野島流船軍備之図 解析

野島流船軍備之図 より、水軍の構成を整理してみました。
なにぶん資料に乏しいので、船種の分類は、今後の調査が必要です。

大安宅船、中安宅船、小安宅船、関船、小早 などとしてしまいましたが、その大きさや性能など、ランクの上下が有りそうです。
安宅船と関船、関船と小早 の分類は、現段階では知識不足です。
また、小早としたものも、伝馬船なども有りそうで、更に、弁財船も含まれているかも知れません。

尚、図説 和船史話(至誠堂)にも、同名の図が掲載されていますが、紙面の都合か、前衛の部分が割愛されているようです。

    船種 隻数 組数 合計隻数
前衛 軍奉行 関船 1 1 1
  下目付 小早 2   2
  物頭 小早 1 4 4
  射手 小早 10   40
  鉄砲舟 小早 1   4
左右翼 一門乗船 中安宅船 1 2 2
  物頭 小早 1   2
  射手 小早 10   20
  家老乗船 小安宅船 1 2 2
  物頭 小早 1   2
  射手 小早 10   20
主力 大将乗船 大安宅船 1 1 1
  使番 小早 1 2 2
  物見 小早 4   8
  小姓 関船 2 2 4
  近習 関船 2   4
  小舟 小早 5 1 5
  乗替 小安宅船 2 1 2
後方 水舟 小早 2 4 8
  火舟 小早 2   8
  兵糧奉行 関船 1 1 1
  台所 関船 3   3
  兵糧 関船 4   4
  目付役 関船 1 1 1
  合計       147


船種別集計
船種 隻数
大安宅船 1
中安宅船 2
小安宅船 4
関船 17
小早 123
合計 147


原典:三島村上水軍を代表する野島(能島)流の編成を示した図
参照:図説 人物海の日本史 3 遣明船と倭寇 (毎日新聞社)


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新規作成日:1999年6月27日/最終更新日:1999年6月27日