タカン TACAN
タカン TACAN
航空機の運用のために使用する。
TACAN(Tactical Air Navigation System)
TACANは米海空軍が連邦通信研究所(Federal Telecommunication Laboratories)の協力をえて、軍用に開発し、1955年に公表した無線航法方式。
VORがVHF帯を用いるため比較的大きなアンテナ装置を必要とするのに対し、艦上にも設置できる程度の装置として1000MHz帯(VHF-Lバンド)の電波を用い小さなアンテナ施設で運用が可能。
TACANは、地上ではVOR と併設されて VORTAC として、民間航空機の計器飛行を支援するためにも用いられている。
距離測定は、航空機上の装置(Interrogator)から、TACANに対し問い合わせ信号を送信し、TACAN(Transponder)は航空機からの問い合わせ信号を受信すると、一定の時間遅延をおいて、応答信号を送出し、この問い合わせの送信から応答の受信までに要した時間差から、TACAN局と自機の距離を算出する方法で、精度は0.2%程度。
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TACAN局は、問い合わせが無く、応答信号を発しないときでも、充填パルスと呼ばれる無情報のパルスを送信する。
このパルスは指向性を持ったアンテナから送信され、この指向性は1秒間で15回転するため、ある方向から見るとパルスの包絡線(ピークを結んだ線)は15Hzで振幅変調されていることになる。
また、指向性が0度の時に基準となる信号をもったパルスを送出しており、パルス包絡線のピークと基準パルスとの位相差から、TACAN局から見た自機の方位を決定できる。
実際には、方位測定精度を向上するために、包絡線の15Hz成分の上に9Hzのリプル(ripple)を重ねているため、測定誤差はほぼ1度に押さえられる。
有効距離は、周波数の特性上航空機の高度に依存するが、13000mの高さで約200浬程度。
下図では、簡易に15方向に線を引いているが、実際には電波照射方向が1秒間に15回転するものである。
渦巻状の線が、1/15秒ごとの充填パルスの電波伝搬位置を示している。
赤線による円は、指向性が0度の時に送出される、基準となる信号をもったパルスの電波伝搬位置を示している。
●航空機位置では、充填パルス受信後、3/15秒後に基準となる信号パルスを受信し、方向を取得できる。
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ORN-6
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ORN-6C
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URN-25
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参考
⇒ 艦載兵器あらかると
⇒ レーダー
⇒ レーダーとECM
⇒ マスト
⇒ 電子戦
⇒ アンテナ
⇒ 電波の種類
⇒ 電子兵器
⇒ 搭載機運用設備
⇒ タカン TACAN
新規作成日:2007年5月16日/最終更新日:2007年5月16日