艦隊通信

艦隊通信

艦隊を統率するにあたり、通信は欠かせない。

古くは、旗旒信号、手旗信号、発光信号などによって、艦艇間や陸上との間で通信が行われていたが、当然のことながら、視野内でしか行えない。


旗旒信号
Dcim1209/DSC_2595. Dcim1209/DSC_2592.

発光信号
Dcim1209/DSC_2616. Dcim1209/DSC_2617.

艦隊航行中には、旗艦の信号を全艦が一斉に認識できる状況で無い場合は、順番に中継してゆくことになる。
艦隊が大きくなると、別動部隊など、命令伝達が困難になってゆく。
これに対して、通報艦という艦種が現れる。
すなわち、旗艦が通報艦に伝達し、通報艦はその高速力をもって、指示伝達先の艦艇まで航行し、命令を伝達するのである。

無線電信が発明されると、艦隊通信として急速に発達した。
最初に実戦で使用したのは、日本海軍である。
信濃丸の「敵艦見ゆ」の通報は有名である。

当初は、モールス信号によって行われていたが、やがて、無線電話など、音声で直接通話できるようになってゆく。
同時に、相手方による傍受に対して、暗号化も行われる。

暗号化は、通信信号の符号を、乱数化し、味方間で共通の暗号規則によって、変換して読み取るものである。

無線電話などの音声通信に対しても、デジタル化によって、機器そのものが暗号化し、同一の機器体系でなければ通話できない、秘話機能もできている。

活動範囲が広範囲になってくると、直進波での通信には限界があり、波長の長い電波による、遠距離通信が必要となってくる。
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更には、全地球的活動となると、衛星通信が必要となってくる。
Pict_0391. Pict_0635. Dsc_6507.

拠点間の通信も、人間同士を基点とする通信から、システム間のデータリンクの時代となってゆく。


データリンク
現代の作戦では、情報通信が欠かせない。
それも大量データの高速通信である。
陸海空に展開する各種部隊との綿密なデータリンクは、的確な作戦を遂行するための必須要件である。

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潜水艦の通信

水上
VLF ループアンテナ
HF 機等式アンテナ
UHF 昇降式アンテナ
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浅海面
VLF フローティングアンテナ
約10kt以下
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水中
VLF ブイアンテナ
約4kt以下
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深海
ELF 曳航式アンテナ
深深度、高速航行
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参考
船舶無線の歴史
国際信号旗
手旗信号
モールス信号
艦載兵器あらかると
電子兵器
電波の種類
衛星通信
データリンク
アンテナ
CIC 戦闘情報センター
CEC 共同交戦能力




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新規作成日:2006年12月13日/最終更新日:2006年12月13日