艦船写真の写し方(ボケのお遊び)
ある雑誌に面白いものが載っていたので試してみた。
原作は、虫眼鏡のレンズを1枚使用し、☆型の固定絞りを加えて、筒にはめ込んだものだった。
その規格で作成するには、マウントを用意したり、また、ピントが自由に合わせられないなどの事情があるので、独自にやってみることにした。
方法は、レンズに、☆型の開口部、すなわち、☆型に切り抜いた遮光板をつけるものである。
前玉の前面につけるものは、フィルターの先に嵌めればよいので、簡単だが、試験の結果、効果がまったくなかった。
レンズの中間に嵌めるわけに行かないので、後玉につけることになるのだが、いい加減な構造だと、カメラ本体のミラーアップ機構と干渉し、故障のもとだ。
当初、常用のレンズ トキナー ATX280 28-80mm/F2.8につけようとしたが、とりあえず、レンズ トキナー AF287 28-70mm/F2.8-4.5で試すことにした。
果たして第一次試験。
一応それらしく出た。
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f4.8 左から、8", 1", 1/10, 1/10
十分露光してしまうと、効果が薄れるようだ。
実施に撮影。
広角側にすると、後玉が後方に寄る為、カメラ本体のミラーアップ機構と干渉する危険がある。
また、現場のあわただしさもあって、初期の成果は得られなかった。
ピントが合ってしまうと、効果はまったくでない。
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実施に撮影。レインボーブリッジ
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調査結果として。
・ピントがあっていない部分に効果。
・絞りは開放側。
・広角側より望遠側の方が効果大。
・背景は出来るだけ遠方であるべきこと。
・主要被写体は、極めて接近すべきこと。
・ピントを合わせるべき主要被写体は、2.5m以内たるべきこと。
・オート露出の場合、開放測光機能の関係から、取り付けた遮光板により、1絞り分減光されるわけで、そのままの測光値では、その分明るく、すなわち飛んでしまう。
再度試験。
望遠側にするとドアップになるし、室内だと背景の点光源とのスパンが取れない。
やはり位置関係などの制約が多いと、想定する効果は得がたいものだ。
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ふと、50mm/F1.8 のレンズがあったので、2号機を試作した。
果たして試験。
一応それらしく出た。
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実施に撮影。
単焦点レンズなのでドアップになるし、やはり位置関係などの制約が多いと、想定する効果を得るのは難しい。
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実施に撮影。レインボーブリッジ
距離が取れればまったく問題なし。
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実施に撮影。2004.6.13 晴海ふ頭の艦船
ピントが合うに従ってボケ効果も小さくなる。
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実施に撮影 2004.6.25
主要被写体との距離が開くに従ってボケ効果も小さくなる。
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実施に撮影。2004.7.9 晴海ふ頭の艦船
合焦点、3m、1.5m、1m、0.7m、0.45m、0.35m。
ピントが外れるに従ってボケ効果も大きくなる。
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撮影データ
D70の場合、現有の外付けストロボがTTL調光しない為、
NikonD70, ASA200, +0.3, Aモード, f1.8, (+1/16 FL)
となるが、開放絞りのため、(+1/16 FL)でも強すぎ、照かってしまう。
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少し外せばよいかと思ったら、明暗が出てしまう。
うまく行かない。
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が、レンズも小型で内臓ストロボでもけられる事は無いので、
NikonD100, ASA200, +0.7, Aモード, f1.8, (-1.7 FL)
としたら、ある程度グッドだ。
(-1.7 FL)としたのは、主要被写体の占有面積が小さいため、発光量が過度となるのを押さえるためである。
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ふと、☆が多すぎて、絞ると見やすくなったので、調子こいて写していたが。。。
ある程度絞ると。。。☆の端を、絞り込んでしまって、☆でなくなる。。。
f1.8, f28, f4, f5.6
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今度はハート
さて、お星様も好調なので、第二段に打って出た。
今度はハート。
ただ、星の場合は上下左右が傾いてもあまり気にならないが、ハートは横向くとおかしいだろう。
と、斜め45度にしておけば、カメラを横にしてもオッケーじゃん。(^_^)v
星でばっちりなんだから、形をハートにすればオッケーじゃん。と思ったが・・・
果たして第一次試作。
大きく開けすぎたのか、全く効果なし。
第二次試作。
小さくしたら、ハートの形に見えてこない。
うーん、難しい。
果たして第三次試作。
形を強調してみた。
ある程度に見えもするし、見えなくもあり。
ま、これで実施確認。
実施に撮影。2005.3.18
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一応、ハートとも見えるが・・・
という事で、現地改良。
実施に撮影。2005.3.18
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だいぶそれらしくなったが、やはり星ほど鮮明には行きそうもないようだ。
今度は汎用試作
ハートはなかなか好評だが、次のリクエストも聞こえてくる。
ということで、汎用化を試作。
枠を共通化して、形だけのバリエーションをこなそう。
必要に応じて現地追加もできるぞ。
簡単なリボン(or ちょうちょ)
実施に撮影。2005.3.20
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ガーン、AFがロックしないー。今までのパターンと違い、中央が暗いためのようだ。
ピンボケ多発。
おかげでキャッチライトにも反映するぞ。
急遽、現地で工作。
結び目リボン
実施に撮影。2005.3.20
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それでもAFがロックしない場合がある。
調子に乗って色々写していたが、現場での交換も面倒だし、慣れてくると面白みも減ってきて、結局☆に収束していた。
と、リクエストが聞こえた。
♪だという。
「思いつきで言うのは簡単だが、物理法則ってものがあるんだから無理だろう」と思ったものの、汎用化の効用から試すのも比較的楽なのでやってみた。
♪
実施に撮影。2005.10.22-11.6
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やはりAFがロックしないー。中央を含め暗いためのようだ。
今時MFで近距離のフォーカスなんて・・・、ピンボケ多発。
3枚写してようやく一枚か。
主要被写体との距離が開くとなかなか厳しいのだが、点光源であれば、縮小画像は別にして、普通のプリントサイズにするとある程度オッケーだ。
汎用試作 増強
パーツが亡失したりしていたが、その復旧を含めて増加試作。
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ハート
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リボン
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ミッキー
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キティ
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詳細分析編
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新規作成日:2004年4月3日/最終更新日:2010年4月6日