航海の雑学
実際の、船舶運航に当たっては、本資料に寄らず、海上保安庁指定のものをご利用下さい。
航海灯
左舷に赤、右舷に緑の、航海灯を付けます。
船舶は、右側通行なので、双方の赤い航海灯を見ながら航行すれば、安全と言う事になります。
小型船舶 法定船用品 航海灯
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側面標識
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左舷標識を左に、右舷標識を右に見ながら航行すれば、安全と言う事になります。
方位標識
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×印の位地に障害がある場合、このように表示されます。
磁気コンバス力ード
上が北(N)、下が南(S)、左が西(W)、右が東(E)、を示す。
また、(ア)北西(NW)、(イ)南南(SW)、(ウ)南東(SE)、(エ)北東(NE)となる。
海図のコンバス図
真上は真北を表し、外側のメモリが海図の方位である。
図中(ア)は磁北を表し、偏位と計測年が記載されていて、内側のメモリが磁方位である。
速力の計算
2海里の距離を航走するのに12分かかった船の平均速力は、
2海里 x 60分/12分 = 10kt である。
6ktで12分航走すると、距離は、
6kt x 12分/60分 = 1.2海里 である。
船位測定法
・クロス方位法
複数目標により方位線を求めて決めるもの。
・四点方位法
針路が一定し、速力がわかっている時に、目標に対して、四点(45°)と、真横(90°)を求めた時、移動距離は、目標までの距離に等しい。
・方位距離法
・重視線法
海上視認距離
海の上で見える距離は、視力と視界の影響を無視すると、海面からの自分の目の高さ(眼高)と、海面からの対象物の高さとによって決まる。
対象物の海面からの高さを H メートル 、眼高を h メートル とすると次の式によってその距離 M(海里、ノーティカル・マイル)が求められる。
(√H+√h)×2.083=距離 M
例えば、海面からの高さ 25メートル の灯台は、小さな船に乗っていてその眼高が 1メートル とすると、上の式から、12 海里(約 22 Km 強)で見えなくなってしまうことになる。
もし夜間に、灯台の光を探していても、例えば光の高さ(灯高)が25メートルとして同じように小さなヨットに乗っていれば、いくら光度が強くても、その光がたとえ20海里届く強さであっても、12海里からしか見えないことになる。
これを灯台の、地理的光達距離という。
もちろん、灯台の場合は発光しているので、若干空が明るくなったりという要素は存在する。
高さ30メートルのマストから、同型の船を対象にするなら、22.82海里(約 42.26 Km)となる。
また、水平線までの距離も求めることができる。
艦艇等で、眼高 10 メートル とすると、水平線は対象物の海面からの高さが 0 メートル と考えればよいわけで、同様に上の式から 6.587 海里(約 12.2 Km)になる。
これは、目視に限定されず、電波でも同様なので、レーダーの視界も同じということになる。
従って、30メートルの高さでも、水平線に対しては、11.4海里(約 21.13 Km)しか見通せない。
すなわち、水平線ギリギリの低空を迫り来る飛行物体は、ごく近く迄、発見されることなく接近することが可能ということになる。
もし、音速で飛来するなら、約90秒しかないわけで、瞬時のリアクションが必要とされる所以である。
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新規作成日:2001年11月3日/最終更新日:2003年4月30日