に現実に応用できているのか?ということに興味があると思ったけど、誰もそんな疑問を言う人がいないんだよね…。で、先生は、“Good point”と言ってくれた。“今、ここの紛争解決センターで様々なプロジェクトをやっているけど、その評価も行おうとしている。今ちょうどやっているところ。”などと、他の学生の質問よりお時間を多く割いて説明してくれた。これまでそういう体系的な評価はしたことがないようだ。聞いてみてよかった。。

通常は、CRISは3時間だけど、今日は2時間で終了。講義の後に、話をしたフランス人の男の子とちょっと話す。“日本の若い人は、原爆について話すのか?”とか“原爆の後遺症とか今の世代の人に影響があるのか?”とか“東京には緑があるのか?”とか“日本はどうして、イラクに軍隊を送ったのか?”などと聞かれる。一応、僕の意見は伝えておいた。

CCRもCRISもエッセーを提出することが評価方法。CCRは2000単語、CRISは4000単語。何について書こうか迷うところ。やはりユーゴ紛争について書きたい。だから、CCRはセルビアの歴史観に基づくナショナリズムの高揚について、CRISはUNPROFORやUNHCRなどの国連機関の介入について書こうかと、少し構想を練る。どちらもユーゴ紛争にすれば、同時進行が可能かも。

2004/1/28(水) Arms Control and Disarmament(ACD)、CRIS…

今日は、一科目だけ。ACD(軍備軍縮)。担当は、その分野では有名(という)Paul Rogers。結構メディアに出ているそうで、平和学科の「顔」です。

ブラッドフォードへ来る直前、日本の大学の自分の担当教授に、“行く大学の教授の本くらい読んでおいた方がいいよ”とアドバイスされた。で、調べて出てきたのがPaul Rogers。新宿の紀伊国屋で『Losing Cotnrol』という本を買って読んでみた。これは、こちらに来てからもリーディングリストに載っている。

日本を発った日、飛行機の中でその日の朝日新聞(2003年8月2日)を読んだ。その中に、Paul Rogersの記事があった。まさにブラッドフォードに向かおうとしているときに、日本のメディアで彼の名前を発見。“へー、そんなにすごい人なのか…”と思った。

で、今日は彼の講義。前期の平和学入門の講義で、最後の2回の講義は彼が担当した。話はとても難しかった。で、今日もやっぱり難しい。軍縮の分野に興味があるので、彼の講義だから選んだわけではないけど。それにしても、難しい。今日は核兵器についてのイントロ。核兵器の基本的な「仕組み」を講義する。原子、連鎖反応、イラニウム、水素、炭素・・・。今日は、「物理」の授業でした・・・。途中まではノートを取る手は動いていたけど、そういう話になった途端、ピタリと止まってしまった。他の学生もあまり手は動いてなかったけど。MAの人も、Paul Rogersの講義は難しいと言ってた。やっぱり、そうなのか・・・。ついていけるかな、この授業…。

授業が終わって、質問してみた。“北朝鮮には核兵器を実戦配備するだけの技術力があると思いますか?”と。講義の中でも彼が“北朝鮮が今のところ気になる国”と言っていたので、聞いてみた。彼の答えは、“技術的にはまだ無理だと思う。現時点では、政治的な核兵器の利用だと思う。「核抑止」を政治に利用してると思う”とのこと。なるほど。

今日のACDは午前10時からの1時間。講義が終わってもまだ11時。なので、NEMPの勉強をする。ナショナリズムとは何か?これが今の僕の知りたいこと。昨日コピーして読めなかった資料を全部読んでみる。色々と資料を読んでみると、なんとなく理解してきた。ナショナリズム発生の歴史的背景などなど。一冊や二冊本を読んだだけでは物事は理解出来ない。沢山読めば、自然と「身体」で感覚が分かってくる(慣れてくるのかな)。で、ついでにACD関連の本も借りる。核兵器についての技術的な情報(日本語で…)もネットで探す。3時間ほど図書館で読書。

その後、寮へ戻る。さらに読書。朝10時から活動し始めると、一日が長く使える。前期は、講義がどれも12時からだったので、午前はダラダラと過ごしていた。後期は、生活のリズムが変わりそう。

夜に、明日あるCRISの担当教授から、メーリングリストでシラバスが送られてきた。プリントアウトして読んでみると、この授業がハードなことが判明。木曜日は、午後2時から5時までは、CRISの授業。講義、ディスカッション、グループワークがそれぞれ1時間ずつあるらしい。で、4000単語のエッセーを書かないといけない。エッセーのテーマもシラバス複数書いてあったけど、どれもちょっと書きにくそうだった。いくつか興味のあるものを発見。シラバスから推測するに、きっと同じエッセーのテーマの人同士でグループを組むのかも。2年生にとっては、コアモジュールと呼ばれる中心的な科目なので、やっぱりやることが多い。まぁ、前期は一人作業だったので、そういう活動も必要だろうし。人と話す機会が増えそう。

シラバスには、そんなやることの多い授業をサポートする教授以外の人の名前もあった。その中に、Hasegawaさんという日本人を発見。きっとPh.Dかリサーチの人だと思う。平和学科には、大学院等も含めて結構日本人は多い。ちなみに、大学のサイトを調べていたら、このHasegawaさんはUNHCRで働いていたらしい。個人的に話をしたいと思った。

外が白くなった…とりあえず、明日はCRISとCCRの授業。どちらも紛争解決学の講義。ハードだ…。

今日は寒かった。朝は昨晩から雪が降ったらしく、路面が凍っていた。辺りも白くなって、夕方にも雪が降った。最近、日没が遅くなったような気がする。夕方4時でも明るい。

2004/1/27(火) エッセー返却。高評価!!!やったぁー!\(◎o◎)/!

午前10時に平和学科のオフィスへ行き、セミナーの登録をする。今学期受講する科目は以下の通り。

  • Conflict Resolution in International Society (CRIS)
  • Culture and Conflict Resolution (CCR)
  • Arms Control and Disarmament (ACD)
  • Nationalism and Ethinicity in Modern Politics (MENP)

木曜日に授業とセミナーが朝から晩まで集中。木曜日は、かなりキツイ日になるかも。

その後、International Officeへ行き、前期にIPS(平和学入門)で提出した課題エッセー(武器取引に関する小論文)が添削されているので、それを取りに行く。ちょっとドキドキ。事前に、この日記を書くきっかけとなったIPS担当教授のオリバーが外国人留学生のエッセーを添削したと聞いていたので、評価が低くても、優しい言葉で指摘してくれるだろうと思っていた。

で、エッセーを受け取ると、65点と書いてある。日本の感覚からして大した点数じゃないと思ったので、“あっそうか”と思った。そんな風に無反応の僕を見て、今日から新しくIVSP担当になった大学職員が“あなた、とても優秀よ”と言ってくれた。“イギリスの大学の評価のシステムを知ってるの?”と聞かれた。当然、“知らなーい”と答えると、“50台は普通。60以上なら平均以上で、優秀。65だったら、イギリスではかなり優秀な方よ”と教えてくれた。“えぇーーーーーー!!そんな点数を取ったんだ、僕はっ!!”と思い、ちょっと興奮してしまった。興奮のあまり何と言っていたか忘れてしまったけど、僕の成績は“double one(double Aだったかも・・)”らしい。IVSPの留学生の担当チューターのDavinaからは、“その内容なら、パス‘は’するわよ”と言われていたので、そんなに良い評価は気にしていなかった。でも、実際はかなり良い点数だったみたい。なによりも、IVSP担当の人に“褒めて”もらえたのが嬉しかった。。(僕って単純。)

もちろん、添削なのでオリバーからの講評もある。「A knowledgeable and intelligent answer. Toward the end you may be talking too many extra issues- but you succeed in bringing it together at the end. I agree that the question of the morality of the arms trade is part of wider issues of human security + global governance.(博識で知的な回答である。最後の方で余計な問題を取り上げ過ぎているように思うが、最後にはそれらを上手くまとめている。私は、武器取引の倫理性が人間の安全保障とグローバルガバナンスの広い問題の一部であるという(あなたの)論点に賛成する」。

これがオリバーの講評。単語数が足らずに、最後で無理やり屁理屈を書いたのが不自然であることが指摘されてしまった・・・。さすが、プロである。そういうことは分かるのだ。幸い、上手くまとめ上げられたみたいで、差し引きゼロというところかもしれない。何よりも嬉しいのが、僕の考えに賛同してくれたことだ。そして、“Knowledgeable and intelligent”と評価してくれたことが、語学と専門分野の面で僕の自信にもなったかも。スペルミスで全く違う意味の単語を使ってしまった部分がひとつあったけど、そのような語学上の問題にも関わらず、内容を評価してくれたのは、嬉しい限りだ。

実際のところ、一年生向けの授業でもあるし、執筆期間が3ヵ月ほどあって、たった1500単語だったので、じっくりと準備が出来たということもある。前期で書いたエッセーはこれ一本のみ。なので、ちゃんとしたものが書けない方がおかしいということもあるかも。まぁ、それにしても嬉しいことは嬉しいので、良しとしよう。後期は、4000単語と2000単語のエッセーをそれぞれ出さなければない。今回の結果を糧に、がんばろう!

で、午後からはNEMPの授業。授業を聴いてみたカンジでは、結構分かりやすかった。ナショナリズムは、奥が深そうだ。授業終了後は、図書館で資料のコピー。来週の授業の予習をするため。

今日は、エッセーの評価が予想以上だったことで幸せ気分♪後期の勉強へのモチベーションがぐーんっと上がったかも。

■Is "arms trade" immoral?(武器取引は反モラルか?)

2004/1/26(月) 後期開始!DDS、散髪、しつこいおばさん、etc。

今日からブラッドフォード大学は後期が始まった。金曜日の試験がまるで昔のように思えるくらい、気持ちが入れ替わった。

授業登録は、今週中に行えばいいので、とりあえず面白そうな講義に出てみる。今日は、午前10時から11時まで「Development and Democracy in the South(DDS)」という講義に出てみた。内容は、想像していたものとミビョーに違った。ブラジルとアンゴラのケーススタディーズを中心に講義が進むらしい。“うーん、違うなちょっと・・・”と思う。

その後、町へ散髪へ。15分で終わる。£8.80。色々と注文を出してみるが、うまく説明できない!でも、さっぱりはしたのでいいか。次回来るときは、もっとうまく説明できるように英語を上達しようっと。(大学のディスカッションでは結構発言できるけど、こういう日常の生活の英語って結構難しいのです)。

一度寮へ戻る。で、近所のスーパーへ。いつも行っている商店ではなくて、比較的大きなスーパー。で、レジで精算しようと思ってデビットカードを出したら、“その種類のカードは扱ってない”とレジのおばさんに言われる。“えぇー、ホント?”と聞くと、“入り口にちゃんと書いてあるよっ”と少し怖い顔で言われる。“あぁー、来た来た。またイギリス人お得意の責任逃れ攻撃だ”と思う。で、すでに商品を袋に入れてしまったし、買いたいのでどうしようかと思ったら、“絶対に戻ってくる?”とおばさんが聞く。“あー、うん。現金持って来るよ”と答えると、また“絶対?”と聞く。“えぇ、お金持ってくるから”と僕が言うと、またおばさんは言う。“絶対?”と。しつこい・・・。クドイ・・・。どうやらおばさんは僕に「絶対」という言葉を言わせたいらしい。なぜそんなことに拘るのかは不明。そのしつこさに負けて、“えぇ・・、「絶対」に戻って来るよ”と言ってしまった・・。で、お金を下ろしに外に出て、またスーパーへ戻ってきた。

寮に戻っても、まだ午後2時。お腹が空いたので、クリームシチューを作る。それを食べてから、図書館へ向かった。

図書館では、明日出る予定のナショナリズムとエスンシティ関係の授業の参考文献を借りる。今日出たDDSより、こっちの授業の方が面白そうなので、とりあえず事前に予習をしてみることに。

その後、平和学科のオフィスへ行き、授業の登録状況を確認(「登録」とはセミナーのグループの登録のこと)。IVSPの僕は明日来いと言われていたけど、一応登録状況を確認したかった。で、オフィスで確認してみると、どの授業のセミナーもいっぱいになっていた。正規の学生が既に登録してしまっている。定員があるのだ。正直、IVSPの学生は後回し。授業料はイギリス人の何倍も払っているのに、こんな扱い!くそー。。と、一瞬思ったけど、とりあえずその場でいくつか登録した。変更は基本的に可能だけど、定員に空きがあればの話。とりあえず、登録はしておく。

そのまま寮へ戻り、借りた文献を読もうと思うが、今日は朝10時からの講義に出るために、8時に起きたので、眠くなってきた。体質上、なぜか僕は12時間以上起きていられない。なので、2時間ほど寝る。少し元気になって、文献を読む。うーん、難しい!ナショナリズム研究は、結構新しい分野みたいで、色んな理論や説が沢山ある。大変だ…。講義を聴けば、勉強の仕方とか分かるかな。

そんな感じで、後期初日が始まりました。

2004/1/25(日) ザ・ラスト・サムライ!!紛争研究的見方。

午前中に散髪に行こうとサロンへ向かう。休みでした・・・。

その後、雑貨を買う。ボディーソープとトイレのキレイになる固形のモノ(何て呼ぶんだ?)。他に、お菓子を入れる缶を買った。「Biscuit」と書いてある。お菓子大好きなので、これに入れておこうっと。

映画館:英語[Cinema]/米語[Theater]その後、映画を見に行く。こちらに来てから映画とは疎遠。で、トムクルーズの『ラストサムライ』にする。去年から気になっていた映画。気になっていた理由は別に期待していたわけではなくて、“なんてダサいタイトルなんだ・・・”・“どうせ日本趣味のガイジンが作った映画だろう”などと思っていただけ。あとは、“サムライが英語を話すのかな?どうやってトムクルーズとコミュニケーションを取るつもりなんだ?”という素朴な疑問。

今日は日曜の昼だというのに全然お客さんがいなかった。街中にある映画館は、いくつもの小さなシアターのあるお台場の映画館みたいだった。キレイな映画館でした。ラストサムライのシアターには10人くらいしか客はいなかった。料金は学生割引で£3.80。約800円。安い!

で、感想はというと、面白かった。ステレオタイプなサムライ像でもなく、殺陣もスポーティーでカッコ良かった。サムライが現れる冒頭の雰囲気は、ロードオブザリングのリングを探す騎士のようだった。忍者が村を襲撃するときなんかは、日本人の僕でも興奮してしまった。みんなカッコイー。でも、いざとなれば、子どもでも女性でも刀を持って戦うのだ、日本人は!という印象を与えていたような。後半部分でガッカリなところがチラホラ。トムクルーズが日本語ペラペラになったという設定もちょっと無理がある。もうちょっと流暢な方がいい。あとは、最後の場面で、官軍の兵士が渡辺謙に礼をするのも、ちょっと誇張し過ぎかな、と思った。それまでの控え目な武士道とそのジェスチャーは合わないと思う。頭を下げるという日本独特の行動を誇張し過ぎている。それにしても、出ている日本人の役者はどれもカッコいい。斬られ役で有名な福本清三は、全然しゃべらず。Silent Samurai。最後にトムクルーズを助けるために声を出す。でも、「斬られる」んじゃなくて、「撃たれちゃう」。斬られ役ではなくて、撃たれ役。きっとこれも時代の変化を暗に示しているのだ(考えすぎ!)。

と、気になるところはあったけど、全体的には面白かった。で、映画を見ながら、なぜか紛争研究的な視点でメモを取った。ポイントは、近代化、常備軍、武器移転、軍事産業、アイデンティティ、ジェンダー、外部的介入、経済的アジェンダ、富の集中など。

  1. 近代化=西欧化→西欧的価値と日本的価値の対立
  2. 軍需産業と武器移転の外交的関係
  3. 「サムライ」というアイデンティティの危機
  4. 女性の紛争における役割
  5. アメリカの外部的介入による内戦の複雑化
  6. 富の集中と私利私欲追求による庶民層の不満(grievance)の発生

これらが『ラストサムライ』から読み取れる紛争の要因で、現代の地域紛争にも共通する問題。この論点を元に、帰宅後に論文を書いてみました。大体の枠組みは直ぐに完成。引用などの細かい処理をすれば、立派な「論文」となりそう。ちなみに、これは日本語で書きました。日本に帰ってから、日本の大学で提出する機会があれば、是非出してみようかと。面白い観点からの紛争分析だと思う。

で、他に見ていたイギリス人たちは、どんな感想だったんだろう。これまでの誇張されたサムライ像とは違うということに気づいたのかな。そんなことが少し気になった。きっと日本の外でこんな映画を観ると、自分の感想も日本にいるときとちょっと違うのかも。イギリスのこんな田舎で、日本の芸能人が映画館で見られると思うと、なんか変な気分。妙にナショナリズムが刺激されるような気が・・・。

帰りに寮へとテクテクと歩いていたら、イギリス人の友達が前方から来た。どこに行くの?と聞くと、映画を見に行くという。なんという奇遇!ちょうど見てきたばかりのラストサムライの感想を伝える。で、簡単に挨拶して、お別れ。

明日から後期の授業が始まる。正式な登録の前に1週間ほど猶予期間があるので、とりあえず面白そうな講義に出て、話を聞いてから決めようと思う。明日は午前10時からの講義。前期は、いつも12時からだったので、ちょっと辛い。今日は早く寝ようっと。

2004/1/24(土) 穏やかな日+お別れ

今日はなぜか朝7時に目が覚めた。8時までベッドの中でダラダラする。

9時に日本人の友達から電話。ドイツ人留学のAliceが10時半に出発すると言う。それに合わせて見送ることにする。

さよならー(T_T)/~~~見送りに行くと、何人かが集まっていた。数少ないIVSPの留学生の一人で、授業やセミナーが同じだったりしたので、ちょっと残念。前期だけでドイツに帰ってしまう。

案外、お別れはさっぱりだった。じゃあね、と挨拶して、ハグして、サヨナラ。まぁ、メールもあるから、ドイツ行くときには連絡してみようっと。

見送った後は、散髪のため町へ行く。前回行ったサロンを覗いてみるも、混んでいた。なので、他の用事を済ませることにする。それは、「電池」の購入。前期は、講義を全てICレコーダーで録音していた。別に聞くことはないんだけど、精神的・心理的に安心感が持てて、気楽に講義が聴けるので、後期も欠かせない。で、これがとっても電池を食う。直ぐになくなってしまう。

お店を探し回って、単4型の充電池を買う。チャージャーとセットで£10。電池を使い捨てるより安いかな・・・。

その後、マックで朝食を食べてから、再びサロンへ。でも、混んでた。なので、明日また来ることにする。朝早く来れば空いてるかも。

寮に戻ってきたのは11時。まだ午前中。ダラダラと音楽を聴きながら、友達にメールを送ったり、日本の大学の奨学金のための書類を作ったり、サイトを更新したり。穏やかな日でした。

2004/1/23(金) 「平和、紛争、開発(PCD)」試験!!・・・これで試験終わり。

今日は、最後の論述試験PCD。もうかなり飽きてきた…。早く試験が始まって、回答を書きたい気分だった。

お昼過ぎから図書館へ。一応、最後の確認などをしてみる。もう見飽きたノート。早く新しいことを勉強したい。

試験は今日で終わるけど、月曜から後期が始まる。なので、履修登録について、平和学科のオフィスに行くも、International Officeに行ってといわれる。で、そのOfficeへ行くけど、とりあえず火曜日に来てとのこと。まぁ、いいや。どうせ前期とシステムは一緒だろうし。とりあえず、来週一週間はお試し期間でもあるので、興味のある講義に出てみようと思う。

試験開始30分くらい前に平和学科の建物のラウンジで待っていると、ぞくぞくと生徒が集まりだした。“どう?準備出来てる?”などと会話を交わす。直前までノートを見ている人もチラホラ。

試験が始まる直前に売店へミネラルウォーターを買いに行く。途中、イギリス人の友達とすれ違って、“また後でねー”と声をかけた。で、試験会場に行くと、その彼に“君が帰ったように見えたから、試験がとっくに終わったのかと思って、ドキドキしたよ”と言われる。変な誤解をさせてしまったみたい。ゴメンね。

試験は4時に始まる。始まった途端、シャーペンが壊れた!!焦る。仕方がないので、ボールペンで書くことにするが、カチカチとやっていると、シャーペンが直った!なので、やっぱりシャーペンを使う。

設問は、これまでと同じフォーマット。9問中3問を選ぶ。僕が選んだのは、以下の問題。

  1. In what way do vulnerable resources in the South generate armed conflict? Illustrate with a case study of your choice.
  2. What is meant by the term 'state failure' and how does it relate to the incidence of internal armed conflict in the South since the end of the Cold War?
  3. Why did international development organisations decide that they should incorporate conflict into their policy agendas in the 1990s and how did this impact on their programmes?

1は、資源と紛争の関係。2は、失敗国家と紛争の関係について。3は、国際援助機関の「開発」概念の変化についての説明。じっくりと問題文の単語を読む。要求されていることを答えられるように。

解答用紙が10ページしかなかった。メモは書かずに、頭の中の構成をそのまま文章にしていく。解答用紙が足りなくなって、2部目をもらう。量だけは、大したもんだ。でも、文法・スペルチェックをする時間がなかった。それが問題だ。でも、分からない問題ではなかった。出来るだけのことはしました。

これで前期試験は終了。週末は、ゆっくりと過ごしたい。寝たいな。

試験が終わって友達と話していたら、ドイツ人留学生のAliceが明日ドイツに帰るという。同じIVSPの留学生だけど、半期だけの留学でした。

寮に戻ってから、日本の大学からもらっている奨学金の報告書を書く。試験が終わったので、前期分の学習報告。一応、書き溜めておいたので、試験についての部分を書き足しただけ。このサイトに書いてあることと殆ど同じだけど。

2004/1/22(木) 試験勉強してたかな

朝は8時半に起きる。シャワーを浴びて、朝食(ミートソース)を取って、洗濯をする。日本から先日頼んだデカルトの『方法序説』が届いていた。そんな家事は12時過ぎに終わった。何か計画を立てて行動した方が、時間が効率よく使えるものだと思った。

高校の同級生で、ヨーク大学(ブラッドフォードから1時間のご近所)に留学中の人から久しぶりにメールが来ていた。去年の夏に偶然こちらで再会してから、近いのに会う機会がない。残念。高校を卒業してから3年ぶりに、こんなヨークシャーの田舎での再会から早や半年。高校を卒業してから日本でも会わなかったけど、こっちに来てからも会わない。自分から予定を立てて会いに行かないとダメなんだな。地理的な距離は関係ないのかも。

午後から図書館へ。初めて館内の自習室(個室)を使ってみた。明日が試験最終日だからなのか、この間まで混んでいた図書館がとても空いていた。もう試験が終わっちゃった人が多いのかな。初めての自習室で勉強を始めようと思ったけど、デカルトの本が気になって読んでしまう。短いからすぐ終わったけどね。なるほどぉー、と関心するばかり。昔の人は偉いことを言ったものだ。。

自習室の窓から4時半頃までタラタラと勉強。たまに、自習室の窓から外をボーっと眺めたりしていた(Galleryに写真追加)。

今日は暖かい日だった。4時過ぎにでも、まだ外が明るい。いつもならすぐに真っ暗になってしまうのに。

寮へ帰る途中にスーパーに寄る。玉ネギと長ネギと水にパスタを買う。レジで、最近仲良くなった店員のお兄ちゃんが長ネギを指して、“これ(英語で)なんて言うか知ってる?”と聞く。確かLe…とかいう単語だったようだけど、思い出せなかった。“わかんない”と言うと、“Leekだよ”と教えてくれる。“あー、そうそう。でも、これOnionなんだよ”と僕が言うと、店員のお兄ちゃんは長ネギが玉ネギの親戚だとは知らなかったようだった。

寮に戻ると、直ぐに日本人の友達から内線が掛かる。昨日と同じように、明日の試験について色々と話す。普段は、みんな一人で勉強している。日本人に限らず、勉強とは大概は個人作業である。僕も同じ。だから、友達と話をすることによって、自分の理解を確認したりすることがどれほど大切かが分かった。来学期は、セミナーだけじゃなくて、普段からも友達と勉強したことについて話せたらいいかも。

夜もパスタ。勉強もボチボチやる。明日が最後の試験PCDだ。でも、なぜか妙にリラックスしてる。別に余裕綽々というわけではない。あえて言うなら、開き直り。良い意味でだけど。昨日も思ったことだけど、自分が今持っている知識以上のことは回答には書けない。で、その持っている知識を元に回答を書いて、評価がボロボロだったら、自分の理解が間違っていただけのこと。英語がどうのこうのという問題ではないことに最近気づいた。「書く」のは出来る。大切なのは内容なんだよね。

2004/1/21(水) ボチボチと勉強&留学って何?

朝は8時半に起きる。でも、なんとなくダラダラしてしまった。

箱の中には…ミートソース君デス。お昼過ぎからミートソースを作る。昼食、夕食、明日の3食分くらいの量になった。

日本から船便で何か送られてきた。箱を開けてみると、日本食が…。カレー個3箱にラーメンなど。まだ半年前に送ってもらったものが残ってるのに!!食べ切れなーい!!

ミートソースを作り終わってから、試験勉強を始める。やることは、要点の確認。とりえず、試験では自分の知っていることを書くことしか出来ない。そんなんで大丈夫かな?と思うが、その方法でこれまでの試験をこなしてきた。今さら他に新しいことは出来ないので、その方法が正しいと思って続けるしかない。

夜は、日本人の友達と寮内の内線電話でお話。試験について。1時間ほど話す。

日本のニュースを見ていて、某議員の学歴詐称疑惑を知った。どうして自分が卒業したかも分からないんだ?と思う。経歴にはあたかも卒業したかのように書いてあるけど。学部・学科や専攻くらい書けよ、という感じ。例えば、「○○学士(修士)取得」とか。そういえば、小泉純一郎(ロンドン大学?)と麻生太郎(スタンフォード大&ロンドン大?)にも似たような経歴が…。ちなみに、小泉さんの首相官邸の日本語版のプロフィールには「ロンドン大“留学”」とあり、英語版にはロンドン大の文字はない(ちゃんとしてるじゃん)。

「卒業」したのか、それとも「短期留学」なのかはっきりさせてた方がいいような。でも、投票のときに候補者の学歴なんて普通知らないし、「留学」で同じ扱いだったりするもんだとは思うけど。きちんと卒業して学位を持っている人もいるんだから、区別はすべきだと思う。学位も「資格」だからね。“運転免許は持ってないけど、教習所に通いました”ってのと同じだ。他人が勘違いするようなことはウソだよね。インチキだ。

政治家の学歴なんてどーでもいいけど、履歴書の書き方くらい大人なんだからちゃんとした方が良いと思う。今日の教訓。“履歴書はハッキリ書こう誤解なく”(一句出来たっ!)

まぁ、卒業も大切かもしれないし、大学の名前も重要なのかもしれない。それが学歴社会(古いかな?)日本なのかも。でも、“どこの大学ですか?”という発想から、“何を勉強していますか?”という発想へ変わっていくべきだと思う。あと、「海外の大学」というだけで“スゴイ!”と思うのも間違い。実際、イギリスに来て分かった。留学だけなら、お金と行動力があれば誰でもできる。大切なのは、何を学んで、それをどう活かすかってことなのかも。

2004/1/20(火) ダラダラ生活再び…

別に昨日の試験が終わって、開放感に浸っているわけではない。でも、ダラダラしてしまった…。

朝は普段より早く起きた。8時半。で、毎朝の日課であるメールチェック。日本の大学では昨日から試験が始まったようで、ちょっと気になって友達に電話してみたくなった。携帯電話から友達のケータイに掛ける。繋がるものの、通話品質が悪く、すぐに切れてしまった。なので、メールに切り替える。たわいもない話で終わる。

なんとなくこのサイトも更新してみる。「試験期間中は日記だけ更新」と書いたのに…。撤回します。今日から新企画「THINKING!」を始めた。理論だけでは結論付けたくないようなことが世の中にはある。そんなことを考えてみたいと思った。

その後、MSNメッセンジャーでログインすると、日本の実家と繋がる。親とチャットをする。動画は送れたものの、音声チャットが出来ず。おかしい。絶対、大学側が規制している。ブロードバンドなのに出来ないなんて!ちなみに、アナログモデム経由だと可能である。そっちの方が回線を圧迫すると思うんだけど・・・。

親とチャット中に、数年前に日本の語学学校で一緒に勉強していた人がオンラインになる。数ヶ月ぶりにコンタクトを取ると、なんとその人は現在は中国に居るという。大学院の研究でメコン川上流の発展状況を調査しているという。去年の9月から一年間の予定だそうだ。

久しぶりの人とチャット出来たので楽しかった。で、そんなことをしていて気がつくと午後2時半!急いで(?)図書館へ向かう。もちろん、勉強するために。

でも、寝てしまった…。30分くらいウトウトとして、夢の中へ…。たまに図書館で寝てしまいます。本の文字を見た途端、急に眠気に襲われるのです。勉強は好きな方です。でも、そういうこともあります。自分がガリ勉というほどの人間でもないんだな、と思った。

録音した講義そんなことで、ほとんど勉強しないまま、4時半過ぎに寮へ戻る。ご飯を食べて、またサイトを更新して時間が過ぎていく。今学期、全ての講義を録音したので、そのファイルをCD-Rに保存した。是非このサイトで公開して、雰囲気を伝えたいけど、著作権上問題がありそうなので、思いとどまる。

夜もダラダラとPCDの試験勉強。あんまり進まなかった…。

深夜にBBCで広島への原爆投下についてのドキュメンタリー番組が放送された。エノラゲイ(B29)の乗員の回顧録を元に、原爆投下までの話である。BBCの中立的な姿勢のおかげで、特に偏った内容ではなかった。しかし、原爆投下という任務についての内容だったので、その被害については多くは触れられなかった。あくまでも「投下まで」の話である。その後、ブッシュの一般教書演説の生中継が始まる。全部は見なかったが、冒頭は殆ど対テロ戦争について(税金はちゃんと使われてますよぉー、などとも言っていた)。ブッシュが演説するごとに議会内は拍手喝采。ふと、北朝鮮の国会の映像とイメージが重なった。寝たのは午前2時。

2004/1/19(月) 「グローバル&南北間安全保障学(GNSS)」試験!!

午前6時半に目覚ましが鳴る。起きる。消す。寝る。次に起きたのは8時半でした。二度寝しました。そんなものです。留学生活って、とってもルーズなのです。

二度寝はしたものの、午後1時から試験があることには変わりはないので、10時から図書館へ向かう。一応、勉強。2時間ほど続ける。

疲れたので、カフェに行こうと図書館を出ようとしたときに、久しぶりにMAの日本人学生Eさんに出会う。休みの間にイスラエルに行っていたらしい。ここのサイトを見てくれて、"なんか大学のサイトみたい”と言われる。加えて、僕が一生懸命勉強しているとお褒めの言葉を頂きました。で、さらに図書館を出ようとしたときに、Kyoさんにも出会う。色々とお話をしていて、そこにまたまたEさんが登場。3人で話をしていると、Kyoさんも僕を褒めてくれた。なぜか今日は僕を褒めてくれる。そんなに持ち上げても、何も出ませんので・・・。

その後、カフェで数十分まったりして、再び図書館へ。入り口で、これまたMAの日本人留学生Bさんに出会い、さらにKyoさんも再び登場。今日は、MAではエッセーの提出日なので、みなさん色々と大変そうでした。

図書館でボーっとしてから、いざ試験会場へ!なにやらエンジニア系の実験室がたくさんあるビルの一室が試験会場となっていた。部屋の入り口では、カナダ人のJeffが待っていた。"○○!”と、僕の名前を呼んでくれる。“なんだ、僕の名前覚えててくれたんだ”と思った。ちょっと嬉しい。ほかにも、試験直前まで自分のノートを見ている人もいて、日本の学生と全然変わらない。学生は世界共通デス。日本人やドイツ人の留学生も集まりだし、年明け最初の面会でした。

試験は予定時刻の午後1時に開始。問題は全部で9問、うち3問を選ぶ。前回の人権の試験と同じ形式だ。僕は以下の問題を選択した。

  1. Outline some of the causes of international migration.
  2. What are the motivations for security sector reform?
  3. Describe the advantages and disadvantages of non-governmental organisations' intervention in a conflict.

試験準備では、移民問題、security sector reform(日本語で何て呼ぶか知らない…)、失敗国家、小型武器問題を中心に勉強していた。残念ながら僕が得意の小型武器問題は設問にはなかった。1は、問題文の指示にあるように「Outline」すればいいのである。一種の説明だ。2も「What」であるから、何かを説明すればいい。3は「Describe」であり、その対象も明確にされている。どの問題も書きやすいと言えば書きやすい。1,2はこれまで試験準備で確認していたことを書いた。書いている間に新しいアイデアやポイントが出てきたので、追加していった。3の問題は、事前には全く準備をしていなかったけど、PCDのセミナーでのディスカッションで話したし、自分自身のNGOでの経験に基づいてのアイデアもあるから、迷わず選んだ。

全ての回答を書き終えたときに、ふと残りの回答用紙を見ると、なんと1ページしかない!“えぇー!そんなに書いたのかーー?”と一瞬自分自身を思ったが、冷静に全ページ数を数えてみると、人権の試験で使った回答用紙より、なぜか4ページ足りない。何でだ???別に困らなかったからいいし、沢山書いてあるように見えるので、見栄えが良い。ちょっと得した気分だった。

試験が終わって、部屋を出て日本人やドイツ人の留学生と話す。“ねぇねぇ、書けた?”とか“何ページくらい書いた?”とか“文法とかスペルを見直す時間あった?”などと、これまた日本でも学生同士で話す内容である。万国共通だ。

その後、日本人の友達と次回のPCDの試験について色々と協議。試験対策を話し合う。建物を出ると、MAの日本人Mさんと出会う。今晩から旧ユーゴスラビアへ出発するという。クロアチアのザグレブやドブロブニク、ボスニアのサラエボやスレブレニッツァなどへ行くという。Mさんも旧ユーゴに造詣の深い人である。僕もNGOでの活動を通して愛着のある地域だ。特にクロアチアには昨年の8月に3度目の訪問をした。だから、Mさんがクロアチアに行くのは羨ましい。現地にいる知り合いに僕も会いに行きたいくらいだ。

今日は久しぶりに出会う日本人が多くて、良い気分転換になった。

時間は3時半。まだ日が出ているので、散髪のために町へ行く。ところが、以前行ったサロンが混んでいたので、マックで一服(タバコは吸いません)。その後再びサロンへ行くが、まだ混んでいる。なので、今日は諦めることにする。帰りに、キャンパスの本屋へ立ち寄る。次回のPCDの試験で役に立ちそうな本がないかと探すと、『Gender, Peace & Conflict』という本を発見。またまた衝動買いしてしまった。

夜は昨晩のカレーを食べきり、ダラダラしながら時間を過ごす。寝る直前に買った本を少し読んでみる。PCDの試験は金曜日。明日からちゃんと勉強をしようっと。今日は難なく試験を乗り越えて、よく眠れそうだ。

2004/1/18(日) やる気なし…

昨晩はベッドに入ってからテレビをつけたら、ロバート・デニーロの『タクシードライバー』を放送していた。最後まで見たことがなかったので、ついつい見てしまった。夜更かし。なので、今日は午前10時に起床。寝すぎ…。

メールチェックすると、木曜日に公開した日本のNGOのHP上でのデータに誤りがあると指摘するメールが。すぐに直す。

明日のGNSSの試験に向けて勉強しようと机に向かうも、何にも進まず。ただネットをカチカチと見ているだけになった…。なんかやる気が出ない。

夜は昨日作ったカレーを食べる。夕食後も勉強しようと思うが、ぜんぜーん進まず。夜11時からChannel5で『Where's my car?』なるおバカ映画をやっていた。ホントにおバカで、観ていてもどうしようもないのに、なぜか最後まで観てしまった…。

明日は午後1時から試験。朝早く起きるために目覚まし時計をセットして寝る。

2004/1/17(土) Je pense, donc je suis.

朝起きる。最近、ブラッドフォードでの勉強(実際は試験勉強のことだけど)について、少し疑問が。問題は、その「疑問」である。数日前の日記にも書いていたように、これまで習ってきたことや試験準備で過去問を解きながら自分の回答を書いていると、“当たり前のように答えを書いているけど、ホントにそうなのか?”と疑ってしまう。それが今日の問題。色々とネットをカチカチ。さすが人類の英知(?)が無造作にネットでは落ちている。見つけたのは、デカルトの『方法序説』。難しいことは嫌なので、親切に要約してくれているサイトを見る。で、それをさらに要約すると、“何事も疑おう。疑って、疑って、最後に疑いきれないものがあったら、それが真実かもね”というカンジである(多分、こういう意味だと思いマス)。ホォ〜。なるほど。自分の都合のよいように解釈すると、僕が疑っているという行為は間違っていない。むしろ、哲学という領域までに踏み込んでしまったようだ。ちょっとそこまでは行き過ぎかな…と思う。ここを自己陶酔的なサイトにはしたくないし。別に哲学をしたいわけじゃない。でも、まぁ、勉強になった。メールで日本の親に日本語版の『方法序説』を買って送ってもらうように頼む。参考:■サイトA ■サイトB

午後1時から図書館へ。3時間ほど勉強。GNSSの過去問を解く。とりあえず、「書く」ということに慣れておこうと思う。

疲れたので、館内のパソコンでネットをカチカチ。ふと、OECD(経済協力開発機構)で僕の高校が取り上げられていたことを思い出す。図書館に資料があるか調べるが貸し出し中だった。ネット上を検索すると、PDFファイルで出てきた。変わった高校なので、OECDの年刊レポートにも載ってしまっている。ちょっと自慢だったりして。変わった人が多い高校でした。参考サイト:■OECD(Motivating Students for Lifelong Education) ■PDF資料(pp.132-133)

ハウスカレー夕方に帰宅。気分転換に掃除機を掛ける。夕飯も作る。カレー。グツグツ煮立てる。いつものレトルトカレーではなくて、最初から自分で作りました。日本のバーモントカレー粉を使って。

勉強をダラダラやる。試験では「山」を掛ける必要がない。講義が12週あって、トピックは12個。試験問題は9問で、それから3問を選ぶ。得意なトピックを3−4個用意しておけば何とかなるものだと思うようになってきた。別に試験をなめてるわけじゃないけど、そういうものなんだと分かってきた。次の試験は月曜日だった。火曜日だと勘違いしてた…。明日がGNSSの試験にとっては最後の準備日だ。

2004/1/16(金) 寝なかったョ&机の片付け

今日は昨日のような失態(昼寝)を起さないように図書館へ向かう。

午後1時過ぎから勉強開始。1時間で疲れる。図書館を出てカフェへ!ここでカプチーノを飲みながら、1時間ほどマッタリする(長い!)。その後、気を取り直して、また図書館へ。1時間半ほどがんばる。人間の集中力は90分が限度とされている。例外にもれず、それくらいの時間が経ってから、やっぱり疲れる。でも、一応計画通りの目標は終えた(GNSSの12週間分のおさらい)。寮へ帰ることにする。

途中本屋へ立ち寄る。開発学関係のコーナーで『War and Underdevelopment』という本を見つける。パラパラとめくると、経済的観点からの紛争分析の本だった。思わず買ってしまう。

本屋を出ると、同じIVSP留学生のカナダ人Jeffに会う。数分立ち話。僕と同じくGNSSとPCDの試験が残っていると言う。今から採点されたエッセーを取りに行くところとか。4000単語のエッセーだったそうで、“結構長いね”と言ってみると、“文章中に上手く説明文を入れて、なんとか単語数を稼いだよ”だって。一般的に脚注などは単語数にカウントしないのに、なにやら上手く文章中に説明書きを入れたそうだ。イイ事聞いたョ。来学期はそれを試してみるか。。

その後、近所のスーパーで買い物をすると、前回のように店員のお兄ちゃんが僕を見るなり、“Hi my friend! How are you?”と聞く。なんか常連扱いになってきた。変な感じ。他にも極東系の客がいるというのに、なぜ僕なんだろうか。まぁ、愛想が良くなったからいっか。

寮へ戻ってから、買った本を読む。途中、早めに夕飯(昨日の残りのご飯と味噌汁)を食べて、本を読みきる。深くは読んでないけど、PCDで習った内容に近い部分を読む。

9時頃に本を読み終わってから、机の上を片付ける。散らかっていたので、片付ける。前期中に購入した本とコピーした資料を積み重ねてみる。重い!他にも図書館で借りて読んだ本がもっとあるから、結局全部で何冊読んだんだろう。でも、意外と量は少なく感じた。もっと読んだ気になってたけど。それにしても、この読んだ資料をどれだけちゃんと理解しているのだろうか…。あと、日本に帰る時はどうやって持っていくのかな…。

知的財産

2004/1/15(木) 夜型人間になってきたかも。

朝起きてメールチェック。日本のNGOの知り合いからメールが到着していた。僕が管理しているスタッフ用のウェブページに公開して欲しいファイルがあるという。で、添付ファイルの情報を掲載。メーリングリストでスタッフ全員に告知。

今日は図書館へ行かないことにした。試験期間中で混んでいて、座るところもなかったりするから。自分の部屋で勉強しようと思う。朝食を食べたりと、色々としていたら、時間は既に午後1時。勉強を始める。

2時ごろにベッドの上でゴロゴロしながら勉強しようと思ったら、いつの間にか寝てしまった…。気がつくと4時!何ということだろうか…。まぁ、そんなこともありますよね。

本を読み始めるが、あまり進展がない。気分転換に夕飯を作ることにする。ご飯を炊いて、具沢山の味噌汁も。早めに夕飯を食べる。

にゃんこメシ君デス。夜になって、目が覚めてきた。勉強もここ数日で、もっともはかどった。これまでの要点を思い出し始めた。明日は、うたた寝をしないようにしょうっと。。

2004/1/14(水) 勉強したかな…

朝、日本の友達からメールが届く。相手はケータイなので、ほぼリアルタイムに話す。電話を掛けた方が早かったけど。なにやら昨日の夜にゼミの飲み会があったらく、担当の教授が「恋愛弱者」と自称して、お嫁さんのもらい方を講義したとか。無礼講だったんだって。

朝食が遅くなったので、昼食と一緒に食べようと、久しぶりに大学の食堂(Refectory)へ行く。ローストビーフと野菜を頼む。約£4。高いな。

その後、図書館へ行く。2時間ほどGNSSの問題を解いてみる。ボチボチできる。資料をコピーしたりして、時間が過ぎていく。中国人の学生が日本語を勉強していた。ブラッドフォードには日本語学科などないから、きっと独学で勉強しているのかも。エライな。

まだ外が明るい内に図書館を出る。現像に写真を受け取った後、キャンパス内の本屋へ。面白そうな本を2冊発見。試験に役に立つかと思って、購入。寮に戻って読む。

今日は、勉強はあまり進まなかった。とりあえず、ノートと資料、本を読めたからいいかな。

2004/1/13(火) 久々マック&律儀なイギリス人の男の子&勉強?

午前中に町へ行く。無性にマックのビッグマックとストロベリーミルクシェイクが食べたくなった。昨日、試験を一つ終えて、とても晴れやか。まるで全ての試験が終わったかのような開放感。旅行中にパリのマックでハンバーガーを食べた以来だった。ハンバーガーが特別美味しいとは思わなかったけど、なぜかこちらに来てからそのありがたさ(?)を感じるようになった。世界中どこでも変わらない味。まさにグローバルスタンダードである。なにせ自炊の生活。作れる料理の種類は少ない。そうなると、なぜかマックのハンバーガーが妙に美味しく感じるのだ。日本ではアメリカの狂牛病騒動で牛肉が問題だとか。イギリスはその狂牛病の元祖である。でも、そんなことは気にしない。食べたいものは食べたいよ、やっぱり。。

食べ終わったらそのまま図書館へ。時計を見ると、まだ12時過ぎだった。いつもだと1時頃から活動を始めるので、町へ行った割には、全然時間が経っていないことに気づく。図書館に入る前に、キャンパス内の本屋へ。すると、面白そうな「人権」に関する本が。欲しかった…。でも、今はもう人権を勉強しなくてもいい。というか、試験は終わったので、他の試験に専念しなければ。全部の試験が終わったら買うことに決める。辛かったけど、結構ハマったかも「人権」に。

図書館で残りの試験科目GNSSとPCDを勉強しようと思ったけど、館内のパソコンでカチカチやっていたら時間が過ぎてしまった。勉強しようとリュックの中を見ると、資料を忘れた。勉強できない…。仕方ないので、寮へ戻る。

部屋に戻っても、勉強する気にならない。まだ、人権の試験終了の開放感から抜け出せない…。で、日本の友達のケータイにメールを送って話をしたり、音楽を聴いたりと、ダラダラしちゃった。そんなことで気づくと時間は夕方5時。久しぶりに料理をしてご飯を作ろうと思う。すると、部屋のドアがノックされる。隣りの部屋に住んでいるイギリス人の平和学科1年のAiden君が“キッチンのコンロ点火用のライター(着火マン)が・・・。町へ買いに行く”と言う。「・・・」の部分が聞き取れなかった。本人はちょっと急いでいる。てっきり、ライターのガスが少なくてなっていたので、買いに行くのだと思った。“わざわざ僕に声を掛けるなんて、なんて礼儀正しいんだー”と思う。

で、ガスコンロを使おうとライターを見ると、壊れてる…。落としたのか何かしたのか、なぜか無残な姿になっている。使用不能状態…。ちなみに、このライターは僕が買ったモノ。みんなに使っていいよと言ってあるので、共有物になっている。で、Aiden君はそれを壊しちゃったから、買いに行ったのだ。多分、人のモノを壊しちゃったから、謝っていたんだな。聞き取れなかった「・・・」の部分はそのことだったみたい。まぁ、いいや別に。もう火もつかないくらいガスがなかったから、買おうと思ってたところだし。彼が新しいのを買うのだから、それでいい。毎度のことながら、とても律儀なAiden君である。とても好感が持てる子だ。

そんなことで、ガスコンロが使えないので、オーブンを使って、僕の大好物となったヒツジさん、じゃなくて、ラム肉のステーキを焼く。時間が掛かるので、その間に洗濯もする。

夜は、8時過ぎからちょっと勉強をする。人権ばかりに集中してたから、紛争関係の科目であるGNSSとPCDの論点を忘れている…。思い出さないと。あんまり進まないけど、手をつけないよりはマシ。明日は、ちゃんと取り組もうっと。

ネットでテレビ欄を見ると、ITVというテレビ局では、夜9時からと11時から、番組を一つはさんで、ジュリアロバーツの「プリティーウーマン」を二度放送することになっている。なんだその番組編成は!?!?誰のために同じ映画を同じ日に、それも1時間しか間を空けないで、2回も放送するんだ????ふしぎ。。。イギリスのテレビは放送事故も多いし、単発番組が多く、レギュラー番組でも放送開始時間が毎週変わったりする。見にくいんだよね、テレビが…。ちなみに、プリティーウーマンは見なかったけど。

2004/1/12(月) 「Human Rights(人権)」試験!

今日は、僕にとって記念すべき日(?)でした。そうです、試験があったのです。

午前10時過ぎに図書館へ向かう。試験は午後4時からなので、それまでにも一応勉強しようと思った。3時間ほど勉強して疲れる。とりあえず、毎年設問が似たり寄ったりなので、どんな表現の設問には答えられるように、過去問に拘らず幅広く書く内容を考えられるようにした。

図書館で、久しぶりに日本人のM子さんに会う。日本の大学を休学して、ブラッドフォード大学に編入した人である。話によると、彼女のイギリス人の友達もHumanRightsの試験はクセモノだと言っているという。なるほど、僕だけではないのか。。その後、図書館内でHumanRightsの先生を目撃。思わず試験について質問してしまった。“今更聞くなんて、遅いわよ”と言われる。確かにそうだけど、何か安心できることが聞き出せればそれで満足なのだ。で、言われたことは、“沢山書くよりは、あなたの考えが大切よ”とのこと。ありがとー、先生!

図書館をプラプラしていたら、ForeignAffairsの最新版があった。パラパラとめくると、「Japan's New Nationalism」なる論文が。。興味本位で読んでみると、石原慎太郎や小泉純一郎のことなどが書かれていた。読み入ってしまう…。30分ほど読む。

図書館内のイスに座っていたら、少し距離の離れたところから、日本人らしき女の人に手を振られる。目が合う。じっと見る。まだ手を振っている、僕に。見覚えがない。でも、まだ手を振ってくれている。ジェスチャーで“僕に手を振ってる?”と聞いていみると、相手は笑顔でうなずく。分からなーい!誰ですかぁー?というカンジ。きっと彼女が他の誰かと勘違いしているのだと思うけど、本当に知り合いだったらどうしよう。でも、ホントに誰だか分からない。そんなに日本人は多くないので、知っていたら知らないはずがない(変な日本語だ)。不思議な体験だった。

その後、図書館を出て平和学科の建物をフラフラ。カナダ人の留学生にも会い、ちょっと世間話。試験2時間前になったら、もう勉強したくなくなった。カフェでコーヒーを飲みながら、携帯から日本の友達に電話を掛ける。久しぶりに話したよ、その人とは。日本のみんなは元気だそうです。

試験会場は、普段は使わない建物。試験開始1時間前に到着して、ロビーでダラダラする。

試験が始まったのは4時過ぎ。2時間の試験でした。設問は全部で9つ。うち、3つを選んで書く。僕は以下の設問を選んだ。

  1. Can human rights be imposed upon a people? If so, how? If not, why?
  2. "Economic and social rights are not really human rights, they are merely statements of good intentions". Discuss.
  3. What do you understand by cultural relativism? Describe and evaluate the cultural relativist arguments against the idea of universal human rights.

これまで何度もやってきたテーマである。1は人権の執行方法について、2は第二世代の人権について、そして3は文化相対主義と普遍主義についての議論である。1は、無理やり介入や主権の話題に持ち込んで書き上げた。他は、一般的議論の説明と結論で終わり。これでよかったのかな…。

解答用紙は、B5サイズA4サイズで、罫線入りの12ページつづり。普段使っているノートより、行間が狭かった。単純計算で、各問題の回答に4ページを使える。でも、実際は3ページになんとか達するくらいだった。それでも、全ての問題を解いたし、書きたいことは全部書いた。見直しをする時間なんてなかったけど、設問の解釈を大きく間違えていなければ、特に問題の無い回答だったと思う。ふと、周りを見ると、他の生徒の解答用紙も僕と同じくらい余っていたし、文字も大きく、余白も沢山あって、文字数からしたら僕の方が多いような気がした。字の汚さは同じだった…。もちろん、大切なのは中身だろうけど…。

試験が終わって、とっても晴れやかな気分♪結果はいずれ分かるけど、当分は考えないようにしよう。普通以上の評価がもらえれば、もうけものだと思わなければ。。次の試験は19日。一週間もある。ちゃんと勉強しようっと。とりあえず、試験初日に最大の山場「HumanRights」を終えたので、気が楽だ。。早く散髪に行きたい。

2004/1/11(日) おべんきょー3 −自分への疑い−

朝起きる。朝食を食べようと思ったけど、パンがない。なので日本そばを作る。お湯沸かす。ゆでる。終了。なんて簡単なんだ!

地面の白くなっている部分が「雹」デス。そばを食べようと思ったら、晴れた外からザーっという音が。なんと雹(ひょう)が振ってきた。一瞬で辺り一面が真っ白になる。あわててデジカメで撮ってみたけど、上手く雰囲気が伝わらない…。数分で止んでしまい、数分で解けてしまった。ホントに一瞬。写真も上手く取れなかったョ…。

そばを食べた後に図書館へ向かう。3時間ほど勉強。明日ある人権の試験の過去問を昨日に引き続き解く。「大規模な人権侵害を目の前にして、なぜ人道的介入は問題なのか?」という過去問を解いてみる。これまでに何度も解いた設問。今日が初めてじゃない。

30分のうちに回答を書く。こんなことを旅行をはさんで12月から続けてきたけど、ホントに意味のあることなのかと疑問に思った。たとえば、回答に「国家主権は絶対的ではない。人権侵害を行う人間を守るために主権があるのではない。そこに住む個人を守らなければならない。主権とは相互的認知により成立するものであり、絶対的な聖域とはなりえない」などと書いてみる。でも、ホントにそうなのか?という疑問。別に僕の考えというわけではない。これまでに読んだ文献のアイデアを書いているだけ。学術的には根拠があるが、それを引用すればするほど、疑いの気持ちが。その根拠を疑っているのではない。そんなことをしている自分を疑い始めているのだ。自分の書いた文章が本当に妥当なのか?考えれば考えるほど、書き直したくなる。でも、試験は明日。とりあえず、試験対策と割り切って、このアイデアを利用させてもらうことにする。(この人の授業を受けてみたいな→村主道美。と言いつつ、自分の大学の教授なんですけどね…)

と、そんな風に考えてしまったので、切りの良いところで休憩して、「主権」と「人権」と「介入」について関係のありそうな本を探してみる。タイトルだけで内容を判断して2冊手にとってみる。パラパラと読む。あまり役に立たなかった…。まぁ、そんなこともあるものだ。

夕方に図書館を出る。帰りにいつも利用している寮近くのスーパーへ。スーパーと言っても小さなお店。パキスタン系の移民が経営している。いつも利用しているから顔を覚えてくれたのか、なぜか今日は“Hi my friend ! How are you?"などと気安く声を掛けられる。“コンニチワ〜”などとも言われる。普段は会話なんかしないので、なんか嬉しかった。で、買ったものはパンとビスケット(「クッキーとビスケットの違い」)と水。いつもはペプシを買って、水は買わない。でも、健康のために水を買ってみた。別にペプシで太ったとかそういうわけではない。太ってはいません。ちょっと健康に気を使ってみただけ。

夜も勉強。明日の試験に向けて戦略を立てた。

1.得意な分野の設問を選ぶ。
2.知識・構成に重点を置く。
3.たとえ単語数が少なくても、要点は必ず盛り込み、文章構成
を重視。
4.答えなければならない問題数を全て解く。
5.自信を持って試験に臨む。
6.チョコレートとジュースを持ち込む(OKなんです)。
7.試験直前までしっかり勉強。平常心のまま試験を受ける。

この7つが「戦略」です。たとえ初めての試験でも、自分が外国人でも、英語が母国語でなくても、何事もマジメに取り組むことが大切。諦めません。自分の能力の範囲で出来ることをする。これ僕のモットー。でも、キンチョーしちゃうんだよねー、僕。

明日の「Human Rights(人権)」の論述試験は、午後4時から2時間デス。

2004/1/10(土) 冷蔵庫問題、テレビ番組中止 アンド べんきょー2

朝起きると、部屋のドアの隙間から投函された管理人からのチラシが。それによると、キッチンの冷蔵庫と冷凍庫を入れ替える予定だが、まだ商品が届いていない。で、今月下旬になるから許してください、と言う。入れ替えのことなんて知らなかったよー。まぁ、珍しく丁重な姿勢なので、許してやろう。(笑)

冷蔵庫:なんと内部にはたった4段しかありましぇーん!!確かに冷蔵庫は問題なのだ。僕が住んでいるTrinityHallという寮は、各フロアー(フラット)に共有のキッチンがひとつあり、そこに冷蔵庫と冷凍庫がある。で、「冷蔵庫」が異様に小さい!ここに来て思ったことは、冷蔵庫が小さいこと。フラットに7人も住んでるのに、一人暮らし用サイズの冷蔵庫なのだ。で、なぜか冷凍庫はデカイ。イギリス人は冷凍食品しか食わないのか!

余裕たっぷり冷凍庫。どんなジャンクフードも好きなだけ保存可能です。で、この寮に来てから直ぐに担当の職員が見回りに来て、何か問題が無いかと尋ねられた。なので、僕が“冷蔵庫がヒジョーに小さい。7人で使うサイズじゃないよ、これ…”と伝えた記憶が。僕が申告したからなのかは分からないけど、一応そういう苦情が処理されたらしい。で、知らないうちに新品冷蔵庫(なぜか冷凍庫も!)を発注したらしい。今日来たチラシには、商品を「極東」から発注したため、遅れていると言う。中国製か、韓国製か、はたまた日本製なのか。イギリス国内で発注してもいいような気がするけど。ちなみに、わざわざ「極東」と表記している点が言い訳臭い。チラシ冒頭の好印象を台無しにしてしまっている。やはりここにイギリスお得意の責任逃れの傾向が見受けられる。

なによりも不思議なのが、この寮を建てた時点で冷蔵庫のサイズに異論が出なかったことだ。ちなみに、他の寮のキッチンには住人の数に相応なサイズの冷蔵庫がある。理解不能なことがイギリスには沢山ある…。冷蔵庫も問題だけど、もっと強力な「換気扇」も必要だ!安っぽい扇風機並みの換気扇しかないから、フライパンでステーキが焼けないじゃないか!焼いたら警報機を鳴らしてしまったじゃないかっ!そういうことが分かってないんだよねぇー。はぁー。(ーー;)

そんなチラシを読んだあと、ネットでニュースチェック。すると、毎朝BBCで放送されている視聴者参加型討論番組が放送中止になったという。理由は、司会者が新聞の自分のコラムでアラブ人への差別的発言をしたからだとか。15年近く続いているご長寿番組だそうで、僕もよく見ていた。夫婦問題から難民問題まで、イギリスの問題関心が分かるとともに、ディスカッションの仕方も分かる結構有用な番組だったのだけど。確かに、今回問題になった司会者は、ときどき持論を強引に出してまとめる傾向があった。その頑固さがアダになったのだろうか。ちなみに、日本のメディアもこの問題を伝えていた(英国の「みのもんた」だとか。うーん、みのもんたよりもっとスマートな気がするけどな)。じゃあ、来週からその番組の時間帯はどうなるのかと思ったら、前の時間帯の番組の放送時間を延ばすとか。Breakfastという堅苦しくないニュース番組のこと。ふーん。
関連記事:■BBC News ■Guardian ■The Muslim News ■CNN.co.jp ■毎日新聞

今日は、2日後の試験に控えて一応勉強。昨日に引き続き外には出ず、ひきこもり。数問を解く。正直、800単語も各問で書けないし、書く内容も無い…。12月に得たあの800単語情報はガセだったのか。もう単語数なんてどうでもよくなってきた。早く試験が終わって欲しい。それだけぇー。(>_<)

2004/1/9(金) べんきょー

今日は外に出なかった。ずっと部屋でダラダラと勉強。何度も挑戦した過去問を解く。「解く」と言っても、文章を書く練習が目的。2時間の間に3〜4問を解かないといけないので、30〜40分の間にちゃんと文章が書けるように。既にやってきたことだけど、一応慣れておこうと思う。

そんなカンジでダラダラと一日を過ごす。

今日は郵便物が二つ。

コモンウェルス共通のマスコット「ひつじ」さん。メェ〜。一つは絵ハガキ。高校の同級生で、オーストラリアに留学中で、現在ニュージーランド旅行をしている友達から。羊の写真が。イギリスに来てから、遠出をすることが何度かあった。で、列車の窓から見えるのは「羊」。ひつじ、ひつじ、ひつじ、ひつじ、ひつじ、ひつじ、ひつじ…、たまにウマ。イギリスの風景はそんな感じなので、なぜ英単語「Sheep(ひつじ)」の複数形が変化しない、不可算名詞(uncountable noun)なのかが分かった。“一頭、二頭って数えられるじゃん、ひつじ!”と思っていたけど、数えても意味のないくらい沢山いる。だから、複数形に「s」が付かない。身をもって実感。言語とは文化を反映しています。。

高級チョッコレットでした(正しい発音風)もう一つは、親がロンドンから送ってくれたチョコレート。なんでチョコレートなのかが分からない。きっと、僕がベルギーで自分のためにチョコを買い忘れたと話したからかも。

またまたとんこつラーメン君デス。夕飯は、ラーメン。ご飯を作るのがめんどくさかった。あと、残っていたマークスアンドスペンサーで買ったワインを飲む。一人で飲む。とても飲みやすいドイツワイン。結構気分がよくなってきたので、12時ごろに寝る。

2004/1/8(木) 一応、勉強。

お昼から図書館へ。私物の本を数冊持っていって、読む。3時間ほどして、休憩。日本人のおなじIVSPの留学生に久しぶりに会った。旅行中にフランクフルトで偶然会った人。僕たちが話をしていたら、周りにいた中国人風の留学生が、“静かにして”と注意されていた。僕たちの身代わりだった…(ゴメンね)。

学生ユニオンの売店で現像を発注していた写真を受け取りに行く。36枚撮りカラー写真3本で£10。2000円である。高ーい!。別にボッタくられたわけではないだろうけど、日本の方が安い。

コアラノマーチ@UK帰宅後、親がロンドンで買って送ってくれた荷物が届いていた。箱を開けてみると、日本食が。。お米、砂糖(イギリスでも買える!しかも二袋!)、おせんべい、コアラのマーチ、etc.数ヶ月前に送ってもらった日本食も全然消費しきれていないのに…。物資が増える。

夕飯は、ソーセージ。テレビでIndependence Dayをやっていたので、観てしまった…。

2004/1/7(水) ちゃんと勉強していた。

朝起きると、日本のNGOの代表からメールが・・・。数日前に問い合わせのあったネット上での掲示板運営についての追加質問だった。組織運営のために掲示板を活用したいので、アドバイスが欲しいとのこと。一応調べておいたので、その結果を報告。でも、僕は情報関係は専門ではないので、詳しい人に頼んだ方がいいことも伝える。

他に、NGO関連で知り合った日本人アーティストから、僕がクロアチアで取った子供たちの写真を使いたいので、許可が欲しいという問い合わせメールも来ていた。返信は明日以降にしようっと。

朝食と昼食が同じ。親が持ってきたとんこつラーメンを作る。消費期限の近い高菜を全て入れる。残っていた鰊も入れる。なんでも入れる。ごったラーメンになった。

今日はお昼過ぎから図書館へ。一応勉強。一番早い試験が「人権」。試験日は12日。だから、とりあえず人権に絞って勉強。

講義中に書いたノートのメモや配布プリント、参考書籍などを読み返す。そんな感じで、夕方に。

部屋に戻って、ぼちぼちと続きをする。

疲れたので、ネットをカチカチ。www.opendemocracy.netで昨日読んだMaryKaldorの記事を発見。読む。このサイトは結構面白い。Paul Rogersもたまに記事を書いている。時事問題が多いので、役に立つ。。

夜までダラダラと勉強を続ける。試験はどうなるんだろーー?もう既にどうでもよくなってきたよ…。だって長いんだもん、試験準備期間が。

2004/1/6(火) 見送り、勉強、読書・・・

親がロンドンへ。日本に帰るので、ロンドンで一泊するとか。朝9時半のコーチ(長距離バス)乗り場になっているBradford Interchange駅まで見送りに行く。

その後、大学図書館へ。久しぶりの図書館。なんかホッとした。3時間ほど勉強して、疲れたのでキャンパス内のカフェでお茶をして休憩。その後、キャンパス内の本屋に入る。そこでMary Kaldorの『New & Old Wars』という本を見つける。購入する。結構有名な本で、実は日本語訳の本(『新戦争論(邦題)』)は僕が関わっているNGOのOB・OGが多く関わって出版した。で、その日本語版は昨年発行されたばかりで、関わったOBを囲んでの勉強会をした。印税は、旧ユーゴ支援に使われるそうだ。とっても良心的。

去年、日本にいるときに日本語訳を読んだけど、正直内容が理解出来なかった。でも、今日オリジナルを読んだら、とても読みやすい内容だった。なんでだろう?知識がついたのか、英語が上手くなったのか・・・。んっ?僕の日本語理解能力はどこへ…。でも、ホントに原文の方が読みやすかった。パラパラと興味のある部分だけを読んでみただけだけど。旧ユーゴがケーススタディになっているので、興味深い。1時間ほど読書。

New&Old Wars: Oganised Violence in a Global Era 新戦争論:グローバル時代の組織的暴力

その後、寮に戻る。部屋で音楽を聴いていたら、3時間が経ってしまった…。

夕飯は、親が作ってくれた日本食を食べる。ロンドンから電話があり、ロンドンで買った日本食素材を郵便で送ったそうだ。そんなに日本食が恋しいわけではないんだけどね…。

2004/1/5(月) 買い物@リーズ+セキュリティ+戦争

今日は、午前中からリーズへ。9時半に出発する予定だったけど、10時過ぎになった。1時か2時に帰ってくる予定だったけど、買い物が長引いた。GAPでセーターなどを親に買ってもらう。お昼は日本食レストラン「Little Tokyo」で食べる。味はまずまず。イイ線いっていると思う。

帰宅したのは午後4時。メールをチェックすると、ブラッドフォード大学からメーリングリストが・・・。大学周辺で起きたアジア人を評定とした犯罪の警告メールだった。中国人、日本人などの極東アジア人を狙った強盗や暴漢事件が起きているという。犯人はアジア系(多分パキスタン系やインド系のことかも)の若者らしい。知り合いのMAの日本人からは、白人による犯罪もあると聞いている。ブラッドフォードもそんなに安全な町ではない。怖いよぉー!セキュリティーに関しては、いつもお知らせが来る。気をつけようっと。ちなみに、今日送られてきたメールはこんな感じ。[security around campus, please read!]

ネットをカチカチやっていて、ONWAR(戦争を考える)ウェブリンクというものを発見。誰もが好きなように、好きな方法で戦争を考える、という趣旨で、バナーを張り合おう、という企画らしい。その緩やかな参加形式、自由な姿勢が好感を持てた。反戦運動とか絶対平和というものに興味が無いわけではないけど、少し距離を置きたい気持ちもある。悪いことではないけど、僕としてはもうちょっと冷静に戦争・平和を考えたいと思っている。そんな僕が、この企画には賛同できた。とりあえず、トップページにバナーを張りました。登録のメールも先方に送信。

で、ネット経由で日本のニュースを見る。すると、防衛庁長官が“自衛隊は戦争をするためにイラクに行くのではない”と言っている。この表現は少し滑稽だ。僕の解釈だと、“戦争はしないが、戦地に行く”である。で、そこで自衛隊は何をするのか?復興事業であればいいが、それだけで済むのか。もし“何か”が起きたとき、自衛隊はどうするのか?そこまで政府や政治家は本当に真剣に考えているのだろうか。その“何か”が起きたとき、「有事」という言葉が現実感を持って私たち日本人に迫って来るのだ。戦後60年、私たち日本人が「実感」出来なかった出来事が起こるのだと思う。平和的な軍隊の利用の可能性はあるのだろうか。と、そんな風に戦争について考えてみた。

夜は、少し勉強。今日から図書館が開いているから、明日からは図書館で勉強しようと思う。試験まであと1週間だ・・・。

2004/1/4(日) 勉強・・・

今日はリーズに行く予定だったけど、日曜なので中止。明日行くことにする。

お昼頃からぼちぼちと試験勉強。昨日より、はかどった。

ふと、ロマ人問題のことが頭に浮かぶ。ブリュッセルで見かけたロマ人の子供とクロアチアのロマ人問題のことでいくつか知りたいことあった。旅行をしていた友達とロマ人問題の話になって、彼らの国籍の有無や定住、移動生活などについて分からないことが多かった。なので、ネットで少し調べてみる。

国籍問題に関しては、“一般市民と同様の権利を”という国際機関の提言があることから、何かしらの方法で取得している可能性が高いことが分かる。また、人によっては公的な身分登録を拒否することもあるらしい。それ以上は分からなかった。もっと調べないと。定住、移動に関しては、大方の見解としては、各国における差別から、公共サービスへのアクセスが不法に拒否されることが理由で、移動生活を強いられている場合が多いようだ。しかし、定住しているロマの人々の生活がどのようなものなのがよく分からなかった。もっと調べないと。

どうしてロマ問題に興味が出てきたんだろうか・・・。

2004/1/3(土) 勉強始めました。

今日は、勉強をした。と言っても、それほど進展はない。

きっと「進展」というものはない。今後もない。なぜなら、これまで書き取ったノートや配布プリント、読んだ文献のメモなどを元に、マインドマップを書き、それを文章にする、という作業をやるしかないから。

これは、旅行に出掛ける前からやっていた。で、今日はそれを再開しただけ。

正直言って、つまらない。退屈。同じことを繰り返してるだけで、直ぐに飽きる。何か新しいことを知るわけでもない。限りなくルーチンワークに近い。こういう単調作業は苦手だ。。

試験はどうでもいいから、早く後期が始まって、新しいことを勉強し始めたい。そんな気分。

今日は勉強するから、と言ってわざわざブラッドフォードに来ている親に夕方に来てください、と頼む。美容院に行ったり、買い物をしたりして、適当に時間を潰していたみたい。

夕飯はサバの味噌煮。昨日買ったワインも飲む。美味しい!

夜もほろ酔い気分で勉強を続ける。そんなに進まなかったけど。。まぁ、いいや。

明日は午前中にリーズに行く予定。気分転換。午後から勉強しよう、と思う。

2004/1/2(金) 年賀状&ショッピング

今日は勉強しようと思った。けど、なんかダラダラ。

朝、郵便受けを確認すると、手紙が。。日本の友達からだった。こちらに来て初めての手紙。メールは毎日受信するけど。嬉しい!

で、サンタがおみこしを担いでいるカードだった。ご両親がアメリカ人と日本人だそうで、そういうミックスな手紙がその人らしかった。なんか面白い。多分、きっと、本人は気づいてないと思うけど。

高校時代にドイツとイギリスにそれぞれ1年間留学してた友達がいた。で、その人と手紙を交換してて、てっきりほかの友達も送っていると思ったら、僕だけだったということがあった。意外と結構みんな冷たい、と思ったけど、みんなそれぞれ忙しいんだよね。

年賀状代わりにメールを出してみた。同じメールを一斉に多数に送る。

えあまっくす95。10年経って僕にブームが来た??その後、午後から親とショッピング。靴を買ってもらった。なぜか毎年恒例で、年始に靴を買う習慣が僕にはある。買った靴は、ほぼ一年間履く。翌年また新しい靴を買う。で、今回は£100の靴を買ってもらった。いいなぁーと思ったら、メチャクチャ高かった。諦めようとしたら、親が買ってくれた。。まだまだ子供だな、僕って・・・。でも、嬉しいものは嬉しい。

昨年からシャワールームの排水管が詰まっていて水の流れが悪かった。放って置いたけど、いい加減直さないと不便なので、排水管掃除用のクレンザーを探す。どんな風に説明すればいいのか分からなかったので、とりあえず薬局で“シャワーの排水管が詰まっていているので、どうにかしたい。何を買えばいいの?”と聞いてみる。すると、なにやら専用の洗剤を紹介してくれた。

空気の浄化あと、部屋に緑が欲しかったので、植物を買った。部屋の空気がキレイになるかも。

寮に戻って、配管に買った洗剤を流す。30分してから、熱湯を注ぐと、ゴボゴボと音を立てながら解けたゴミが出てきた。で、さらに水を流すと、軽やかに排水されていった。なんだこんなに簡単だったのか、と思う。もっと早く措置を講じればよかった。

それからメールをチェックすると、早速返事が来ていた。“なんだ、送れば返事が来るんじゃん”と思う。友達に住所を教えてないことも思い出した。メールの中には、去年まで日本の大学に1年間留学していたイタリア人からもあった。早速返信。イタリアに行ったら、是非案内してもらおう。日本の大学の中国人留学生からもメールが来ていた。3年も日本にいるので、“留学生”としての先輩。3年も外国に住むって、スゴイな。。ちょっと尊敬。

おもちゃ。あと、ドイツで買ったPlaymobilを組み立てみた。遊んでるだけ・・・。

と、そんなことをしていると、日本で少し関わっているNGOの代表からメールが。旧ユーゴへの学生ボランティア派遣の手伝いをして欲しいとのこと。2月と3月にウィーンで簡単な仕事をすればいいようだ。とりあえず、やる気はあるけど、今後の予定が分からない旨を伝える。

夕飯は、とんこつラーメン。親が作ってくれたので、楽チン。でも、勉強はできなかった・・・。これはマズイ・・・。テレビで映画『2001年宇宙の旅』をやっていた。あの超退屈なキューブリックの映画。観ていると、直ぐに眠くなった。

2004/1/1(木) 新年@ブラッドフォード

今日は午前9時に起床。普段と変わらなかった。

外を見ると、昨日の夜に降った雪が既に解け始めていた。
降り積もると思ったけど、午後には殆どなくなってしまった。

今日は何もしない。旅の疲れを癒す。。

夜9時頃になって、親が来英。

生まれてから毎年食べている同じ日本料理屋のおせち料理をタッパーに入れて持ってきた。
毎年食べ続けて、正直飽きている。イギリスに来てまで食べるとは・・・。

 
おせち料理&鰊そば

そんな感じで、何もしないまま、ブラッドフォードでの元旦を過ごす。明日から、勉強を始めようっと。